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「藤」あれこれ

昨日は風が強くて、晴れたり急に嵐の様に雨が降ったりと目まぐるしく変わるお天気でした。

一仕事を終えて町中を歩いていると、とあるイタリアン・レストランのファサードに立派な藤が見事に咲いていました。
これは良く手入れをしているなぁと感心をしていました。
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一度帰宅すべく路面電車に乗っていると、ベルゼン・プラッツにある古風な薬局のファサードも見事なフジが咲いています。
実はこの右隣の家が10年ほど前に市の重要建築に指定されたそうで、偶々所有者の方が知り合いで、
その折にファサードからの絵を描いて欲しいとの依頼を受けた事がありました。
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処で藤と云うと、藤娘の舞踊とか仁清の壺を思い出して、どうしても日本風な感じがするのですがドイツでも結構見かけることがあります。
尤も原産は確か日本だったかも知れません。

季節的には開花がちょっと例年より早い気がしますが、ちょっと他の藤も見たいなぁと衝動に駆られました。

夕方近くに時間ができたので、私の知っている藤の名所を巡ってみることにしました。

名所と云っても日本にある名所の様に凄く立派なものではありませんが、色と云い形と云い清々しい感じがとても好きで、
ああ良い季節が来たなぁと嬉しい気持ちになる植物です。

そう云えばジベルニーにあるモネさんの広大な庭園にも日本を模した太鼓橋に立派な藤棚がありますし、
何枚か横長の画面に粗めのタッチで描いていましたね。・・・

先ずはライン川に面して建っている二軒のアパートを訪れました。
ここは二軒並んで見事な藤棚が建物のファサードにへばりついています。
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どちらもちょうど満開でタワワに咲いた花々が風に煽られ気持ち良さそうに揺れています。
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特に左側の白い家は出窓に沿うように藤がまとわり付いていて、
こんな部屋がアトリエだったら「きっと気持ち良く仕事が出来るだろうな~」と羨ましく想像をしていました。
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数軒先の垣根として植えられた藤も可愛い感じで気に入りました。
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ベルゼン・プラッツまで歩いて先ほどの薬屋で、再び眺めた後、いよいよお目当てのノルト・パークへと向かいました。

そこは街の北側にある広大な公園で、水族館も併設されています。
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藤棚は数箇所あるのですが、奥の方にある睡蓮が植わっているプールを囲む様に建てられた一角には、
樹齢が古い立派な藤が四方を取り囲む様に植わっています。

これが満開になると見事で、昔スケッチをしたこともあったのですが、余りにも難しく失敗をした事がありました。

近づいてみると、何だかちょっと雰囲気が変わったようです。
どうもかなりの枝を伐採したようで、ショボショボとしか咲いていません。
それもちょっと開花前で未だツボミの状態です。
まぁ太い幹はそのままなので何年かすれば又立派に成長することと思いますが、寂しい気分で眺めていました。
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すると遠くから「オヌキさ~ん!」と云う声が聞こえて来ました。
「アラッ~後ろ姿だったけど直ぐ分かりましたよ~」と昔からの知り合いの方が近寄って来ました。

この方は山好きの人で昔は良く南ドイツの山へ行く時は色んな情報を教えてもらったものです。
そう云えば25・6年前に初めてミッテンヴァルトへ行った時も彼女から教えて貰ったのを思い出しました。

「お久しぶり~、ひょんな所で・・・どうしたの?」・・・「パン屋さんの前の家・・・ご覧になった?!」、
「はぁ~」、この方もドイツが私よりもずっ~と長く、突然切り出された会話は時々分からない時があります。

良く良く聞いてみると、私も先ほど見たイタリアン・レストランの藤が余りにも綺麗だったので、
きっとここはもっと綺麗だろうとやって来られたそうです。
なんだそれじゃ私と同じ理由ではないですか。・・・

よも山話をしながらブラブラ散歩を続けました。

近くの日本庭園にも立ち寄りました。
この庭園は日本の著名な造園家が設計したそうで、小さいながらもとても良くできた庭園で、
一角だけを切り取ったらまるで京都にでも来たような錯覚に陥ることができます。
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少し見頃は過ぎましたが八重桜も未だ花々を付けています。
その隣にはマロニエが既に白い花を咲かせています。

別の桜のバックには何とリラが花を咲かせているではないですか。・・・

一見するだけでは気付きませんでしたが、良く良く考えて見るとこれらの花は例年より一ヶ月ほど早く咲いているようです。

ちょっとシュールな組合わせだったので思わず写真に収めました。
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よも山話は途切れる事がありません。(尤も殆どは彼女が喋っていましたが・・・)
こりゃ終わりそうにもないし、公園内のカフェへ行くことに・・・

あれやこれやと近場で花の見所を教えてくれました。
こりゃ殆ど爺さん婆さんの会話ですね。・・・

でも明日は彼女が力説していたフォルクス・ガルテンでも行ってみようかな・・・



by Atelier Onuki
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by Atelier-Onuki | 2014-04-10 04:38 | デュッセルドルフ | Trackback | Comments(0)
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