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紅葉のイザール

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土曜日の朝、雲一つないお天気に誘われてブラっとイザールの河原まで散歩にでかけました。
陽の光を浴びた木々は黄金色に輝いています。川原への下り坂はそんな木々に包まれ、
まるで空気までが黄色く染まっているようです。

この辺はイザールの本流と沿うように運河が流れています。
源流からそれほど離れていないので水もまだ澄んでいて、その色は天候に左右され、日によっては
薄いターキーブルーになったり緑色を帯びたりします。

お天気が良いせいか、まだ朝早いのにそこそこ多くの人が散歩に来ていました。
散策を楽しむ人、犬を連れた人、写真撮影に勤しむ人と、皆、思い思いに楽しんでいます。
お婆さんも一人で来ています。川原の石に腰をかけて日向ぼっこ。カバンからジュースを取り出して美味しそうにゆったりと満喫していました。

暫く歩いていると川岸でゴソゴソ動く人影が、なんと完全装備のお爺さんが釣りをしています。
紅葉のイザール_a0280569_620550.jpg
背中には大きなリュックサック、捕獲用の網などもぶら下げられています。
どうもルアー釣りのようで、よく見るとスプーン系のスピナーをつけていました。
ロッドの扱いも手馴れたもの、投げ方も正確そのものです。
相当年季が入っているようで、敬意と羨望の目で暫し眺めてしまいました。

それにしても確かイザールは全面釣り禁止のはず、このお爺さん特別待遇なのかしら。
私も釣りが大好きなのですが、この国ではライセンスが必要です。
まるで自動車免許のように2週間ほどの講習を受けてから、さらに試験まであります。
それが面倒で自分も諦めているのですが、やはり全体として釣り人の数はとても僅かなように見受けられます。きっと自然保護の意味合いがあったり、
釣りが狩りの一種と見なされているからなのではないでしょうか。
さすが狩猟民族・・・そう云えば単独で釣具屋はあまり見かけず、むしろ狩り用品屋の
一角に釣具を置いている店が多いようです。

それにしても羨ましい、ブラウンを始め「良い魚」がウブなまま無警戒でいるのですから。

まぁ狩りは狩りでもモミジ狩りならぬ楓狩りもできたし、心地よい朝を過ごせました。


by Atelier Onuki
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by Atelier-Onuki | 2012-10-22 06:16 | ミュンヘン | Trackback | Comments(0)
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