「久しぶりのザルツブルク」

先週は久しぶりにザルツブルクへ行ってきました。

それは日本のある会社がオーストリアの会社と合併して10周年になるそうで、
その記念行事の会場の下見と打ち合わせのため工場のあるGollingというザルツブルクから60kmほど南の小さな村まで行ってきました。

ザルツブルクの空港で日本からの一行と合流するため待ち合わせをしたのですが、
彼らが到着するまで3時間近くもあったので、屋上にあるカフェ・テリアでボーッと過ごすことにしました。

小さくて長閑な飛行場ですが、どこにでも飛行機好きがいるようで、
そこそこの人たちが手摺沿いの良く見える席に陣取っていて発着の度に立ち上がってはカメラを構えていました。

発着といっても殆どが小型の自家用機で中型の旅客機などは1時間に1本位しか発着していません。
事実私もプロペラ機でのフライトでした。

滑走路の向こうにはホーエンザルツブルク城が丘の上に望めますので市内から近いことが伺われます。
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時折飛び立つ自家用機を見ながら、「そう言えばかつてここからカラヤンも飛んで行ったんだなぁ~」と思いを馳せていました。
自らジェット機を操縦してウィーンやベルリンへ向かったのでしょうね。・・・
まぁ便数が少ないのでこの方が便利だったのでしょう。
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さて、無事合流をしてGollingへと向かいました。
その内の一人はヨーロッパが初めてだそうで、
牧草地を背景に点在する山々のパノラマに「ワ~、ジオラマみたい・・・」と、ちょっと興奮気味でした。

ゴーリングでは、会場候補のホテルで会食となりましたが、オーストリアの会社からも4人ほど出席していて
偶々来ていた技術者の人たちも交え、総勢10数人というものでした。
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このホテルのコックさんはオーストリアを代表するような人だそうで、メルケルさんも食したそうですし、
演出家のオットー・シェンクも時々宿泊しているようです。
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料理はコースを頼んでいたようで、可愛く盛られたお通しらしき小鉢から始まりました。
出てくる度に色々説明がなされ中々凝った料理に見えます。

「フム・フム どんなお味か・・・」とワクワクとしながら口に運びました。
「フ~ム・・・」 まぁ次の料理に期待をしました。

そんな訳で、其々上品な味付けで美味しいのですが、何かインパクトに乏しい印象でした。

翌日は候補になっている他の会場の視察をしたり、タップリと打ち合わせをして一日が終りました。

最終日はザルツブルクへ戻り、フライトまで時間があったので市内をブラブラして時間を過ごす事にしました。

先ずはミラベル庭園を目指しましたが、お天気も良く団体の観光客でもの凄く込み合っていました。
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団体を避けるため脇道に入った処、そこはちょとしたスペースの野外劇場になっていました。
ここへ迷い込んだのは初めてだったので、興味深く眺めていました。
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恐らくこの宮殿が建てられた1600年代から存在していると思われますが、小さいながらちゃんとオーケストラ・ピットもあるし、
植え込みが上手に設計されていて袖からの出入り口になっています。
ステージ奥の植え込みも湾曲をしていて、ちゃんとクッペル・ホリゾントの役割をはたしています。

昔、「舞台におけて宮殿の庭園シーン、(例えば「フィガロの結婚」の4幕目など)では
貴族は上手(右側)から出入りし、
庶民は下手からでいりするのが、基本的な演出方法だった。」と聞いたことがたったのですが、なるほどここでも宮殿は右手に建っています。
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感慨深く眺めていると、何処からともなく、ゆったりとした甘いメロディが流れてきました。
良く聴いてみるとモーツァルトのクラリネット協奏曲の2楽章です。
聴こえてくる方へと向かうと、音楽学生らしき二人のクラリネットでデュオをやっています。
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余りの心地よさに近くのベンチに座ってボーッと聴き入っていました。
この甘ったるくて気だるいクラリネットの音に、疲れもあってか本当に眠ってしまいそうになりました。
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小一時間ほどボーッとしていたでしょうか、イヤイヤ我に帰り旧市街へと歩を進めました。

ドーム前の広場では「イエダーマン」の仮設ステージが設置されていて、いよいよ今日から音楽祭が始まるようです。
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客席には解説者らしき人がTV中継用に解説シーンの撮影をしています。
たった一人ですが、ちゃんとコーディネーターさんとメイクの人もいて、「おお・いよいよ今日からか・・・」と思わされます。
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まぁ祝祭劇場へも回っておこうかと、先ずはザンクト・ペーター教会の方へと向かいました。
この入り口には岸壁下に古い水車があり、その脇には旧パン屋と書かれた看板があって、いまでもパン屋として営んでいます。
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その脇の門からは墓地になりますが、ここも岸壁にへばりつくような教会が建っていたり、趣があります。
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暫く歩いていると何処からともなく今度は大きなトランペットやティンパニーの音が響いてきました。
どうも教会内から聞こえてくるようです。
正面入り口に回ると中から立派な響きがこだましてきました。

たぶん今夜、この教会である演奏会のリハーサルをやっているようです。
ポスターを見るとこの教会付けオーケストラで演目はシューベルトの「ミサ ト長調」とありました。
まぁセミプロ級とはいえ中々の腕前で、歌手達も良く歌っています。
それに教会ですから響きが良く回るし、綺麗に消え行く残響はいつしかアリガタイ気持ちになり、
ちょっとグッと来るものがありました。
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音楽祭では特にオペラは劇場の間口が広く見応えがあるのですが、
如何せんチケット代がべらぼうに高く、我々庶民には中々手がでません。
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今月末には又行くことになると思うので、チャンスがあったら観たいものです。

何時かのようにキャンセルされたチケットを売りに来たホテルのドア・ボーイから格安に値切って買ったことを思い出します。


by Atelier Onuki
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by Atelier-Onuki | 2017-08-01 22:58 | ザルツブルク | Trackback | Comments(0)
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