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「雪のないスキー場・・・そしてドカ雪のミュンヘン」

今年はズーットきついプロジェクトを抱えていて、精神的にも体力的にもストレスが溜まって限界に近づいていました。

そこへやっとクリスマス休暇、もうパッと気分転換、思い切ってスキーに出かけました。

行き先は大好きなドロミテです。

初めてここを訪れてからすっかり気に入ってしまったので、
もう十数年来スキーはドロミテと決めています。

それは何よりも先ず景色が綺麗なことです。
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侵食を繰り返した山々は不思議な形をしていて何度見ても飽きる事がありません。
それに全長1200kmというコースは変化に富んでいて、一生掛かっても滑りきることができません。

スキー場にしては大抵お天気が良いし、人々は優しくて親切だし、
食事はイタリアの中でも美味しく、それは山小屋でもちゃんと作っています。
その上に物価が安いと来て、もう至れり尽くせり何も云う事がありません。

ミュンヘンを出た列車は2時間半ほどでブレンナー峠に、ここを出ると俄かに賑やかな車内となります。
こんな辺境の峠なのに、そこそこのイタリア人が乗り込んできているようで、
眠っていても、「ああイタリアに入ったのだ!」と分かるほどです。
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乗務員も入れ替わり車内放送も先程までとは逆の順番で、イタリア語、英語、ドイツ語の順で流れます。

この先は木々や建物も変化しだし、ブドウ畑が点在し始め、
長いトンネルを二つ抜ければ間もなくボルツァーノに到着です。

ここからはバスで1時間半ほど景勝路線を走ると目的地に到着です。

今年は暖冬だったので、この辺には雪がなく近場のスキー場は軒並みCloseです。

それでもスキーバスに乗ってCampitelloや Canazeiからロープ・ウェイに乗れば
標高2000m級まで行くことができ、この辺だとさすがに雪が積もっています。
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大好きなセラ峠から広大な景色を楽しみながらダラダラと下り、気分は段々と晴れていくようです。
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それにここの目玉は何と云っても“Sella Ronda”と云われるセラ山系を一周するコースです。

これは巨大な岩の塊が隆起したセラ山脈の、全長約45kmほどのコースを一日掛けて回るのですが、
其々の地域やコースの雰囲気が変化に富んでいて、その景色を楽しむだけでも価値があります。

スタート地点は様々、滞在している近い所からスタートし、右回りはオレンジ、
左回りはグリーンの表示を辿って行けばそれほど迷うことなく一周することができます。

コースは概ね赤で中級程度でも大丈夫ですが、左右其々の一箇所だけ中々厳しい傾斜があります。

10年ほど前に○ちゃんご一家と行った時も最後の所で、
ご子息がビタッと止まって身動きできなくなった所、Arrabaの先あたりは標高も高く厳しいコースです。
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それと時間に余裕があったらPordoi峠からロープ・ウェイに乗ってSass Pordoiに登るのも楽しみです。
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ここは巨大岩盤の上で標高も3000m近くあり、何と行ってもその荒涼とした光景は
宇宙を想像させるほどで一見の価値があります。
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まぁ今年は滞在中ずっと晴天だったので雪が少なくカリカリの所も多かったのですが、
それでも気持ちよく滑った後は爽快な気分で、種類の違う疲れすら心地よく感じられます。

名残を惜しみながらミュンヘンに戻って来たら、ここは雪、
それから毎日雪が降り続きもう随分積もりました。
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ドロミテは相変わらずお天気が良いようで、少し雪を分けて上げたい位です。


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by Atelier-Onuki | 2014-12-31 23:54 | イタリア | Trackback | Comments(0)

「クリスマスのご挨拶」

皆様、クリスマスおめでとうございます。

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今年のドイツは暖かく、雪はなく毎日のようにショボショボと雨が降っています。

バタバタと暮れを迎えるのは毎年のことなのですが、
今年は特に厄介な仕事が進行中でカリカリとした日々を送っています。

明日からは思い切って暫く山ゴモリ、・・・ 心を穏やかにしてこようかと思っています。

では、皆様にはご健康で、
素敵なクリスマスと来る新年が幸多き年でありますようお祈りしています。


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by Atelier-Onuki | 2014-12-20 01:09 | 所感 | Trackback | Comments(0)

