ヨーロッパへの憧れは… 1

子供の頃から音楽を聴くのが大好きで、学生時代もオペラやバレエの舞台装置を
勉強したせいもあってか、兼ねてよりヨーロッパへの強い憧れを抱いていました。
そんなある日、どうしたものか、「初めての海外旅行」にアメリカへ行っている夢を見ました。
これ程ヨーロッパへ行きたがっているのに、何故、余り興味の無いアメリカなんだろうと。・・・

処が、これが後々現実となってしまうのです。

その頃は、あるディスプレイ会社に勤めていたのですが、
そこで、研修と云う名目でアメリカへ行く機会を得たのでした。
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仕事らしい仕事は、図面一式をニューヨークにある某代理店(実は今の会社)へ
届けるだけ…と云うありがたい出張でした。
当時、デパートなどの内装やディスプレイはアメリカから大きな影響を受けていまして、
実際、当時人気デザイナーだったウェルチなんて人は、
日本の大手デパートの全館改装を何店舗も手がけるほどの時流でしたので、
我々もアメリカのデパートや、当時流行りだした大型ショッピング・モールを
見に行くと云うのが研修の目的でした。

事実、彼が手がけた店舗は、折しも高級ブランド志向の時流にも乗り、
その徹底したコンセプトは百貨店装飾の革命となり、ブランド価値を大いに高めました。 
唯、売り場面積が売上に直結してると長年信じられていた日本の風土には
必ずしもマッチせず、そのスタイルは、後年段々と衰退していくことになるのです。

サン・フランシスコやロスのショッピング・モール、
それにニューヨークではブルーミングデールズやメイシーズの老舗百貨店などを訪れました。

丁度、クリスマス直前でしたが、さすがにスケールが大きく吹き抜けなども驚くほど天井が高くて、洒落たクリスマス装飾がふんだんに飾られていました。
ブルーミングデールズは百貨店のディズニーランドと云われていて、全館エキサイティングな装飾が施されワクワクするような楽しさに溢れています。
店内のどのフロアも、楽しく夢のある装飾で購買意欲をそそります。
各階のエスカレーターを上がった所には、特に大きなディスプレイスペースが設けられていて、
クリスマスの物語を連想させるような、なんともお洒落なディスプレイです。
店内の照明はわざと暗めに設定されていました。
ブティック形式の各売り場にも、ハイライトとなる商品のディスプレイがあり、
ジャンボテーブルの上にはコーディネイトされた極わずかな商品を飾って、ピンポイントで浮き立たせています。

ヨーロッパの国々ではかつて、土、日には店が閉まっていたので、週末のウィンドウ・ショッピングが人々にとっての楽しみでもありました。
このためウィンドウには未だに、これでもかとばかりにラインアップの商品が展示されています。

一方、ダウンタウンにあるメーシーズの方はちょっと大衆向けな雰囲気のお店で、
沢山の人でごった返していました。それでも、ゴトゴトと大きな音を立てて動く、ゴッド・ファーザーにも出てきた木製のエスカレーターに乗ることが出来き、感激したことを覚えています。

処でニューヨークへ着いた日はタクシーで市内へ入りました。
ちょっとウッディ・アレン似の運転手さんで、
以前に観た映画「マンハッタン」を思い出して、
あぁ〜あのニューヨークへ来たのだと、感慨深く思いを馳せていました。
タクシーがちょうどセントラルパークに差し掛かったころから、停滞が始まり中々前に進めません。先の方を見ると大勢の人が歩いて横切っています。
イライラしだした運転手はムーヴ、ムーヴと叫びながら車を小刻みに動かしています。
一体なにがあったのだろう、「デモ?」と尋ねてみると、
「お前知らないのか・・・昨夜レノンが殺されたんだ・・・彼のアパートがそこにあるから皆んな来ているんだ。」
「エッ・・・知らなかった・・・。」 唖然となりました。
ちょうど移動中にこの事件が起こったようで、ニューヨーク初日から一気にブルーな気分です。

この続きはまた。

by Atelier Onuki
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by Atelier-Onuki | 2012-10-02 00:13 | アメリカ | Trackback | Comments(0)
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