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「マリアンスケ・ラーズニェ」という街で ・・・

先日の10月3日はドイツ統一記念日で土日をあわせて三連休だったので、
バイエルン・チケットを最大限利用して出かけました。

バイエルン州は大きいのでこの州の範囲なら乗り放題のチケットはとても有効です。
それでドイツとチェコの国境まで行き、そこからはチェコのローカル線に乗り換えますが、
さすがチェコはまだ物価も安く、電車の切符などは驚くほどの料金です。

国境近くCheb(ヘプ)という風変わりな名前の駅で乗り換えて目指すはMariànske Làzne(マリアンスケ・ラーズニェ)という街です。

この街のことは会社の近くにあるバス観光会社が時々ツアーの宣伝をしていて、ちょっと気になっていました。

バス会社が募集する行き先では全く知らない所が良くあるのですが、以前も闇雲に乗ってみたら、
さすが良くリサーチされていて中々見応えのある所へ連れて行ってくれました。

それとここは温泉保養地でゲーテやショパンもパリへ行く途中で訪れているのを、何処かで読んだことがありました。

この近くのKarlovy Vary(カルロヴィ・ヴァリ)と云う保養地にはベートーヴェンも行っていますので興味があったのですが、
今回は見送りました。

このマリアンスケ・ラーズニェとやたら長ったらしい名前の街は中央に広大な公園が丘陵に沿って広がっていて建物がそれを囲むように連なっています。
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鬱蒼とした木々に色とりどりの花々で飾られた公園がドーンと中央にあるので何処から見ても潤いがあって、
保養地ならではのしっとりと落ち着いた雰囲気です。
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丘陵の一番高い所には大きなホテルが広場を囲うように並んでいて、
中央の一番大きなホテルには前にはゲーテの銅像がドンと置かれているので多分ここに宿泊したようです。
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それにしてもこの建築スタイルはどことなくエルミタージュを思い起こさせたり、
部分的にはウィーン風の塔が四隅に建っていたりで東西の文化が交じり合っているのを感じさせます。
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この直ぐ下の公園内には大きな温泉施設があって、至るところで温泉を飲むための蛇口が設置されています。
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ここでは温泉に浸かるよりも飲むのが主流のようで、その為の器もたくさん売られています。
ちょっと急須に似た形をしていますが注ぎ口がニュ~と長くそこから飲むようです。
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たぶん普通のカップなんかで飲むとイオウの匂いがキツイのでしょう。
事実、私も手にとってちょっと試してみましたが、「マズッ!」の一言でやめてしまいました。

公園を抜け、ショパンが宿泊した宿屋も訪れてみましたが、部屋は閉まっていたので、その雰囲気だけを感じとっていました。
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紅葉が見事な公園でボーッとした後は今宵の美味しいビールが楽しみです。
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地元料理といってもさほどユニークなものはなく、ドイツ辺りと似かよったものなのですが、
お味はさすがハプスブルク時代の文化を受け継いでいるので中々美味しいものです。

それに何といってもビールの上手さは天下一品です。
今宵のビールはBudweiser(ブドヴァイゼル)であのアメリカのバドワイザーが名称を真似した、
本家の方で味は似ても似付かぬ正真正銘のピルツ・ビールです。

もう前菜を食べ終わるまでもなく、一気に飲み干してしまいました。

チェコと云えばビールで、ワインはスロヴァキアと云うのが一般的に知られています。
しかしチェコにも美味しいワインがあるのですが、生産量が少なく輸出もしていないのであまり知られていません。

何時ぞや高円寺駅近くの喫茶店だったか我が師匠でチェコ音楽の第一人者だった佐川吉男先生と久しぶりにお会いできた折に
「プラハで飲んだワインが美味しかったですわ!」と話したことがありました。

「ちょっと待っていて下さい。」と先生はどこかへ・・・
暫くすると「これ2本だけですけど・・・」とワザワザご自宅まで戻ってチェコ・ワインを持って来て下さいました。

まぁ優しい先生で学生時代からご自宅にお邪魔したりして可愛がって頂いていたのですが、これには恐縮至極でした。

なんでも日本では池袋の「西武百貨店」だけが扱っていたそうです。
(昔のことなので今は未だ扱っているのか分かりませんが。・・・)

メインの料理が運ばれてくる辺りでは当然ながらワインを注文しました。
グラス・ワインでお店お勧めのローカル・ワインを適当に頼んだのですが、新しい瓶ごともって来てグラスに注いでくれました。

何時ぞやプラハへ行く飛行機の中でもグラスが先に配られて、
ピルゼンの大瓶を持ったスチュワーデスさんが一人々に注いで回っていたのが懐かしく思い出されました。

未だ、こんなところにも東欧時代の節約していた名残を感じさせ、何だか微笑ましく暖かさすら感じました。

ほろ酔い気分の中、陽はトップリと暮れて行きました。
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さぁ明日は超久しぶりにバイロイトにでも寄ろうかなぁ~。



by Atelier Onuki
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by Atelier-Onuki | 2014-10-10 02:18 | チェコ | Trackback | Comments(0)
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