日本滞在 4. (京都にて - 四条から嵐山)

一夜が明け、今度は電車を乗り継ぎ京都へと向かいました。

京都も久しぶりで、かれこれ30年ほど行っていませんでした。

四条烏丸を拠点に錦市場や先斗町を徘徊して楽しんでいました。
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大阪では黒門市場も訪れたのですが、雰囲気はこちらの錦市場の方が数段魅力的に感じました。

大勢の外国人に揉まれながら歩くのは同じなのですが、お店は京都らしい品々を売っていて楽しいものです。

途中にあった老舗らしき蕎麦屋で、これまた久しぶりに美味しい「ニシン蕎麦」を頂きました。
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夜はホテルの人に教えてもらった近くの居酒屋へ、・・・ 大勢の人で賑わっていましたが、壁際の席に潜り込みました。

「寒ぶり」や「生だこ」に「タラの白子」・・・それに地元の名も知らぬお酒の美味しいこと・・・
もう上機嫌で飲んでいました。

ちょっと二日酔いながら、次の日は嵐電に揺られて嵐山へと向かいました。

途中「車折神社」も通ります。
ここへは「芸能」の神様という事で受験を控えていた頃にお参りに来た事がありました。
それは私が受験をしたのは当時「芸能デザイン科」と言う学科だったからです。

嵐山に着き、先ずは渡月橋を目指しましたが、人力車の客引きの人が何人も居て、ちょっと面倒になるほど勧誘にやってきます。
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途中で引き返し、ささっと天竜寺を目指しました。
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蓮池から始まる寺社内は大きな敷地でさすがと云った所、・・・ 
途中には立派な門構のお寺が幾つも隣接していますが、
どこも綺麗なお庭で一軒一軒覗き込んで楽しんでいました。
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さて、今度は有名な嵯峨野の竹林に向かって歩きました。

歩いていると噂の「うなぎ屋」さんに通り掛かりました。

ここは京都で学生時代を過ごした娘から聞いていた「うなぎ屋」さんで、
まだ11時にもなっていないのに、もう14・5人の人が並んでいます。

後ろ髪を引かれながらも、「後から後から」と自分に言い聞かして、とりあえずは竹林を目指しました。

ここも大勢の外国人で賑わい、ちょっと風情は削がれますが、
どうして想像以上の美しさ・・・なるべく竹林だけを見ながら進みました。
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竹の緑は清々しい色で、時折注がれる木漏れ日越しを楽しんでいました。
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竹林のアップダウンを抜け、ドンドンと歩を進め「常寂光寺」までやってきました。
流石にここまでは外国の人たちはやって来ません。
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ちょっと高台に建つこのお寺は静かでゆったりと楽しむ事ができました。
苔むした坂道を登り、五重塔が建つあたりからは京都の町が一望でき心地よい時間を過ごしました。
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帰り道、閑静な住宅街を歩いていると田んぼの向こうに藁葺きで趣のある家を見つけました。
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近づいて、看板を見るとそこには「落柿舎」と書かれています。
「フ~ム、何時ぞや学校で習ったことがあったかも・・・」と、良く良く読んでみると、
そこは松尾芭蕉の弟子の向井去来と言う人の別邸だったそうで、
芭蕉もここへは3度も訪れ、ここで「嵯峨日記」を著したそうです。
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さあ、お昼・・・いよいよ、あの噂の「うなぎ」・・・

店へと引き返すと、ありゃありゃ20人ほどの人が並んでいます。
お店の人が出てきて、「この最後尾辺りだと1時間半ほどお待たせすることになりますけど・・・」と申し訳なさそうです。

せっかくなので覚悟を決めて並ぶ事にしました。

それにしても並んでいる80%ほどの人は、大陸から来られた人たちです。
どうも最近あの国でも日本の「うな重」は有名で人気があるそうです。
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それにしても寒い中、待つは待つは・・・
ようやく陽の当る所まで進んできたあたりで、
やっと店内へと案内されましたが、ここでも暫く床机に座り待っていました。
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ついに席へと案内され、早々に注文「うな重定食のセット」を頼みました。

先ず出てきたのは「鯉のアライ」と「鰻ざく」、それに「肝焼き」、
これらの面々を見たら堪らず「生ビールお願い!」

良く冷えたビールはグィッと喉にシミ込み「ウィッ~ 美味い!!」
思わず二杯目を頼んでいました。

最後に出てきた「うな重」に「肝吸い」、まあ何てふっくらとした絶妙な美味さ・・・
「ああ、並んで良かったなぁ~」とつくづく思わされました。

この日は大いに歩いたのでグッタリです。

また、ホテルの近く、今度は京町屋風の居酒屋で一杯・・・

この夜は魚ではなく京野菜やおばんざいを楽しんでから床につきました。


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# by Atelier-Onuki | 2018-01-30 00:50 | 日本 | Trackback | Comments(0)