「アルフレート・プリンツさんの思い出」

先程、音楽関係の記事を読んでいたら、クラリネット奏者のプリンツさんが
9月20日に亡くなられたとの訃報が載っていました。
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かれはレオポルド・ウラッハからその古きよきウィーンの伝統的な演奏法を受け継ぎ、
もう現役を退かれてから長くなりますが、これでまた一人ウィーンの至宝が亡くなってしまいました。

彼の演奏を初めて聴いたのはウィーン四重奏団と来日された折、
昭和女子大の人見記念講堂で曲はブラームスの「クラリネット五重奏」でした。

その円やかで深みや温かみのある演奏に接し、ウットリとして聴いたのを覚えています。
そういえば師匠ウラッハの演奏はこの曲の代表盤で、
今でも愛聴盤として秋に聴くには打ってつけのCDですね。・・・

それ以後、私が初めてウィーンへ行った頃は、
彼は未だウィーン・フィルの主席奏者として活躍されていました。

その円やかで深みのある演奏スタイルは健在で、
何度もそのソロ・パートに聴き入っていました。

彼は教育者としても熱心で、オペラのピットでは余り客席から見えないこともあってか、
若手奏者の隣に座って、クラリネットパートが出てくる度に小さく指揮をしながら懇切丁寧に教えたおられました。

ある時、オペラの立見で知り合った人で、
彼からクラリネットを習っている方とお話させて頂く機会がありました。

いきなり 「彼は本当に一日中、音楽のことしか考えていないですよ~」と、

あまり練習をしないままレッスンを受けに行くと、直ぐに見破られ 
「もう今日は帰って良いよ!」と冷たく追い払われるそうです。

逆に充分な練習をして良い演奏ができた時などは、
上機嫌になって時間を忘れてトコトン教えてくれたそうです。

また一人音楽の申し子のような偉大な音楽家がなくなり、
寂しい思いが込み上げてきますが、プリンツさんのご冥福をお祈りいたします。



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by Atelier-Onuki | 2014-12-19 02:03 | 音楽 | Trackback | Comments(0)

「フランクフルトからハイデルベルクへ」

先週の金曜日は会社のクリスマス・パーティがあったのでフランクフルトまで行っていました。
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この街はヨーロッパ中央銀行を初め金融機関の中心地で街中には
モダンな高層ビル群が立ち並んでいて、最もドイツらしくない街と云えるでしょう。
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それでもこのシーズンは街の広場ではクリスマス市の真っ盛りです。
屋台はクラシックな作りの物も多く、背景のモダンなビル群とのアンバランスな
光景はちょっとシュールな感じを受けました。
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クリスマス・パーティは和やかな雰囲気中、旧知の人たちから初めて会う人たちとも親しくお喋りが出来て楽しい一時でした。

本来なら土曜日に帰ってくるのですが、今回は私のホーム・ページを作ってくれた
フランクフルト在住のプログラマーの方と打合せをしたかったので週末も過ごす事にしました。

実はこのホーム・ページ(atelier-onuki.com)は当初は急いでお試しバージョンとして作ってもらったのですが、
それ以降お互い中々時間が取れず、今回までそのままの状態でほったらかしにしていました。

今回打合せをしてやっと如何すれば変更が出来るのか分かりましたので、
追々更新をして行ければと思っています。

さて帰りは通り道だったのでハイデルベルクも久しぶりに寄ってみました。
小雨が降る寒い日曜日でしたが、ここも観光地だけあって沢山の人たちで賑わっていました。
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学生時代にここで勉強をしたアメリカ人が多かったお陰で、
ヴィースバーデンと並んで唯一空襲を受けなかった街として知られていますが、
さすが古い家並みが見事に残されています。
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旧市街地をブラブラ歩き、橋を渡ってネッカー川越しに見る街並みは、
小高い丘の上のお城を背景に情緒豊かな趣がありました。
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寒い中を歩いたので途中“La Bohéme”というカフェを見つけた時は名前にもつられて迷わず休憩です。
古風で落ち着いた室内に暖かいコーヒー、ゆっくりと体が温まって行くのを感じました。
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唯、その夜ミュンヘンに着いた頃にはグッタリとしていました。

