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「家内からの便り」・・・

先日の日曜日、ウィーンから帰って来たら、ウィーンにいた家内からのクリスマス・カードが届いていました。
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フムー複雑なシチュエーションです。
実はお互いに何の相談もなくウィーンへ行っていたのですが、それが余りにもタイミング良くと云うか悪くと云うか、
私の帰った次の日に家内がデュッセルからやって来て、一週間滞在していました。
そして私が又土曜日の夕方に着いた日には家内はもう帰ってしまっていると云う状態でした。

イヤ~すれ違い夫婦もここまですれ違うと笑いが出てきそうです。

クリスマス・カードは三枚が折りたたまれ、開くとクリスマス市のパノラマ写真が出てきました。
このシーズン、クリスマス市はヨーロッパではあちこち街の広場に出ています。
ドイツではニュルンベルクが有名でワザワザこれを見に多くの観光客が訪れています。
ミュンヘンでもそこそこ大きな市が市役所前に立ち大勢の人で溢れています。

このウィーンの市は久しぶりに見たのですが、それは市役所とブルク劇場の間にある広場で開催され大きくて豪華なものです。
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特にここの市は広場にある大きな木に付けられたボンボリの電飾が綺麗で雰囲気があります。
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初めてヨーロッパでのクリスマス飾りを見た時は、電飾など日本やアメリカの様に豆球で飾られたゴージャスな物ではなく、
普通の電球でそれは愛想もないほど素朴すぎてガッカリしたものでした。
唯、見慣れてくるとこれはこれで中々味わいがあって良いものだなぁと感じるようになって来ました。
今回のウィーンの電飾は豪華で、色とりどりの電飾に混じって、白くて小ぶりのものは
上から下へとドンドン動いていて雪が降っている感じを出していました。
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それに人出の多い事、もう銀座の歩行者天国が霞むほどの人・人・人で溢れていました。
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クリスマス市の定番と云えば「グリュー・ワイン」で、これ専用のワインにシナモンとか果汁を加えたワインのお燗です。
これを飲みたさにやって来る人達も多く、あちこちの屋台で飲み比べをしたりしている人もいるようです。
大抵は、その土地の絵柄が描かれたマグカップの様な器で飲むのですが、中にはお土産としてカップを買う人もいて、そこそこ良い値がしています。
私はこのちょっと甘酸っぱい香りと、クリスマス市独特のシナモンやアニスの匂いが苦手なので遠巻きに眺めているだけです。
お燗は絶対に日本酒だし、ワインはちょっと冷えていた方が美味しく頂けます。

クリスマス市もこの週末で終わり、後は新年まで静かな日々が続きます。

家内からのカードも今はまるで屏風を広げたように見なくなったテレビの上で鎮座しています。



by Atelier Onuki
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by Atelier-Onuki | 2013-12-21 05:29 | ウィーン | Trackback | Comments(0)
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