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「ベルリンの飛行場」昨今

東西ドイツの統一後ベルリンには、かつて3つの飛行場がありました。
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その内、一番小さいテンペルホーフは街に近すぎ危険でもあると云う理由から閉鎖されてしまいました。

東ベルリン側だったシェーネフェルトも今ではアエロフロートのみが乗り入れているだけです。

西ベルリン側の国際空港であるテーゲルも段々と手狭になってきたので、
シェーネフェルドを拡張し新しい国際空港を建設していたのですが、
工事が遅れ2011年開港の予定が4回も延期され、とうとう2016年まで延期されました。

2013年には二度目に予定された開港が間近に迫り5~6000人もの人を集めて
運営のシュミレーションまでしたにも関わらず、開港には至りませんでした。

1948年に例のベルリンの壁が突然築かれ、西ベルリンは孤立してしまいました。

この時、西ベルリン市民への救助物資の輸送をするために急遽作られたのがテーゲルだったのですが
何と49日間と云う信じられないほどの速さで滑走路を作り上げたそうです。

本気を出せば物凄い底力を発揮するドイツ人ならではの偉業だったのでしょうが、
この新しい空港が遅れに遅れているのは如何したのでしょうか・・・

この当時テーゲルへは東ドイツの領域を飛ばなくてはならず、航空会社も西ドイツのルフトハンザは飛行が許可されず、
米英仏の3国統治からパン・アメリカン、ブリティッシュ・エア・ウェイズ、エール・フランスの3社だけが許可されていました。

ですから変な事にデュッセルドルフからベルリンへの国内線にも関わらず外国の飛行機に乗っていました。

それもハノーバー辺りから先はレーダー監視の目的から低空飛行を強いられ、
その高度は殆どが雲の中、飛行中はほとんどデコボコ道を走るバスに乗っているような
揺れを覚悟しなければなりませんでした。

ある時、得意先の人と同乗した事があって、彼は左翼横の窓際に座っていました。
その日は嵐も手伝って揺れは何時もの比ではありませんでした。
すると突然、“ドン”と青白く光り大きな衝撃が走りました。どうやら左翼に雷が直撃したようです。
フト見ると真横に座っていた彼は顔面蒼白でブルブル震えています。
何か声を掛けようかとも思ったのですが、彼は普段とても面倒な事を言っては困らせてくる人で、
その余りの変りようにグット笑いを堪えていました。

ベルリンは陸の孤島と云われていましたが、空港が近づき低空飛行を始めると、
2重の鉄線でグルリと街が取り囲まれている様子が現れ、ハハッなるほど孤島であることが良く見てとれました。

ただ、このテーゲルは小さいながらもとても便利な飛行場なので大好きです。
各々の搭乗口が単独で機能しているので、ゲートで直接チェック・インが出来ますし、
到着した時もドア一枚開ければもう外に出られます。

それにお楽しみがもう一つあります。

それはメイン入り口の直ぐ前、Sバーン(郊外電車)への駅へ向かう所に、古いSバーンを改造したカレー・ヴルスト屋があります。
(グリルしたソーセージに濃厚なケチャップ風味のソースを掛け、その上からカレー粉を降りかけただけの食べ物です。)
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このSバーンはかつて東西を繋いでいた唯一の路線を走っていた車両で、レトロ感満載です。
(看板を良く見てみるとSバーンの左隣にはEsと書かれていて食べろと云う意味と語呂合わせをしているようです。)

東西ドイツの時代はフリードリッヒ・シュトラッセと云う駅が国境で皆な降ろされました。
それは厳しい検問で特にドイツ人には厳しく、長々と待たなければなりませんでした。
ホームにも免税店が併設されていて、街中にも関わらず嫌が上にも国境である事を認識させられました。
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処で、このカレー・ヴルストはベルリンが発祥地だそうで、この店のメニューは3種類のカレー・ヴルストしかありません。
それも単に付け合せがポテトフライか玉ねぎかポテトサラダかと言う違いだけです。
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味も大して美味しいという代物ではありませんが、ツイツイこの雰囲気につられて入ってしまいます。
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出発までの暫くは昭和感満載の雰囲気を楽しんでいます。


by Atelier Onuki
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by Atelier-Onuki | 2015-02-12 03:31 | ドイツ | Trackback | Comments(0)
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