サン・ジェルマン・アン・レーの一枚

この週末は急に冷え込み、どんよりとした雲が立ち込めて何処へも行く気が起こりませんでした。
逆にこんな時は気になっている絵の題材を仕上げるチャンスです。

もう随分前のことですが、ちょうど同じような季節に行ったサン・ジェルマン・アン・レー
のお城での絵に取り掛かりました。
行った時は時間がなかったのでササッと急いで描いたのですが、写真を元にちょっと気を入れて描き直しました。
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これはシスレーの洪水を描いた場所を訪ねた時でしたが、その場所が正確に分からなかったので、途中の様子を見がてら取りあえずはバスの終点まで行ってみました。

余り知らないで行ったのですが何とこの街でドビッシーが生れていて、その生家は街の観光局とドビッシー・ミュージアムを兼ねていました。
ちょうど月曜日で閉館中だったのですが中庭には入れてもらいました。
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回廊状の階段を彼が生れた3階まで登り、そこから見える家々の屋根越しに空を眺め、
あの「夜想曲」の一曲目での“雲”はこんな空を見てイメージしたのだろうかと、想像を膨らませていました。
まぁ後から分かった事ですが、この家には8歳くらいまでしか住んでなくてカンヌへと引っ越してしまったので、多分違う空をイメージしたのでしょうね。

それとこの街には街中のあっけないほどバス停から近い所にお城があります。
それも広大な敷地で庭など何処まで続くのだろうと思うほどです。
お城自体は門を入って直ぐに建っていて無防備な佇まいです。
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お城に沿って一番奥まで歩いて行きました。
そこは高台になっていて遠くパリの高層ビル群が見えています。
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丘陵にはブドウ畑が続いていて中々良い感じで、何とシスレーもこの辺りから石橋の方面を描いていました。
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一休みがてらスケッチをしたのですが、まさかシスレーさんと同じモチーフだと余りにもシツレーなのでグルッと反対側に向き返りました。
そこにはブドウ畑の向こうに素敵な赤い館が建っています。
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迷わずこれを描いたのですが、これも後から知った処によると、この館はアンリ四世館と云われるそうで、何とここでルイ十四世が生れていました。
このアンリ四世はメディチ家のマリーと再婚したのは有名な話ですが、ルイ十四世のお爺さんにあたります。

私の旅は何時も余り調べないで行き当たりバッタリばかりなので、よく後日に知って「エッそうだったのだ!」と後悔ばかりしています。

まぁ考えてみれば人生そのものも行き当たりバッタリ的なので、そりゃ仕方がないのかなぁと勝手な納得をしています。・・・

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追記
このブログを書いた後、何とコローさんも同じ所を描いていた事が分かりました。
偶然とは云え知らずにこんな巨匠と同じ題材を選んでいたとは・・・とても嬉しく思っています。
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by Atelier-Onuki | 2013-10-02 20:52 | フランス | Trackback | Comments(0)
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