昨日は花の見所について会話をしていたのですが、シャクナゲもそろそろ季節を迎えます。
![]() 当然ながらエッセンにあるヴィラ・ヒューゲルやデュイスブルクへ行く途中の フロッシェン・タイヒ(カエル池)にあるシュロス・グラーベンの広大な庭園ついても、その素晴らしさに付いて話し合っていました。 ヴィラ・ヒューゲルはデュッセルドルフからエッセン方面に20分ほどS-バーンに乗れば長閑なヒューゲル駅に到着します。 駅のすぐ裏手にあるこのヴィラは鉄鋼で有名なKrupp家が所有するお城の様な館で二階には 当時は舞踏会なども行ったホールがあって今は演奏会場としても使われているようです。 館も立派なのですが、丘陵を上手く利用したその庭園は広大で起伏に富み更に見ごたえがあります。 これを見ただけでも、この一族が如何に繁栄してきたかが伺えます。 中でもシャクナゲは見事な植え込みで鬱蒼と茂った木々を堪能することができます。 特に谷間を挟んで館側から眺めるシャクナゲは絶景としか云いようがありません。 もう一つのシュロス・グラーベンは我がシャクナゲ体験の中では一番見事なもので、もう感嘆するしかありません。 庭園は迷子になってしまうほど広大で、その至る所にシャクナゲが咲いていて、それも樹齢が古いので大木にまで成長しています。 それが鬱蒼と林の様に茂っていて、中にはシャクナゲのトンネルを抜けることもできます。 唯、ここの最寄駅は畑の真ん中を走っていて利用客が殆どいないため、 事前に停車のボタンを押しておかないと止まらないで通過してしまうと云うノンビリさです。 本当はここへ行きたかったのですが、5月からでないとオープンしていません。 これらの写真が手元のPCに保存していないのでお見せ出来なのが残念ですが、その内機会があれば又ご紹介させて頂きます。 そこで昨日の彼女が力説していたフォルクス・ガルテンは大昔行った切りだったので、久しぶりに行って見ることにしました。 ![]() 中央駅から南へ一駅と直ぐに到着しました。 この公園は元々公園だった所を拡張して25年ほど前にBGAと云うガーテン博が開催されました。 これは毎年ドイツの何処かの都市で開催され、それを機に庭園や緑を増やそうと云う取り組みです。 ここの広大さも半端ではありません。 ![]() ![]() 入口に立っている案内板で確認をして散歩を始めたのですが、パラパラ咲き出しているシャクナゲに気をとられていたら、 途中から隣接している墓地へと迷い込んでしまいまいた。 この墓地もやたら広くて相当歩いてしまいました。 結局はもうどっちの方向に行ったら良いのやら分からない状態になりました。 墓地の出口を求めて暫く歩いていると、同じ形をした無数の墓石が立っている区切られた一角に遭遇しました。 ![]() ははぁこれは多分大戦の時の無名墓地かと思い近づいてみました。 最初にあった墓石を読んでみると、そこには名不明とありオランダ王国としか書いていません。 隣の墓石には名前が刻まれていましたが、やはりオランダ王国と・・・ ![]() 見渡すと墓石と云う墓石にはチューリップが植わっています。 それも全部オレンジ色・・・これはオランダのナショナル・カラーでしかもチューリップです。 ![]() 反対側にあった入口にまで歩き、説明板を読んでみると、 この人達は全てオランダ人で大戦中ドイツにおいて強制労働を強いられ亡くなった人たちでした。 この周辺だけでも3万人ものオランダ人が強制労働をさせられていたそうです。 ![]() 暫くしんみりとした気分で眺めていましたが、ちょっと神妙な気分になり、歩くのも疲れてしまったので、今日は諦めて帰ることにしました。 帰り際もう一度、案内板で確認をしてみたら、何と公園の三分の一も歩いていませんでしたが、 どっと重い疲労感が漂っていました。・・・ by Atelier Onuki ~ホームページもご覧ください~ 応援クリックありがとうございます! ![]() 人気ブログランキングへ
by Atelier-Onuki
| 2014-04-11 05:13
| デュッセルドルフ
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