「講演会を控えて」・・・

来る12月2日に講演会の依頼が入っています。

それはある企業グループが毎年開催している講演会の一環ですが、
今までは経済の話とかちょっと堅い内容が多かったそうです。

その企業グループの誰かが私の掲載しているコラムを読んでおられて、
「コイツはひょっとして面白い話をするかも知れない!」と白羽の矢が当たったようです。

9月に内容の打ち合わせをし、テーマについて話し合いましたが、結局は「なにか絵に関する話を・・・」と云う希望で
日本人にも馴染み深い印象派に焦点を当てて話すことになりました。

どの様な話をしようかと、あれこれと思い巡らし「印象派の旅」と題して話すことにしました。
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彼らがどの様な時代背景を経て印象派と云われるグループを形成して行ったのかに始まり、
各々の画家に焦点を当てながら、その生涯を通じた表現スタイルや描かれた場所を訪ねるといった内容などを話す予定です。
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9月から準備をし始め、今までは概念的に印象派のことを知っていた積もりですが、確信を得る為に調べ出したらドンドンと深みにはまってしまって、
この2ヶ月半ほど毎日が印象派浸けの日々を送っていました。

やっとプレゼン用の資料も完成したので、今日の午後から会場の下見を兼ねて、機材のテストや打合せをしてきました。

いよいよ再来週に迫ってきましたが90分という短い時間内に何処まで話せるか心配をしているのですが、
せめてモネ辺りまでは話したいなと思っています。

ところでタイミング良く、ちょうどボンの美術館で「日本が愛した印象派」と題した展覧会が開催されています。
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それは印象派と日本の関わりに焦点を当てた展覧会で、今まで海外では知られていなかった深い関係を展示するもので、初めての試みだそうです。

そう云えば日本は長い鎖国を終え、明治以降初めて西洋芸術を学び出した時期は、ちょうど印象派の人たちが活躍していた真っ只中でした。

逆に彼らも初めてフランスへ輸入されだした「浮世絵」を見て、衝撃と共に大きな影響を受けました。

この展覧会には世界でも有数の印象派コレクションがある日本から集められていますが、
同時にこの時代に彼らから影響をうけた児島虎次朗を初め日本人画家の作品も展示されているようです。
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普段、日本へ行っても上野の「西洋美術館」、東京八重洲の「ブリジストン美術館」、
それに倉敷の「大原美術館」では纏まって印象派の絵画を見ることが出来るのですが、
それ以外は日本中の美術館に散らばっていますので、この様に一堂に会して見る機会はありませんでした。
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この週末からはグット寒くなりお天気も悪い予報ですが、頑張ってボンまで見に行こうと思っています。




by Atelier Onuki
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by Atelier-Onuki | 2015-11-19 02:40 | デュッセルドルフ | Trackback(1) | Comments(2)
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Tracked from dezire_photo.. at 2015-11-24 06:48
タイトル : マルモッタン・モネ美術館所蔵作品展から見る印象派を超えた..
クロード・モネClaude Monet クロード・モネ(1840-1926)は、生前に成功した画家で、晩年のものを中心に多くの作品を最期まで手元に残しました。これらは息子のミシェルが相続しミシェルの遺志でマルモッタン美術館に遺贈されました。その数およそ150点。モネが晩年に何度も取り組んだ「睡蓮」や「日本の橋」から、10代後半で描いたカリカチュア(風刺画)も含まれ、画家本人によるプライベート・コレクションです。この作品群を譲り受け、マルモッタン美術館は、「マルモッタン・モネ美術館」の名称となりました。... more
Commented by desire_san at 2015-11-24 06:44
こんにちは。
講演会でお話された「印象派の旅」の゜お話、興味を持って読ませていただき、いろいろ勉強になりました。
今回上野でモネ展見ましたが、晩年のモネは印象派画家とは少し違った、前衛画家的な一面があり、アメリカの抽象表現主義絵画に共通するものがあることを身を持って体験することができました。
私も今回のモネ展を見て、特に前衛画家としてのモネについて整理してみましたので、読んでいただけると嬉しいです。美術に見識のあるAtelier-Onukiさんから、ご意見・ご感想などコメントをいただけると大変勉強になり感謝致します。
Commented by Atelier-Onuki at 2015-11-24 08:34
desire_san
コメントありがとうございました。・・・ 貴兄のブログも読ませて頂きました。
ちゃんと研究もされているし、しっかりとした意見もお持ちなので私からコメントなどする必要もないかと思います。
モネは大好きな画家の一人なのでたくさん彼の作品を見てきましたが、一時期あまりにも同じモチーフが並んだ晩年の作品群を見てちょっと考えさせられた事がありました。その数年後にもう一度マルモッタンでじっくりと見直したのですが、やはりこれは並みの絵描きには描ける絵ではないなぁと感心し直しました。前衛性については彼らから150年ほど経った我々の目には印象派の画家と云ういにしえの認識ですが、彼らの時代では最先端の光景や画法に挑戦していますので、それはある意味ず~とアヴァンギャルド的感覚で取り組んでいたのではないだろうかと思っています。

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