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ゼンパー・オーパーを訪ねて

さてブラブラとオペラへと出かけることにしました。

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このオペラ・ハウスは設計者のゴットフリート・ゼンパーの名前が冠されていて、

パリのシャルル・ガルニエと共に設計者に敬意を表しています。

完成したのは今から180年ほど前の1841年で、ウィーンの国立歌劇場より28年も前のことでした。

舞台全体にグリッドで仕切られたステージが自由に昇降するセリの仕掛けなど、当時の最新鋭の技術がつぎ込まれました。

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それにステージと客席を仕切るプロセニアム・アーチ(額縁)の上部には、なんとデジタルの時計が設置されました。

この劇場も空襲によって大きく破壊されましたが、このデジタル時計も復元されています。

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ここではワグナーの「オランダ人」や「タンホイザー」、R.シュトラウスでは「サロメ」に

「エレクトラ」そして「バラの騎士」と多くの名作を初演しています。

まぁ、今夜の演目はJ.シュトラウスの「こうもり」なので気が楽です。

劇場に着き暫くあちこちにあるロビーの装飾を楽しんでいました。

観客も結構入っているようで、ちゃんと正装している人たちも多く見うけられました。

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前回は招待されたのでロイヤル・ボックスでしたが、今回は最上階のサイド席となります。

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いよいよ指揮者が登場し颯爽と序曲が始まりました。

それにしてもこのシュターツかペレ・ドレスデン(この歌劇場のオーケストラ)は上手く、質の高い引き締まった演奏です。

唯、途中からこの引き締まり具合は、やはりドイツだなと感じ出しました。

この出し物の本場ウィーンではもう少しボヤケル部分があって、これがウィーン風なのかも知れません。

1幕目は途中から出てきた装置は骨組みがそのまま露出してたり、ちょっとチープな印象でしたが、

2幕目宴会シーンに入り、ステージ一杯の大きなソファーが出現し、ここに予算を掛けすぎたのかなぁと勝手な事を考えていました。

この赤いソファーには多くの出演者が乗っていて、ちゃんとクッションまで付いていて本物のソファー仕様です。

ロザリンデの登場シーンでも背もたれの後から現れ、ゆっくり滑るようにソファーに降り立ちました。

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3幕目刑務所のシーンではこれと同じ形ですが藤制の簡素なものなります。

この大きなソファーが意味する事は分かりませんが、それなりに楽しめる演出でした。

歌手陣も揃っていて全編に渡り飽きることなく楽しませてもらいました。

今度来る時は頑張ってドイツ物でも観るか・・・

さぁ今夜は何処でビールを飲もうかな・・・



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by Atelier-Onuki | 2022-12-03 01:04 | ドイツ | Trackback | Comments(0)
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