カテゴリ:絵画( 7 )

展覧会と講演会のお知らせ


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来年1月に開催されます2箇所での展覧会のご案内を致します。
また、講演会も各々で予定されていますので併せてお知らせ致します。

ここ数年2回ほど甲子園口のギャラリーで展覧会を開催ましたが、
それ以来すっかり西宮出身の画家なんて事になってしまったようで、
今回はまず兵庫支部の校友会から誘われました。 

この展覧会は2年毎に開催されているそうで、今回が50周年という事もあり招待されました。

会場は灘の「原田の森ギャラリー」で1月4日(木)から8日(月)までです。

講演会は7日(日)16:00時からで「印象派の旅」と題して、
印象派の誕生、そして彼らの足跡を辿ってアチコチへと行くお話しです。

入場は何方でもフリーだそうです。

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一方、甲子園口のギャラリー「アートスペース萌芽」では1月11日(木)から20日(土)まで、
「水彩画からのぞくヨーロッパの風景」と相も変わらないテーマで展示しています。
絵は一部「原田の森ギャラリー」の出展品と重複しますが、こちらの方が若干多く展示します。

こちらでの講演会は「オペラへの誘い」と題して、
オペラの誕生からエポックになった作曲家にスポットをあてながら近代作品までお話をする予定ですが、
新進気鋭の歌手、大賀真理子さんと、輝かしい実績のピアニスト金沢彩子さんの伴奏で
アリアの数々を披露して頂きながら進めて行きます。

こちらは予約が必要で2000円の入場料が掛かります。
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処で、私の予定は「原田の森ギャラリー」へは7日(日)、
「アートスペース萌芽」へは13日(土)と14日(日)、何れも14時ころから詰める予定です。

それでは、皆様 機会がありましたら是非ご来場下さませ。


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by Atelier-Onuki | 2017-12-13 00:43 | 絵画 | Trackback | Comments(0)

展覧会のご案内

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皆様、来る11月20日(日)から29日(火)まで上記案内状のように、「アートスペース 萌芽」にて展覧会を開催いたします。

この画廊では3年前にも開催させて頂きましたが、今回は「水彩画からのぞくヨーロッパの風景」と題しまして、
デュッセルドルフやその周辺を初め、パリやフランス各地、ウィーン市街地、ベルギーの田園風景などを展示致します。

それほど大きなギャラリーではありませんので、出展品も25点と少ないのですが、ご高覧頂ければ幸です。

尚、小生は25日と26日の両日、会場に詰めている予定です。

では、皆様のお越しをお待ちしております。


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by Atelier-Onuki | 2016-11-02 20:29 | 絵画 | Trackback | Comments(0)

モレ・シュル・ロワンのシスレー (1) (ドイツ・ニュース・ダイジェスト10月のコラムより)

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私は印象派の絵が大好きなのですが、中でもモネやセザンヌそしてシスレーが特に好きで、
こんな絵が描けたら良いなぁと何時も羨ましく眺めています。

