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この週末は

今度の週末こそは家でボーッと過ごして体力の回復を図るぞっと目論んでいたのですが、
デュッセルの友人から電話が掛かってきて「今バイエルンに居るのだけど、週末飲みに来ない?」
とのこと、そう云えば4月にデュッセルで彼と飲んだ時にそんなことを言っていたなぁ~と思い出しました。

彼はコンピュータのシステム・エンジニアで私とは全く違う世界の人なのですが、飲むのと、
オネエチャンが好きと云う部分に関しては気が合うので良く飲みに出かけます。
当然、私のPCの面倒も見てくれているのですが、中々の業師でこちらの難しい要望にも
何とか解決をしてくれます。
それに彼は全く日本語が分からないのですが、日本語環境のPCですら、そのポジションで
判断をしたり「はい」とか「いいえ」などの簡単な文字などは絵として覚えています。
私のデスクトップの画面には“call-Kuhnel“と云う名の可愛い救急車のアイコンが粘りついていて、
何か問題が発生した場合はここから彼のPCと繋がりグイグイと私のPCに入り込んで問題を解決してくれます。

さて金曜の夕方ミュンヘンから南へ一時間ほど電車に揺られローゼンハイムに着きました。
ほどなくデュッセル・ナンバーの車で駅まで迎えに来てくれました。
そこから小一時間ほど更に南西へ向かいます。
そこは小さな村で、周りは牧草地に囲まれたおよそ12・3軒ほどの家しかない所で、
ホテルもこの一軒しかありません。
それでもどの家も大きくて庭も綺麗に手入れがされています。
このホテルには彼の両親が50年ほど前にタマタマ新聞広告を見てやって来たそうなのですが、
この田舎生活がすっかり気に入ったようで、それ以来毎年の様にここで休暇を過ごしてきたそうです。
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今回もお母さんはもう既に3週間も滞在をしているそうで、彼はその迎えを兼ねて最後の1週間
一緒に滞在しています。

当初は最終電車でミュンヘンへ戻ろうかとも思っていたのですが、もう私の部屋は抑えられていて
当然泊まって行く段取りになっていました。

いよいよ食事の時間となり大きな丸テーブルの席へと案内されました。
中庭もあってそこそこ大きなレストランですが、殆ど満席に近い状態です。
まぁ近くに何もないという理由もあるのでしょうが、ドイツ人は週末に家族で田舎のホテルへ行っては、
ワイワイと食事をするのが大好きで、このような光景を良く見かけます。

それにしても3人で食べるには大きすぎる席ですし、しかも3人が端っこに座るので、
「もうちょっと広がって座る?」と云った処、「イヤ未だ3人来る。」と云うのです。

程なくバラバラと集まり食事も始まりました。
まぁ知らない人達との食事は正直それほど面白くないのですが、食べ物の話や旅行の話など
たわいの無い話で終始過ごしました。
食後は消化の為とお決まりのシュナップス(焼酎)、一人がオゴリとして注文すると
又別の人が注文を、とそんなのを繰り返し、結局は色んな種類を5・6杯ほど頂きました。
もうすっかり酔っ払ってこの夜はぐっすりと眠りました。
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翌日はWendelsteinと云う山にも登りたかったそうですが、生憎怪しいお天気で山の上は
間違いなく雨と思われる黒い雲が低く垂れこめていました。
結局は諦めて山道をドライブしようと云うことになり、トロトロと出かけました。
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山は見えませんが気持ちの良い山道や長閑な田園風景の中、村から村へと走り、 
当初のお目当でもあったTatzelwurmと云う所にやって来ました。

ここも何もない所でホテルが2軒あるだけですが、滝が有名だそうでそこそこの人が来ています。
ホテルの脇を暫く登っていくと橋が掛かっていて、滝の音がザァザァと聞こえています。
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橋から滝壺を覗くとオッーと感嘆するほど深く、エメラルド・グリーンの水は綺麗でキラキラ輝いています。
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それに橋の反対側を見てみると何とこの滝は何段にもなっていて中々壮観な眺めです。
それに周りの渓谷は白っぽい色の岩なので更に水の色を引き立てています。
滝の上の方まで歩いて行きました。
そこにはとても穏やかで、ちょっと足を浸けてみたくなる様な小川が流れています。
でも危険、ほんの2・3m下から滝が落ちています。
さすがに「Lebensgefahr」{生命に関わる危険}の赤い看板がドンと設置されていました。
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ダラダラとしたドライブは続きとうとうKufsteinと言うオーストリアの街までやって来ました。
ここから迂回をしTierseeという湖に寄って別ルートで戻ることにしました。
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途中、昼食の時間になったのでSpitzingseeと云うドイツ側の湖で食事を、と云うことで
向かって行きましたが、途中で通行止めに・・・
見ると自転車レースの大会で交通規制をしています。
唯、さっきラジオのニュースで大きな大会に出ている選手たちは、大抵ドーピングをしていたと
報じていたので、ちょっと可笑しな気分になりました。

結局はBayrischzellと云う村でと云う事になりました。
ここからはBOB(この辺の山あいまで走っている鉄道)に乗れば一本で家に帰る事ができます。
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食事は又また典型的なバイエルン料理、彼も郷土料理を楽しみにしているので、
付き合うことになりました。
それにしても肉がメインでボリュームもたっぷりです。
一口二口は美味しいのですが、我々日本人にはやはり厳しい料理です。
彼らドイツ人にはとても美味しく感じられ、そんな料理ばかりでも満足なのでしょうが、
私にはかなりキツイ状況です。

まぁ景色は綺麗だったし楽しいドライブでしたが、食べるものに関してはツクヅク日本人で良かったなぁ
と改めて実感させられました。


by Atelier Onuki
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by Atelier-Onuki | 2013-06-24 01:58 | ミュンヘン | Trackback | Comments(0)
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