「ファローリア」と云う山で

トファーナ山から降りてきて何もやる気が起こらなかったのですが、厄介なことにお腹だけは空いて来ました。

街中へ戻って来て何処かで昼食をと歩行者天国の界隈をブラブラ物色していましたが、
どうも「ヨシここっ!」とパッと気を引くようなレストランが見付かりません。
これだったら山小屋で食べた方が景色も良かったし・・・とちょっと後悔していました。

仕方なくバスターミナルの方へ迷路のような坂道をダラダラ歩いて戻って来たら、ターミナルのある通りに2・3軒のレストランが並んでいました。
ちょっと覗いて見ると地元の人っぽいお客が何人か座っていますので、これはまぁ期待できるかもと日陰のテラスに座りました。
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メニューにザッーと目を通すとズッキーニのスパゲッティなるものを見つけました。
これはまだ食べたことがありませんし、麺も自家製とあるのでメンクイの私としては迷わずこれを注文しました。
待つ事楽し・・・20分ほど掛かりましたか、やっと出てきました。
先ず麺を見てびっくり・・・殆どウドンほどの太さがあります。
恐る恐る一口試してみると、「オッ美味い!」・・・
ズッキーニだけしか入っていませんがこれがちょっと甘みもあるし、麺がプリプリした食感は腰もしっかりしていて、ほんのりとした味も付いています。
初めての味でしたがこれは美味しい一品を頂きました。

エスプレッソも頂いき、あれだけ無気力だったのに何だか元気が出てきて、
よし、こうなったらもう一つのロープウェイにも乗ってみるぞと云う気になってきました。

乗り場も直ぐ近くでここから見えています。
イソイソとチケット売り場へ行った処、窓口のオジサン曰く、「あと30分ほど出ないけど良いか?」との事。
まぁ今から帰っても早過ぎるし、近くをブラブラする事にしました。
ちょっと丘になっている乗り場の裏へ回ったら、来る時にバスが潜り抜けた素敵な石橋に遭遇しました。
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石橋を渡り丘へと歩を進めたら牧草が鮮やかな緑で輝いています。
その牧草地の中、ポツポツと日向ぼっこをしている人がいますが、中にはビキニ姿の女性も気持ち良さそうに寝転がっていました。
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さて30分が過ぎたのでロープウェイと向かいましたが、乗客は3人しかいないだけでこりゃ30分待つ訳です。
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そこそこ大きなゴンドラはファローリアと云う山へ向かいましたが、途中で中継点に着きました。
ここには電車のプラットホームのようになっていて、何とここで乗り換え、向かいのホームにはタイミング良く上から降りてきた別のゴンドラが到着しました。
そうかやっと分かりましたこれは同じロープで全体が動いていますが、ゴンドラは四台あって其々が上手く会うように設計されているようです。
何故このような設計になったのか分かりませんが、多分スキー客のために考案されたのだと思われ、
上の方では滑ることができない初心者や短い距離を滑りたい人用として作られたのでしょう。

さて乗り換えたロープウェイは頂上へと着きました。
ここは山と云うよりも全くスキー場の様相で、リフトが何本も設置されていますが、
雪がないのでリストの位置が高すぎるため一本も動いていません。
これを歩いて上まで行くには相当きつい感じだし、今日はあまり歩きたくないのが本音です。

如何しようかと迷っているとオジサンが近づいて来て、「上までジープで行かないか?」尋ねて来ました。
オジサンは商売でやっている感じで、往復9ユーロとの事。・・・
まぁ歩く事を考えたら安いものかと乗り込むことにしました。
ジープはガタガタの道をグイグイ登って行き、イササカ荒っぽい運転も手馴れているようです。
頂上へ到着し、一頻りこの辺から見える山の名前を説明してくれました。
何と昨日行ったドライ・ツィンネンも遠く見えていますし、先ほどのトファーナやイタリアで一番高いマルモラーダも見渡せ、
ここまで来て良かったと思わせる絶景のパノラマでした。
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「30分ほどで迎えにくるから、もし居なかったら電話をして。・・・」と言い残してオジサンはガタゴトと帰って行きました。
あっけにとられて訊くのを忘れてしまいましたが「何処に電話をしたら良いのでしょうか?」

付近をあちこち歩いてちょっと下にある山小屋で暫く休むことにしました。
ここからの眺めも中々のものでゆっくりと楽しめたし、そろそろ下山か・・・
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次のロープウェイに乗れたら5時のバスに間に合います。
オジサンも遠くにゴトゴトやって来るのが見えました。

そしたら何のことか、この山小屋にいたちびっ子たち親子合せて十数人がガヤガヤと一目散に乗り込みます。
「オジサンも直ぐに戻って来るから・・・」と平然と言い放って降りて行きました。
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もう一人ハイキングにしてはえらいお洒落な格好をしたお爺さんも待っていたのですが、彼も置いてきぼりに・・・
ボッーと待っていても仕方がないので又テラスに戻って景色を眺めていましたが、中々戻って来ません。
遠く下に停まっているジープを凝視すると、何と彼は上に登る客引きをしているではないですか。

そろそろ時間も迫ってきたので焦り出したころお客を見つけた様で、やっとノロノロと動き出しました。
上まで登ってきたジープは我々を通り越し更に一番上まで連れて行ったようです。
お洒落なお爺さんもやるせなく手を広げて、如何しようもないの体です。
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やっと降りてきたジープに早々に乗り込み、お爺さんもすぐさま「間に合わないよぅ・・・」と云っていますが、
オジサンはノンビリしたもので「大丈夫・・・3分前には着くから・・・」と平然としたものです。
ガタガタ・ゴトゴトとちょっとスピードを上げたジープは乗客が年寄り二人なのには全くお構いなく大きく揺れながら駆け下りました。

下に着いて「ほら・・間に合っただろ・・」と云うオジサンの言葉も聞き終わらない内に、
お爺さんは猛ダッシュといってもエッサ・コラ程度のノロイ動作ですが、私もそれにエッチラ・コッチラと駆け足で従いました。
ロープウェイの係員はこの様子を見ていたかのようにニコニコしながら待っていました。

結局は先ほどの子供達も一緒のゴンドラで無事下まで降りることができました。

このコルチナまで来るとイタリア色が濃くなり、ちょっといい加減でノンビリした性格の人が多く、心配もあるけれど郷に入れば郷に従えで、
感じは明るいし人は良いのでまぁ良いかと思ってしまいます。



by Atelier Onuki
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by Atelier-Onuki | 2013-08-27 18:47 | イタリア | Trackback | Comments(0)
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