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「ヘレンキームゼー城を訪ねて」

明けて日曜日も予報に反して秋晴れとなりました。

折角なので何処へ行こうかと思い巡らし「そうだ!ヘレンキームゼーへ行こう!」と
思い立って出かけました。

ここはザルツブルクへ行く途中に通るので[何時かは行こうかな?]と気にはなっていたのですが、
それ程山が迫っているわけでもないし、多分ベタッとした湖なのだろうなと余り興味をそそられていませんでした。

それでもかつて観たヴィスコンティの「ルートヴィッヒ二世」の映画の中で、
ここの鏡の間をロミー・シュナイダー扮するエリザベートが優雅に歩くシーンは印象に残っていました。

中央駅を出た列車は1時間ほどで、Prien am Chiemsee に到着しました。
ここから船着場まで蒸気機関車に乗ります。
もう大勢の人が乗り込んでいて満席状態です。
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遊園地にあるような機関車はゆっくりと、歩いた方が速いのではと思えるほどのノンビリさで走り出しました。
それでもちゃんと汽笛は鳴るし、踏み切りもあって止まっている車からも笑顔でやり過ごしています。
汽車はあっと云う間に船着場へ到着です。

色んな方面へ向かう船は結構頻繁に出ているようでチケットも機関車と共有できとてもリーズナブルな料金でした。

行って見ないと分からないもので、湖は思っていたより大きく、アルプスの山々も結構近くに迫っていました。
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船も満席状態ですが、15分ほどで “Herrn Insel” (男島)へ到着です。
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ここからお城までは長閑な道を更に15分ほど歩かなければなりません。
島を巡る馬車も出ているのでお年寄りやお子さん連れには楽です。
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ここで気をつけなければいけないのは、お城の入場チケットはここでしか販売していないので事前に買っておかなければ、
折角お城まで行っても入場が出来ません。

しかも時間ごとにドイツ語あるいは英語のガイドでグループ分けされ入場時間も指定されています。

いよいよ森の向こうに写真で見たことがあるお城が見えてきました。

それにしても噴水を湛えた前庭からお城にかけて中々広大です。
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地図で確かめると島を東西一直線に横切るように設計されていてダイナミックな発想です。
ルートヴィッヒ2世はルイ14世を尊敬していたそうで、ヴェルサイユ宮殿に似せて設計されたそうですが、
前庭の先にある島を掘り運河を引き込んでいる光景などさながらヴェルサイユを想起させます。
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ここは彼が作った3番目のお城だそうで、有名なノイシュバンシュタイン城、リンダーホフ城の後で着工されたそうです。
それにしてもミュンヘンの街中にもレジデンスがあるし、「いったい幾つお城がいるの?」と思ってしまいます。

事実このお城を建設中に財政破綻、王位失脚と続き、結局未完成のまま工事は終ってしまいます。
豪華絢爛な寝室も一度も使われないまま失脚したそうです。

予算が足りなくなった現実は大階段室にも見て取る事ができます。
一見は豪華絢爛に見える色とりどりの大理石の壁はイミテーションでよく見ると克明に描かれています。
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大理石の採石場が近いフィレンツェの建造物にはこれでもかとばかりに色とりどりの見事な大理石が贅沢に使われていますが、
ここでは大理石の入手は艱難だったのでしょう。

それでも良く描かれていて、云われなければ気がつかない程の出来栄えで、
「この技術は後の舞台装置などに生かされのかなぁ~」と想像をしていました。

ちょっと悪趣味とも思えるほどのこってりとした装飾の室内を見て周り、
いよいよ鏡の間と呼ばれる大広間に出てきました。

それはそれは長い部屋でひょっとしたらヴェルサイユより大きいかも知れません。
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絢爛豪華なシャンデリアには無数のロウソクが取り付けられています。
説明によると2000本近くものロウソクが付いているそうで、現在は防災や天井を保護する為に火は付けないそうですが、
3年ほど前に行われたコンサートでは全てのロウソクに火を灯したそうです。

ダイニング・ルームでは陶器のシャンデリアが目を引きます。
それはマイセンで作られたそうで、花々の装飾などきめ細かな細工で感心しながら見ていました。
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最後は大階段を降りるのですが、これは最初に登った大階段と同じ設計です。
ただ、ここは未完成でレンガの壁や補強の木組みがむき出しです。
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それでも後の装飾を促すべく壁にはアーチを初めとしたオウトツが規則正しい工事がされていて、
構造を伺い知ることが出来、興味深いものでした。

裏庭も大きな並木道が湖まで続いていて壮観でした。
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さてお城を後にし、高台にあるレストランで昼食、久しぶりの肉料理も美味しく頂きました。
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船を乗り継ぎ Frauen Insel (女島)へ向かいました。

ここは16世紀に建てられた修道院を中心にした住宅が点在しています。
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湖畔は素敵なプロムナードになっていて、どの家も綺麗に花々を植えていて楽しませてくれます。
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ただ、先程のビールが利いてきて気だるくもうこれ以上歩くのが嫌になりました。

船を乗り継ぎダラダラと帰途につきました。

ヘレンキムゼー城はそれほど期待しないで出かけたのですが、
なるほど一級の観光地だけあって、見所満載でとても充実したショート・トリップでした。


尚、城内の写真は撮影が禁止されていましたので、公式サイトから転用させて頂きました。


by Atelier Onuki
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by Atelier-Onuki | 2014-09-10 23:59 | ミュンヘン | Trackback | Comments(0)
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