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秋もビールが・・・

一般的にドイツと言えばソーセージと共にビールが真っ先に連想されます。
その種類も多種多様で銘柄は5000種類ほどあるといわれています。

中でもミュンヘンといえばオクトーバー・フェストが有名ですし、
街中にはホーフブロイハウスなどあるので年中ビール祭りみたいな印象さえあります。

まぁ人の好みは様々で、「ミュンヘンのビールは美味しいですわ~」と言う人も多々おられるのですが、
私はこの街のビールはそれほど好みではない感じです。

デュッセルドルフにいた時は好んで“König Pilsener”(ケーニッヒ・ピルツ)を飲んでいました。
何時ぞやこの醸造所があるデュイスブルク近郊で偶々飲んだ“生”は
我が生涯でも忘れられない程の美味しさで感動さえ覚えたことがありました。
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一方のミュンヘンでは、地元ビールはこれでもか云わんばかりの種類が店頭に並んでいるのですが、
残念ながらこのKönig Pilsenerはごく限られた店でしか扱われていません。

ワザワザその店にまで行ってまで買うのは大変なので、近場で買えるビールからあれこれと試した結果、
今は“Radeberger”と云うドレスデン近郊のビールを好んで飲んでいます。

これは濃い目の味わいでコクが深く切れも申し分ありません。
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それでも家で飲めるのは瓶ビールで新鮮な生ビールには一歩及びません。

ビールと云えば元祖はチェコで、
中でも昨年秋プラハのビア・レストラン“U Zlateho Tygra”(黄金の虎)で飲んだ“Pilsner Urquell”(ピルスナー・ウルクェル)は
一般的に出回っているビールなのですが、この店では飛びっきり美味しく出していて、これも生涯物の衝撃でした。
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先日のマリアンスケ・ラーズニェでは“Budweiser”(ブドヴァル)を飲みましたが、
これも味わい深く「ウ~ン 美味い!!」と声を発してしまいそうな味でした。

「チェコ・ビールがまた飲みたいな~」・・・ と、
そんなミュンヘンにもチェコ・ビールを出している店が何軒かはあります。

その一つは地下鉄の“Sendlinger Tor”(ゼンドリンガー・トア)駅を上がった所にあります。

ここにはミュンヘンで一番古い映画館が建っていて何でも今年が100周年だそうです。
大きな看板も昔ながらの手描きでレトロ感満載の味わいが深く、
まるで昔の映画のワンシーンを見ているような錯覚に陥ることがあります。

店はこの映画館と同じ建物に併設されていて、“Kennedy’s Bar”というアイリッシュ・パブなので
ギネスを飲んでいる人が多いのですが、中々新鮮な「虎や」と同じ“Pilsner Urquell”も提供しています。

それに建物の前には大きな木が何本か立っていてその周辺がビア・ガーデンになっています。
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その光景は映画館の古さも手伝って、見るたびにあの「ウェルテル」ニ幕目、
教会前ビア・ガーデンのシーンを思い起こさせます。
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「さあ今宵はあの悲しい物語に思いを馳せながら杯を傾けることにしようかな・・・」

これから新鮮なホップで作られたビールが出回る秋は益々美味しくなっていくようです。

by Atelier Onuki
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by Atelier-Onuki | 2014-10-27 02:39 | ミュンヘン | Trackback | Comments(0)
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