風呂上りにギンギンに冷やしておいたRadebergerをグビグビと飲み干すと、
眠気が一気に襲って来ました。


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by Atelier-Onuki | 2014-12-16 00:59 | ドイツ | Trackback | Comments(0)

「師走はやっぱり・・・」

皆様しばらくご無沙汰しておりました。

11月末から出たり入ったりで、ミュンヘンには殆ど居ませんでした。

12月頭は所用でローマへ出かけ、帰って来た翌日にはデュッセルドルフとアーヘンへ仕事で出向いて昨夜やっと帰って来た処です。

明日はまた会社のクリスマス・パーティがフランクフルトであるので、
荷を解いてはまた詰めなおすと云う体力勝負の日々を送っています。

実はローマへ行ったのは、ムーティで「アイーダ」を聴く予定をしていました。
彼は最近シカゴの音楽監督になったので、ヨーロッパでの公演がめっきり減った上に、
オペラを振る機会がほとんどありませんでした。

ところが、ここ数年予算難が膨らみ観客が激減しているローマの歌劇場を救わんとばかり、
自ら芸術監督を申し入れその芸術的質を向上させるべくテコ入れがされていました。

これでやっと彼が振るオペラを観る機会も出来たので楽しみにしていました。

初めて彼のレコードを聴いたのもデビュー盤の「アイーダ」でしたが、
その輝かしく歌に満ちた躍動的な演奏は歌手陣の素晴らしさとあいまって鮮烈な印象を受けました。

彼の演奏会は何度も聴いて来ましたが、ムーティと云えばやはりオペラを聴きたいもので、
未だ彼のオペラは聴いた事がない身にはとても楽しみでした。

処が、数ヶ月前にやはり予算が足りないことから、合唱団やオーケストラ団員の40%も解雇され、
彼の望むレベルまでの出演者が揃わなかったのを発端に政策に対する抗議を込めて、とうとうこの公演をキャンセルしてしまいました。

結局は演目も「ルサルカ」に変更されてしまい、どうしようか迷ったのですが折角なので行ってみる事にしました。

ローマの歌劇場はイタリア三大歌劇場の一つと云われているのですが、元来ミラノやナポリよりも地味な感じでした。
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それでも私が初めてこの歌劇場を訪れた20年程前には、係り官はまるで僧侶の様な黒い衣装を纏い、
ゴールドの大きなペンダントを掛けていて威厳がありました。

しかも意識的にイケメンを揃えていて、男の私ですら見とれてしまうほどでした。

売り子のお嬢さんも、昔日本の駅弁売りの様な箱を首からぶら下げて、パンフレットやお菓子、
それにタバコまで売っていて、まぁ優しくて可愛い感じでした。

処が、先日久しぶりに訪れたローマの歌劇場では、イケメン君たちは普通のダーク・スーツに安っぽい赤ネクタイのオジサンたちに、
そしてお嬢さんたちは、ちょっと強面のオバサンに変身し「エッ、まさかあのお嬢さんたちが月日を重ねてぇ~」・・・

開演30分前にも関わらずロビーも閑散としています。
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まぁ幾ら急遽演目が変わりムーティも出ないとは云え、これは寂しい状態です。
客席もパラパラ・・・結局は30%入り位の状態で開演してしまいました。
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それでもオーケストラの演奏は真剣に取り組んでいますし、中々のレヴェルで、
歌手陣も直向きで良く歌っていました。
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休憩時間にロビーをうろついていると、昔のポスターが飾られていました。

指揮者や歌手陣も錚々たる名前が並んでいます。

中でも「ドン・ジョヴァンニ」のポスターには何とカラヤンの名が、ドン・ジョヴァンニにはシエピ、エルヴィラにはシュヴァルツコップフ、
脇役のマゼットにパネライと錚々たる陣営で、「イヤ~こんな時代に観てみたかったなぁ~」と暫し眺めていました。
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オペラが誕生したイタリア、経済事情は難しいかも知れませんが、
再びイタリアの威信に掛けても昔の輝きを取り戻してもらいたいものだと、つくづく考えさせられました。


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by Atelier-Onuki | 2014-12-12 19:04 | イタリア | Trackback | Comments(0)