「この地方の料理は美味しいぞ!」と言いながらも西洋料理はどうしてもヘビーなので、
疲れてくるとやはり日本食が恋しくなってきます。 それは歳と共にその傾向が益々顕著になってきたようです。 旅先が田舎の場合は最初から諦めているのですが、今回の様にちょっとした町だと、 ひょっとして日本レストランがあるかもと淡い期待をもってインターネットで調べてみます。 とあるブログによると、このコンスタンツには一軒だけ日本人が経営するレストランが存在するそうです。 そこは町からちょっと離れた所にあるようなので、念のため電話で予約を確かめた処、 「カウンターなら一席なんとか~」と云う事でバスに乗って向かいました。 バスはそこそこの町外れまで走りました。 この辺はちょっと寂れた感じの住宅街で、「そんな日本レストランなんてあるのかしら~?」と不安になるほどでした。 住所は停留所がある大通りに面しているはずなのですが、閑散とした通りにはそれらしきお店は見当たりません。 フト、I‐phoneで検索できることに気が付き、住所と店名を入力したら、出ました出ました、もうすぐ近くではありませんか!! 暫く引き返すとそれらしき赤い看板がうっすらと見えて来て、何やら日本語らしき文字も書かれています。 それにしても手前にドーンと建っているスーパーの看板が余りにも目立っていて、この肝心な看板の存在を薄くしています。 しかもお店は垣根の奥まったところにあって通りからは隠れていますし、 恐らく納屋かなんかを改装したような建物は一見しただけではレストランとは到底判別できません。 入り口もボーと赤い提灯が付いていて、何だか怪しい雰囲気です。 ![]() ![]() 恐々ドアを開けると、バーッと熱気が伝わって来るほどの混み具合で満席状態です。 突然出没た日本人らしき人物に驚いたのか最初に目が会った板さんは 目をパチクリさせながら「い・いらっしゃい??」と戸惑った様子で一瞬間が入りました。 流暢な日本語でその旨を伝えた処、安心されたのか「あぁ~はい、こちらのカウンターへどうぞ!!」と やっと板さんらしい元気な返事が帰って来ました。 ギュウギュウのカウンターに割り込み、周りを見渡すと全員が外人客で、 あちこちの席から賑やかな話し声が聞こえ外人パワー炸裂の活気に溢れています。 カウンター越しにはご主人と思しき板さんがテキパキと仕事をされています。 天井に設置されたカメラを通してその仕事振りがモニターに写し出されていていますが、 これは外人が喜びそうな仕掛けで肯けます。 調理は最初に目が会った板さんを含め、料理が出来る度に調理場から顔を出す人も日本人で、これは期待が持てそうです。 すかさずトリ・ビーを注文して運ばれてきたメニューに目を通しました。 表示はローマ字で書かれた日本語とドイツ語で、こちらの注文も何だか変な発音の日本名を云ってしまう羽目になります。 最初にハート型をしたポスト・イットで貼られている“Fresh-Oyster Ponzu-Sauce”が目に飛び込んで来て迷わず注文。 “Hamachi‐Sashimi”で追い討ちをかけました。 こんなに内陸部なのに良くこれだけの種類の魚貝類を仕入れているなぁと感心していました。 あれこれとオツマミにも満足し、仕上げは当然ながら‘Nigiri-Shusi”となります。 出てきたその魚貝の種類に再び感心をしながら、更に感心したのは其々の握りが半分に切ってくれています。 海外での握りは大食漢の外人に合わせて、大抵はタネもシャリも大きく握られていて、 時々は閉口する位の大きで出てくる事もあります。 普段からもっと小さく握ってくれないかなぁと思っていましたので、これは食べ易くてありがたいし、 二度も楽しむ事ができとても満腹感に満たされました。 ほろ酔い気分の、ご機嫌さんで店を後にしました。 ![]() もうトップリと日は暮れていましたが、頭の片隅では「又、明日も来ようかな~!」なんて考えていました。 ![]() メニューに載っていた“Katsu-Curry”なるものがとても気になります!・・・ by Atelier Onuki ~ホームページもご覧ください~ 応援クリックありがとうございます! ![]() 人気ブログランキングへ
by Atelier-Onuki
| 2014-04-24 22:24
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