日本滞在 3. (大阪から伊勢へ)

ムサビ展での講演会が終った次の日は、私の日本滞在中にと得意先が提案して、
あるイベントの打ち上げを企画してくれました。

それは昨年ザルツブルク近郊のGollingと言う町で開催された10周年イベントでしたが、
皆さん其々に良い思い出だったようで、ほんのちょっと前の出来事にも関わらず楽しく思い出を語っておられました。

それにしてもこんな企画を催して頂いて、とても嬉しく楽しませて頂きました。

さて、次の講演会まで一休みなので、伊勢と京都を回りました。
伊勢には特に思い入れはなかったのですが、何となく向かいました。
ここは小学校の卒業旅行で行った以来です。

上六から近鉄特急に乗り込みましたが、これは列車も綺麗だし快適な旅を楽しみました。
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まずは伊勢神宮の内宮へと向かいましたが、改めて行ってみると壮大な敷地で、
周りには木々が鬱蒼と茂った参道をジャリジャリと進みました。
いわゆる天照大神を祭っている内宮までは結構な距離を歩きます。
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私は神道ではありませんが、この荘厳な佇まいを歩き、やはり日本人として心の故郷のような尊厳さを感じました。
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参拝後は、まるで映画のセットのような「おかげ横丁」も楽しめました。

大勢の人で賑わっていますが、人さえ見なければちょっと江戸時代に
タイムスリップしたような錯覚に陥ることが出来て面白かったです。
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先ほどの内宮でたくさん奉納されていた、「白鷹」の造り酒屋を発見、滑り込んで試飲をすることに。・・・
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後から隣に来たオジサンがなんだか美味しそうな串をもっています。

「それ、何処で買ったのですか?」・・・「ここを出て3軒くらい右の店で・・・」

ありましたありました、牡蠣やら魚のフライを売っています。

串葦の牡蠣フライを購入し、再び「白鷹」へ・・・昼間っつから上機嫌です。
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松坂牛の串刺しや干物の店とハシゴをして大いに楽しんでいました。
ほろ酔い気分で最後は当然のように「赤福」で仕上げました。
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この日は鳥羽まで移動し、伊勢湾の入り口付近の太平洋の眺めを楽しみました。
流石、海の色も明るく穏やかな感じです。
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旅館の人が言うには、ここは冬でも暖かく夏はクーラーが要らないほど爽やかで住み易いそうです。
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あくる朝、あのサミットで有名になった「賢島」へも足を延ばしました。

サミット会場に選ばれたほどですから、さぞかし素晴らしい所だろうな、と期待しながら向かいましたが・・・

祭りの後は何とやら・・・ウ~ム・・・ちょっと寂れ感は否めません。

それでも会場になったホテルの近くからの眺めは島が複雑に点在していて、人気もなくちょっと不思議な光景でした。(結局は写真も港の一枚しか撮っていませんでした。)
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さあ、気を取り直して・・・京都へと向かうことにしました。





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# by Atelier-Onuki | 2018-01-28 20:22 | 日本 | Trackback | Comments(0)

日本滞在 2. (大阪にて)

日本では最初、大阪に住んでいる高校時代の親友宅でお世話になっていました。

昨年もお世話になったのですが、彼は数年前に奥さんをなくされたので一人暮らし・・・
こちらもちょっと気楽に泊めてもらう事ができました。

それに何といってもベランダからの眺めは素晴らしく「金剛連山」をパノラマ宜しく見える眺望はちょっとした絶景です。
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連日、一緒に飲み歩いたのですが、娘を交えた夜は大阪の通称「南」の一角、
宗右衛門町にあるカウンター一本の小さなお店へと向かいました。

娘は一度行ったことがあるそうで、「金髪のお兄ちゃんだけど、料理は美味しいよ・・・」と云うのでそこにしました。

トントンと細い階段をあがり狭い店内に案内されました。
カウンターからは裏を流れる道頓堀の灯が見渡せ中々の眺めです。
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さすが入り難い店なので既にいたお客さんたちも静かに飲んでいるし、
外国人で溢れていた外の喧騒からは程遠い雰囲気です。