ある時、マチスが「最も印象派らしい画家は誰か?」とピサロに尋ねたところ、
迷うことなく、「それはシスレーだよ!」と答えたそうです。

このパリ生れのイギリス人画家は控えめで物静かな性格だったそうです。

そんな性格が素直に表現された絵は穏やかで見る人に安らぎすら与えてくれます。

彼の絵は殆どが風景画で空やそれを映し出している水面に興味があったようです。

特に空は描くのが好きだったそうで、真っ先に空から描き始めたそうです。

そのためか彼の絵の描く絵には水平線が画面の中央よりも極端に下に構成され、
画面の大きなスペースを空に割り当てている絵が多いようです。

それは一般的な構図法からすればタブーで、
錯覚する癖がある人間の目には落ち着きの無い不安定な感覚を与えてしまいがちです。

それでもシスレーの絵には大きな空を通して、何処までも続いて行きそうな空間の広がりや、
その先にある何かに憧れすら感じ取ることができます。

彼は生涯にわたり一貫してそのスタイルを変えなかった画家でした。

実家は貿易商で豊かな生活を送っていましたが
普仏戦争で父の会社が倒産して以降は援助もなくなり困窮生活へと一転してしまいます。

オボッチャン育ちの大人しい性格だったこともあり売り込みなどには向いてなく、
絵自体もインパクトが弱かったので生涯に渡り売れなかったそうです。

ずっと懇願していたフランス国籍も最後まで得られることがなく、
妻ウジェニーが亡くなった1年後、失意のうちに59歳と云う若さで亡くなってしまいました。 

翌年ようやく「ポール・マルリーの洪水」が高値を付け落札されたそうですが、
もし彼らが生きていたらどれだけ喜んだことでしょうか。

さて、彼がこよなく愛し晩年の10年間を過ごした街
モレ・シュル・ロワンはパリから一時間ほど南に下った所にあります。

バルビゾンからフォンテーヌブローの森の先でロワン川とセーヌが合流する辺りです。

画家としての出発点でもあるバルビゾンは彼にとっては心の故郷だったかもしれません。

ある秋の日、この街へ訪れてみることにしました。 (続く)


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by Atelier-Onuki | 2016-10-26 23:49 | 絵画 | Trackback | Comments(0)

「私の好きな天使」 (ドイツ・ニュース・ダイジェスト 4月のコラムから)

 ヨーロッパにはキリスト教がテーマの絵画がたくさんあって、愛らしい天使(キューピッド)が描かれているものが多くみられます。

特に有名な天使は、ドレスデンにあるラファエロが描いた名画「システィーナの聖母」で、
雲に乗ったマリアの足元に描かれたほおづえをついて上を眺めている二人の天使でしょうか。
この部分だけを取り出してデザインされたクリスマス・カードやグッズもあり、誰もが一度は見たことがある天使だと思います。

 そんな中、私が一番好きな天使は、ムリーリョが描いた「Pieda(ピエタ)」に描かれている天使です。
この絵は修道院を改装したセヴィーリアの美術館に展示されています。
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この美術館のハイライトと思われる正面壁面には、「ムリーリョの間」ともいえるほど、彼の代表的な名画の数々が飾られています。
ただし、この絵はそのメインの展示場所から右側に外れた一角に展示されていて、彼の代表作というわけではないようです。
事実、この絵のタイトルが分からなくて、この美術館のウェブサイトをはじめ、ありとあらゆるサイトをインターネットで調べましたが出てきませんでした。
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とうとう私が撮った写真を貼り付けて、類似の画像を探したらやっと引っ掛かってきました。
 タイトルはスペイン語で「Pieda(憐れみ)」というそうですが、これはミケランジェロの彫刻「ピエタ」と同意のようです。
十字架から降ろされたキリストがマリアの膝に頭をもたげ横たわっています。
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このマリアの目も紫色に腫れ上がっている様子が見事に描かれていますが、天使はその右端でひざまづいてキリストの左手を支えています。

そして、この天使は眉間にシワを寄せ、今にも泣き出しそうな顔をして怒っています。
目は赤紫に腫れ上がり、いかに泣いたかをうかがい知ることができます。
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その表情には、怒り、哀しみ、敬愛と、いろんな感情が凝縮して描かれていて、
見ているとジーンとむせぶような感覚になり、身震いがするほどの感銘を与えてくれました。


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by Atelier-Onuki | 2016-04-18 19:34 | 絵画 | Trackback | Comments(0)

「ルノワールのこと」

ルノワールは世界中で人気の高い画家で、日本でもそれは喫茶店の名前に付けられているほどの人気です。
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彼が描いている題材は殆どが人物画で風景画は余り描いていません。

逆に殆ど風景ばかりを描いている私にとっては余り興味が湧く画家ではなく、
今まで気に留めてじっくりと見ることは余りありませんでした。

偶々ウィーンのアルベルティーナで見かけた風景画は水彩だったので、
ジックリと見たのですが、それほど感心するというよりも、
むしろ「フ~ム、余り上手くないなぁ~!」と思ったのが正直な感想でした。
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そんな印象をズット抱いていたのですが、先日の講演会のために色々と調べている内に、
人物としてのルノワールはモネやシスレーと生涯にわたり親しく付き合っていて、
面倒見も良く「中々良いヤツだったのだ・・・」と思うようになりました。

