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「バイロイト」を訪ねて

前回マリアンスケ・ラーズニェについて書いた後、引き続きバイロイトの事も書こうと思っていたのですが、
先週一杯デュッセルドルフで開催されていたイベントに立ち会っていたので中々書く機会がありませんでした。

バイロイト … もう30年前になりますがウィーンに居たときの知り合いが出演されていて
「ゲネ・プロでも観にきませんか?・・・」とお誘い頂きました。
当時はデュッセルドルフに引っ越してきて間もないころで、まだ生まれて6ヶ月の長男の初旅行として出かけました。
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当初は長男の面倒を見なければならないので家内と交代で観ようと思っていたのですが、
「お子さんは楽屋に預けて一緒に見なさいよ・・・」とのお言葉に甘えて観させてもらいました。
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当日はシノーポリの指揮で新演出の「タンホイザー」でした。
客席の中央には大きな卓が設置され演出家でワグナーのお孫さんヴォルフガング・ワグナーさんがドンと陣取っておられました。

ゲネ・プロですから出演者はちゃんと衣装を付け鬘やメイクも全く本番と同じように進行されて行きます。

この当時はバイロイトも多くのスポンサーが付いていて予算もタップリで装置なども豪華なものでした。

ヴォルフガングさんは兄ヴィーラントの奇抜で煌めくようなアイデアには不足していますが、
オーソドックスなスタイルながら安心して観ていられます。

途中の二幕目でカーテンが引っ掛かった時だけはストップしましたが、
その他は本番同様に進行していきました。

シノーポリの指揮もキビキビとしたテンポに細部まで神経が行き届き、
ボリューム感もタップリで聴きごたえ充分でした。

ここのオーケストラ・ピットは客席から見えないよう設計されていてオーケストラの音は
ステージの下から沸きあがるような感じで聴こえてきます。
この地から湧いてくる感じはオドロオドロしたワグナーの世界にピッタリです。

ピット内は階段状に後ろへ下がって行く構造だと読んだ事があり写真も見たことがありました。

はたしてどんな構造なのだろうかと、休憩時間にピットへ入れてもらいました。

なるほど120人は入るだろう大きなピットは階段状に奥の方に向かって下がっています。

これで指揮者が見えるのだろうかと、後列のハープあたりに座らせてもらい上を見上げましたが、
ちゃんと指揮者の姿が見える設計になっていました。

さて、先日は建物だけ見て帰ろうかと思っていたのですが、
運良くちょうどこれから説明付きの案内が始まるところだったので慌ててこのグループに参加しました。
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説明は客席から始まりましたが、ここにはロビーなどなく質実剛健な装飾です。
伝統的な馬蹄形をした客席にサイドに付いていた小部屋はなくなり、
扇型の客席はどこからでも見えるように設計され、
音響を考慮し座席も木製のむき出しです。
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今でこそ薄いクッションが取り付けられましたが、この劇場では長いワグナーのオペラを観るには座布団が必携品です。

オーケストラ・ピットへも案内されました。
広々とした空間はやはり120名、最大級のオーケストラが入ることができるそうです。
案の定、私と同じ疑問を持っていた人が、ちゃんと指揮者見えるのかと質問をしていました。
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ガランとしたステージへも連れて行かれました。

欧米のステージは奥行きを実際よりも深く見せるために、
5度の傾斜が奥に向かって付いていると学生時代に習ったことがありましたが、
装置が置かれていないので、側面から見るとなるほど傾斜が付いているのが良く分かります。
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充分な説明を聞き終えて、今度はワグナーが住んでいたヴァンフリートホーフへも回ったのですが、
生憎工事中で見学する事が出来ませんでした。
せめて裏庭にあるお墓だけでも訪れたかったのですが・・・
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まぁ次回の宿題として取っておくことにしました。

「さて、今夜はバンベルクにでも泊まろうかなぁ~」・・・


by Atelier Onuki
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by Atelier-Onuki | 2014-10-21 00:18 | ドイツ | Trackback | Comments(0)
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