なるほどシェフは金髪のお兄ちゃんですが、目の前での調理は手際が良い感じで颯爽とした仕事振りです。

パラパラと注文をしましたが、どれも「ウン美味しい!」と舌鼓・・・

刺身盛り合わせも一つのお皿にドンではなく、一人一人に上品に盛り付けられた細長いお皿で提供されました。
お刺身も、ちょっと一手間加えた感じで昆布締めや、ちょっとした添え物をあしらって飾っています。

中でも「フグの白子!!」 ・・・ 
一口運ぶとほんのりと“甘み”や“旨み”が広がり「ウ~ン・これは美味い!」と思わず感嘆してしまいました。

そんな折、ギターをやっているこの同級生曰く、
以前、和泉市にあるホールで演奏をしたそうで、そこは美術館の中でとても良いホールだったそうです。

なんとそこにはロダンの「考える人」が展示されていたそうで、「あんなん大きいんやろ~、
こんな小ちゃいやつやったで・・・」、と3・40センチほど手で示していました。

他にもモネなんかもあったそうで、「あんなん皆、偽モンちゃうやろか~!」と。

「考える人」は「地獄門」の上に設置されているのは大体それくらいの大きさだし、
ひょっとして本物かも・・・と、先ずは行ってみることにしました。

彼のマンションから車を飛ばすこと3・40分ほど、周りは郊外型の商業施設がポツポツと建っていて、
もう周りは田んぼに囲まれ和歌山との県境の山々も迫ってきました。

そんな田園風景の中にポツリとその美術館は姿を現しました。

それは立派な日本家屋で相当な庄屋さんだったのでは・・・
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この日は「中国美術と銅鏡」の特別展を開催していましたが、お目当てはそのロダンです。

銅鏡へはチラッと目を向けた程度で、一路常設展の部屋へと進みました。
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奥にある狭い部屋ですが、先ず目に飛び込んで来たのは正面に展示されているモネの「睡蓮」です。
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縦長のその「睡蓮」は「アレッ、これ何処かで見たなぁ~!」と思わせました。
それは彼の膨大な数を描いた「睡蓮」の中でもとても良い出来栄えの作品です。
しかも絶対に「本物」・・・

よくよく思い出すと、このオレンジとピンクの空が映し出された池の絵は、
もっと横長の作品が確かメトロポリタン美術館にもあったはずです。

一方ロダンの「考える人」・・・これも本物に間違いありません。

入って直ぐの壁面には小振りながらコローの素敵な「風景画」が・・・穏やかながら素晴らしい作品です。

他にも「ルノワール」、「モディリアーニ」、オランダ時代の「ゴッホ」が3点、
「ミレー」に「ピカソ」、なんと「藤田嗣治」も1点展示されています。
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どれも小振りながらとても良い出来栄えの作品で暫く「ウ~ン、凄いと!」と静かに叫びながら観賞していました。

この日は「ルオー」が展示されていませんでしたが、かれこれ14・5点所有していて、何れも素晴らしいものです。

なんでも地元で綿織物を営んでいた久保惣太郎と言う人が、
壮大な土地、建物と共に彼のコレクションを寄贈したそうで、立派な美術館になっています。

それになんといってもその壮大な敷地に広がっている庭が素晴らしい。
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建物は奥深く、幾つもの建物が続いています。

楕円形のホールも途中に建てられていて、
この日は中に入ることが出来ませんでしたが、とても良い響きがするそうです。
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私たちが居る間、もう一組が訪れた程度で、閑散としていますが、これは勿体無い・・・

「もっと多くの人が見学に来てほしいなぁ~」とつくづく思わされました。




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# by Atelier-Onuki | 2018-01-26 21:41 | 日本 | Trackback | Comments(0)

日本滞在 1. (灘にて)

新年の2日に出発し3週間の日本滞在を追え先日帰ってきました。

今回は先ず兵庫県の灘にある「原田の森ギャラリー」で展覧会と
「印象派を旅する」と題した講演会を開催しました。

会場は昨年改装されたそうで、まだ真新しい感じがします。
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これはムサビ卒業生の兵庫支部が2年毎に開催している展覧会で、
今年が50周年という事もあって招待されました。

ここ数年、甲子園口のギャラリーで2度ほど展覧会を開催したので、
私はすっかり西宮出身の画家?という認識をされているようです。

ガランとだだっ広い会場に展示品のボリュームと言うか大きさが足りず
ちょっと閑散とした感じを受けました。
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処で、このギャラリーの道路を挟んだ向かいにはレンガ造りの古い教会が建っています。
古い建物でここだけを切り取ったらまるでヨーロッパにいるような錯覚に陥ります。
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気になっていたので時間が出来た隙に覗いて見ることにしました。
正面入り口には「関西学園発祥に地」とあり現在は「神戸文学館」という名称になっていました。
中に入ると元々の礼拝堂を利用して神戸縁の文学者の展示がされていました。