その後、オランジェリーにある「雪景色」の風景画を思い出しパリへ行った折に、
もう一度ジックリと眺めていました。
この作品は彼の数少ない風景画の中でも力作で以前からこれは好きな絵でした。
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ちょうど、日本語のオーディオ・ガイドがあったので、これを聞きながら眺めていたのですが、
この絵の前ではルノワール自身が語るような設定で説明がなされました。
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「絵を描くということは、忍耐との戦いである。・・・ 
ルネッサンスの画家たちは、ある意味職人で絵をどの様に描いたら良いのか、その技術を習得していた。・・・ 
今、我々は如何に描いたら良いのか、分からなくなってしまった。・・・」と

あれだけの巨匠でも、晩年に近い年齢になって「どう描いたら良いのか?」と葛藤をしながら描いていたとは。・・・

いやいや、この言葉には我々絵を描くものにとっては、大きな励ましではないでしょうか。・・・

もう何百枚描いて来たことでしょうか・・・木なんぞ何億本描いて来たでしょうか・・・
それでも毎回たった一本の木を描くのにどれだけ苦労をし、悪戦苦闘していることでしょうか・・・

描いている間は自分自身を励まし忍耐の内に試行錯誤を繰り返して仕上げて行かなければなりませんが、
それでも自分で気に入った仕上がりになった時は無上の喜びも感じます。

そんな訳でルノワールさんから、ちょっと励まされ、少し気が楽になりました。


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by Atelier-Onuki | 2016-01-15 02:37 | 絵画 | Trackback | Comments(0)

クロード・モネ「印象・日の出」について

昨日のAsahi.comを見ていたら、このモネの描いたいわゆる「印象派」の語源となった「印象・日の出」についての記事が載っていました。
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それは長年問題にされていたこれは「日の出」か「夕暮れ」かの論争に結論つけるもので、
テキサス州の天文学者らが1872年11月13日午前7時35分ごろとやたら正確な時間まで算出し発表しました。

この疑問は実は何年か前にこの絵が描かれた「ル・アーヴル」の海岸を訪れた時から私自身の中でも沸々と湧いていました。

その日は夕暮れでしたが、この海岸特有のもの凄い勢いで潮が引いた後で、
この昔の写真の様に海底のヘドロがむき出しになり、港に着けられた船という船は傾いていました。
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それでも遠くに沈む太陽は霞み、大きな空や海を淡いピンク色に染め、
遠くには船の姿もブルーグレーに霞んでいてまるでこの絵に描かれた情景そのものの雰囲気でした。

その時に頭の中ではモネはどの位置から描いたのだろうと想像していました。
左手には彼がここで描いた別の絵にも工場地帯が広がっています。
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ただ、私が見ているのは明らかに夕日です。

ル・アーヴルは確かに北フランスで海は基本的に北側に広がっていて左側は西なのですが、
よくよく地図で確かめると、この海岸は西側へ張り出して正面は南西に向いています。

ひょっとして更に北西へ上って行けば何とか工場地帯を南東側にすなわち「朝日」を見ることも可能かも知れません。

まぁあれこれと想像を膨らませて画家がどの様な状況で描いたのか思い巡らせるも楽しいものです。

今の処は「日の出」と結論つけられたようですが、
所詮は絵の世界なので何処に太陽を描こうが画家の自由なわけです。

あれこれと想像を逞しく巡らせて鑑賞するのも一つの楽しみ方ですし、
逆に直感的に絵の世界へ入ってから想像を膨らませるのも楽しいもので、
名画にはありとあらゆるアプローチを楽しませてくれる懐の深さがあるようです。


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by Atelier-Onuki | 2014-09-11 23:59 | 絵画 | Trackback | Comments(0)

