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「ラインの滝」

未だ日本にいた随分昔にルキーノ・ヴィスコンティ監督の「ルートヴィッヒ」と云う映画を観た事がありました。

それはバイエルン王、ルートヴィッヒ二世の生涯を通じワーグナーへの異常なまでの陶酔、
そして破局から入水自殺までを描いた4時間位の長くて見ごたえのある映画でした。

撮影はノイシュヴァンシュタイン城やリンダーホーフ城でのロケやセットに至るまで豪華絢爛で、
さすが大貴族出身である監督の趣味に溢れていました。

その中でワーグナーとコジマがボート遊びをしているシーンがあったのですが、
背景は巨大な滝で水しぶきが霧のように漂う幻想的な映像が流れていました。

そのシーンは後ほど「ラインの滝」だと判明して、「あぁこんな所、一度見てみたいなぁ~」と漠然と思っていました。
唯、前にも書いたように、デュッセルドルフ辺りからは凄く行き辛い所でズッ~ト諦めていました。

まぁ映画ですし、ヴィスコンティの事ですから多分実際よりも綺麗に撮っているのだろうなと思っていましたが。・・・

さて、この日は木漏れ日も射しだして、やっと春らしい陽気になり、
お目当ての「ラインの滝」へと向かう事にしました。

コンスタンツまで又フェリーに乗り、中央駅まではバス、列車に乗り込み途中でローカル線に乗り換えてスイスのシャフハウゼンまで、
そこから又バスと嫌になる位乗り換えてやっとたどり着きました。

人気スポットなのでバスは滝目当てのツーリストで一杯です。

終点で降りてゾロゾロとその集団に付いて行きました。

坂道をダラダラ下りて行くと先頭集団の人達の「オォー」と云う歓声が上がっています。
その間に割り込んで覗き込むと眼下に“ドォーツ”と云う大迫力の水音と共に凄い滝が現れました。
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これは想像を遥かに超えた絶景です。
「ラインの滝」_a0280569_2201061.jpg

暫く上からの眺めを楽しんでから坂道を下流の方へと更に降りて行きました。
麓にあるお城跡の船着場には大勢の観光客が押し寄せていて賑わっています。
「ラインの滝」_a0280569_2203312.jpg

取りあえずはこの絶景を眺めながら昼食を取りました。
まぁこれでこの迫力ですからきっと“ナイアガラ”や“イグアスの滝”なんて想像を絶する位、もっと凄いのでしょうね。
「ラインの滝」_a0280569_2211645.jpg

滝の右岸は岩盤になっていてその頂上にはお城が建っています。
それに向かって石橋が架かっているのですが、そこを時々電車が走っていて、お城下のトンネルを通り越して来る姿は中々シュールな感じです。
「ラインの滝」_a0280569_2215190.jpg

岸壁から伸びているテラスは滝の真横まで伸びていますし、船に乗れば滝の中ほどに立っている岩盤へも登ることが出来ます。

ちょっと興味もあったのですが、とにかく何処も人だらけなので、人混みが嫌いな私は川沿を滝まで歩いて行きました。

こちら側からでも充分滝に近づけますし、迫力も充分満喫することができました。
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さて思う存分滝を楽しんだのでもう一箇所の町を訪れることにしました。

それもこの辺のことを書いているブログを読んでいたら出てきた“シュタイン アム ライン“と云う町で、
別名「ラインの宝石」と云われ誘われる地名です。

先ほどのローカル線で更に対岸側をコンスタンツ方面へ戻ります。

処でこの電車(ディーゼル車)ですが、停車駅は車内にあるボタンを前もって押しておかないと通過してしまいます。
それは駅から乗る人も同じでホームにあるボタンを押さないと止まりません。

これは正しくバスと同じではありませんか。・・・

さて「シュタイン アム ライン」の駅からはダラダラ下ると直ぐに町が見えてきます。
もう遠くからでも「オッ、この町は良いぞ・・・」と云う雰囲気が伝わって来ます。
「ラインの滝」_a0280569_2231439.jpg

橋からの眺めも素晴らしく、水が透き通ったエメラルド・グリーンで、デュッセルドルフ辺りに住んでいると、これが同じライン川とは到底思えないほどです。
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特に上流側の眺めは川幅も広く、浮島もあってまるで湖かと錯覚するほどです。
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一歩町へ入るとそれは古風で良くスタイルが揃えられた建物が並んでいます。
入り口近くの数軒には壁画が施されていて、所々突き出している出窓との調和が見事です。
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「ラインの滝」_a0280569_226740.jpg

建物は概ね16・7世紀に建てられた物が多く、それは裏通りに入っても古い家並みです。
歩行者天国の目抜き通りは、やはり観光客で賑わいを見せています。

突き当たりには時計台の塔が立っていて城門を兼ねていますが、これは何処かでも見た風景に似ています。
これは正しくアルザスの村々での作りと同じで、比較的近いこの辺はきっと文化の交流が昔から盛んだったのでしょうね。
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裏通りの一角に更に古ぼけた建物があって、ちょっとしたミュージアムの様に開放しています。
中に入るとそこは昔の養老院跡でマネキン人形で当時の生活の様子をほんのちょっとだけ再現していました。
グニャと歪んだ屋根などその歴史を感じさせます。
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それほど大きな町ではありませんが、これはちょっとした時代錯誤に陥れられる素敵なひと時でした。

さあ、この辺で切り上げて今度はスイス側からコンスタンツへ戻ります。

今夜は“カツ・カレーェ”~と!
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by Atelier Onuki
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by Atelier-Onuki | 2014-04-27 22:07 | ドイツ | Trackback | Comments(0)
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