正岡子規を初め谷崎潤一郎などに関する展示され、
その一角は読書が出来る静かなスペースも整っていました。

さて、講演会は40名足らずの参加で会場の一角にプロジェクターを使って行いました。

話す側からすると先ず、熱心に聞いてくれていそうな人や
ウンウンと肯いて共感してくれている人を数人早めに見つけて
なるべくそちらに視線を向けながら話すのがやり易いものです。
この日もアチコチと目を向けたのですが、一番前ド真ん中に陣取った紳士は途中から居眠りをしているし、
応援してくれているはずの身内に目を移すと、こちらは大あくびの真っ最中と暫し焦っていました。

それでも右端に座っていたご夫婦らしき二人は、
反応良く肯いてくれていたので視線は自ずから右よりで進行しました。

時折、時差ぼけの睡魔に襲われながらも何とか好評のうち話し終えることができました。
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終了後は場所を移してパーティがあるとかで、促されるまま付いていきました。

三ノ宮まで移動し、とある洋館建ての館へと誘われました。
それにしても雰囲気のある立派な建物です。
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ここは人気のフレンチだそうですが、こちらは立食かと勝手に思い込んでいたので拍子が抜けました。

まぁ日本のフレンチは手が込んでいるし、お味も日本人に合わせた上品なフルコースでした。
特にパンは注文をきいてから焼くそうで、ほんのりと暖かく柔らかい食感は中々のものでした。
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とっぷりと暮れた夜道をほろ酔い気分でボッーとしながら帰途に着きました。







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# by Atelier-Onuki | 2018-01-26 01:41 | 日本 | Trackback | Comments(0)

「パリのモンマルトル墓地」 (ドイツ・ニュース・ダイジェスト12月のコラムより)

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パリでは、モンマルトルの麓に位置するアベス界隈がゴジャゴジャとした下町の生活感が溢れていて好きです。
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この界隈は画家たち縁の地も多いですし、アベス通りを西の方へ下るとモンマルトル墓地が現れます。

初めてこの墓地へ行った時はブラッと立ち寄っただけで、何の予備知識もないまま訪れたのですが、
います、います、数多の著名人たちのお墓が目白押しに出現しました。

この日は寒く、夜にはオペラへも行く予定があったので、後ろ髪を引かれながらも、ここを後にしました。

それから数年後、今度はしっかり調べてから出向きました。
クリシー広場から通りをダラダラ登り、コーランクール通りに入った辺りの階段を降りると墓地のメイン入り口に出ます。

この墓地はかつての石切り場跡に作られたそうで、なるほど地面からは随分下がった所に位置しています。

入り口の番屋には地図がぶら下っていて借りる事ができ、
この裏側には著名人の名前がアルファベット順に載っているので心強い味方です。

広い墓地は木々も多く静かで都会の真ん中とは思えないほどです。
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ここにはスタンダールを初めゾラやハイネなどの文学者や作曲家ではベルリオーズにオッフェンバッハ、
それにドリーブ、画家ではドガ、ダンサーではニジンスキーと枚挙に暇がありません。

ただ、この日の目的はオペラ「椿姫」でヒロインになったヴィオレッタのお墓を訪ねることでした。

陸橋を潜ると左手にあっけないほど簡単に見つける事が出来ました。

屋根の付いたシンプルな墓石には彼女の本名で“Alphonsine Plessis”アルフォンシー・プレシと刻まれています。 
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正面には肖像画もはめ込まれていて、真っ赤な口紅の跡が幾つも残されていました。 
彼女が生きた時代から150年以上も経過しているにも関わらず、今でも彼女を慕う女性たちが多くいることが伺われます。
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彼女の名前はややこしく小説では“マルグリット・ゴーチェ”として登場し、
オペラでは“椿姫”というタイトルにも関わらず“ヴィオレッタ”(スミレちゃん)と名付けられ、
もう一つの “マリー・デュプレシ”という名はいわゆる源氏名で、
その知性と気品の漂う美麗さで当時は有名な人だったそうです。

彼女との実際の出来事を元に小説化したアレクサンドル・デュマ・フィスも近くに眠っています。




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# by Atelier-Onuki | 2017-12-19 01:52 | コラム | Trackback | Comments(0)