偶然の出会い

私の旅は何時も下調べを余りしないで行き当たりバッタリなのは以前のブログでも書きましたが、
それは美術館へ行く時も一緒でどんな展示品があるのか良く知らないまま入ってしまいます。

それがゴッホ美術館とか特定の作家の場合はある程度の想像が付くのですが、
一般的に大きな美術館などは展示点数も多いし多岐に渡っているので何が展示されているのか分からない事が良くあります。

それでも画集で見たことがある有名な絵に思いがけず出合ったりする事もあって、これはこれで楽しみでもあります。
特にその絵が好きでズ~と何処の美術館にあるのだろうと気になっていた絵に出会ったりするとそれは嬉しくて嬉しくて、
まるで昔好きだった女性に偶然出会ったような喜びが込み上げて来ます。
(残念ながらそんな女性との出会いはないのですが・・・)
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もう3年前でしょうか初めてロンドンにあるナショナル・ギャラリーを訪れました。
トラファルガー広場に面したこの美術館はそりゃ大きくて立派、内装も重厚で風格が漂っています。
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入り口には「このコレクションは皆さんのものです。」と云う主旨の看板が取り付けられていて、入場は無料です。
いや~さすが大英帝国・・・その気風の良さたるや・・・唯々感心していました。が・・・
(昨年行った時はオリンピックの後だったのですが、もうこの看板は見当たらず、代わりに「寄付をお願いします。」の看板があちこちにやたら目立っていて、
「ありゃ・・・帝国もちょっと弱気になったのかなぁ~。」とちょっぴり寂しくなりました。
入場料は未だ無料でしたが、私見では僅かでも取った方が良いと思っています。)
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所蔵品はもうコレデモカと云わんばかりの名作の数々で何処から如何観て行って良いのやら分からなくなってしまいます。
とにかく広い館内を隈なく観て歩きました。
そして一番奥の左端の部屋に辿り着いた時、更に一番左角にその絵は掛かっていました。
それはホッベマが描いた「並木道」です。
「エッ~こんな所にあったのだ。・・・」とこの予期せぬ出会いに鳥肌さえ立つのを覚えました。

この絵を最初に知ったのは中学での美術の時間で、それは教科書に載っていた高々10cm位のしかもモノクロ写真でした。
多分遠近法の説明として取り上げられていたのだと思いますが、
中学の美術なんて真面目には全く聞いていなかったのに何故か印象に残っていたのでしょうね。

その後もこのホッベマと云うちょっと間の抜けたような名前が気に入っていたようで、何かの拍子に一度観たいなぁと思ったこともありました。

そんな絵に偶然出会って、もう嬉しくて堪りませんでした。
それは幅が畳より少し短か目ですが大きく立派な絵です。
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それに着色が淡くて深みがあり、未だ春遠からじで道には雪が残っている風景ですが、その色使いには温かみすら感じるほどです。
並木は新しく植えられたのでしょうか、木の先の方にしか葉っぱが付いていません。
そのお陰で大きな空が見えていてどこまでも広がって行く空間が感じられます。

この木はポプラと云われていますが、その絵からは判別するのは難しい感じです。
唯、右下にはこれと同じ木を植樹している農園の人も描かれています。
このライン川河口の島にあるミッデルハルニスと云う村に通ずる道も
最近出来たのかなぁと300年前へと想像が膨らみます。

遠景の村も丁寧に表現されていますし、左の手前は川か何か水溜りがあってその周りを鬱蒼とした雑草や木々が描かれています。
これが良く描かれていて、まるでその水や木々のムッとした独特の匂いや湿気までも感じられて来ます。

さて、来週は仕事でロンドンへ行きますが時間を見つけて又この絵と再会するのが楽しみです。
それにこの絵はそれ程知られていない様で観ている人も少なく、心行くまでゆったりと鑑賞することが出来ます。

さあ当日は途中のベラスケスを初めとした名画の数々の誘惑には目もくれず一番奥へと歩を急がせます。



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by Atelier-Onuki | 2013-10-09 21:17 | 絵画 | Trackback | Comments(0)