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「束の間の散歩」

もう3週間後に迫ったバルセロナでのイベントの準備で、ここ暫くは週末まで仕事を持ち込んでしまうほど差し迫って来ました。
それは私だけでなく一緒に担当している会社の同僚や、協力会社の人達も同様でドイツ人やスペイン人までも巻き込んでいます。
特にドイツ人の建築家とグラフィック担当者はちょうどアムステルダムで別の現場へ行っている状態ですが、
それでも夜ホテルに帰ってから作業をしてくれています。
以前は考えられなかったことですが、ここ十数年の間にドイツ人社会も仕事に対する姿勢が変わってきたようです。

そんな折、今日土曜日は久しぶりに陽がさしてきて、それも天気予報によると午前中だけです。

慌てて大事な要件だけを連絡して散歩に出かけました。
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川原まで下り、今日は本流と運河に挟まれた土手を街の方へ向かって歩きました。
お天気に誘われてパラパラと人が歩いたり走ったりしています。
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小路に沿ってどちらを見ても水が流れているので気持ちの良い散歩です。
川沿いの動物園辺りには餌の残りが流れて来るのか何時も沢山の水鳥が生息しています。
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この辺で一休み・・・川原を出て日向のベンチでカプッチーノを頂きました。

街まで出てブラブラと、通勤の途中で時々通る所にある古くて素敵な中庭にやって来ました。
何時もは通り過ぎるだけなのですが、ちょっと気になったので門の横に掛かっている看板を見てみると、
そこには「Der Alte Hof」と書いてあり、説明を読むとここはかつて皇帝が住んでいた古い館でした。
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それは十三世紀に建てられたミュンヘンで最初の皇帝ルートヴィッヒ四世が住んだ館で、この街でも一番古い一帯でした。
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中庭を通して反対側の門のすぐ先にはオペラハウスが見えています。
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更にその先は新しい宮殿レジデンスがあって、その中の劇場でモーツァルトの「イドメネオ」を初演しています。
先ほど入って来た門のすぐ近くには彼が滞在していた家が、今は百貨店になっていますが、その旨の銅板が取り付けられています。
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彼もきっとこの中庭を抜けて劇場に通っていたと思うと感慨深い物を感じます。

さて、この館自体はミュージアム・センターになっていて、ミュンヘンにある全ミュージアムの案内をしています。
それにバイエルン州全土のミュージアムのパンフレットまで揃っていて自由に取ることができます。

館内にはミニ・ショップもあってお洒落な内装です。
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更に地下はこの館に関するミュージアムになっていて、何と入場が自由です。
閑散とした空間で、ここもお洒落なコンセプト。
三箇所のプロジェクターがスクリーンやレリーフに映し出され、十三世紀から今日に至るこの館の歴史を紹介していますが、
その内容によってあちこちから解説や音楽が流れてきます。
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展示も実物の貨幣やフォログラフによって立体的な構成です。

壁際に立っている昔は馬か何かを止めておいた金具のリングを持ち上げると、当時のこの中庭での色んな生活音が流れる仕組みになっていました。

こんな興味深い内容にも関わらず殆ど人の出入りがありません。

これを維持するだけでも大変だなと思いますが、こんな所でもこの街の行政はお金持ちだなぁとつくづく感じさせられました。

すっかり堪能して外へでると、ショボショボ雨が降っていました。
今日の天気予報は見事に当たったようです。


by Atelier Onuki
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by Atelier-Onuki | 2014-02-03 04:00 | ミュンヘン | Trackback | Comments(0)
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