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「サン・ジェルマン・アン・レー」 ドビュッシーの生家を訪ねて・・・

ポール・マルリーを後にしてサン・ジェルマン・アン・レーへと向かいました。

終点でバスを降り、取りあえずはお城の庭を延々とテラスのある所まで歩きました。
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ここからの眺めもシスレーは描いていますが、絵のアングルから推測するに恐らくアンリ4世館のテラスから描いたのではないでしょうか。
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ここは現在ホテルとレストランになっていて素敵な雰囲気ですが、ちょっとお高い宿泊料だし、この格調の高さには泊まっていると肩が懲りそうです。
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庭のアーチにはここでルイ14世が生れたことを伺わせる表示がされていました。
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庭園をブラブラと散歩してから街へと向かいました。
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前回来た時は月曜の休館日だったのでドビュッシーの家には中庭にしか入れませんでしたので、
今回は楽しみにしてインフォメーションになっているアパートへと向かいました。
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チケットを求めるべくインフォのお嬢さんに尋ねると、何と無料との事、ニコヤカな対応で日本語のパンフレットまでくれました。

壁にへばりついた木製の階段をギシギシと上がり、ドアを開けるとガランとして誰もいません。
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入ってすぐマイヨールの裸婦像が静かに迎えてくれました。
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暗めの室内には当時の写真や彼の肖像画にデスマスクなどと、彼が収集していた調度品や装飾品などが展示されていました。
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正面の壁には江戸時代のものと思われる、鯉をモチーフにした浮き彫りの漆塗りが掛けられています。
ちょうどジャポニズムが流行っていた時代で、彼も日本にはとても興味があったそうです。
そういえば彼のピアノ曲「映像」の3曲目は「金色の魚」と云うタイトルが付けられていて、
「日本の装飾品からインスピレーションを得た曲。」と何処かで読んだことがありました。
恐らくこの漆塗りからヒントを得たのではないでしょうか。・・・
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このドビュッシーにしろモネにせよ大きな影響を日本文化から受けています。

先日の講演会でもモネ辺りのお話をしている間はバックグランド・ミュージックとしてドビュッシーの「前奏曲」や「海」を流したのですが、
この二人はイメージが良くマッチするようです。

「海」のジャケットなどは良く北斎の「神奈川沖波裏」とならんでモネの「エトルタ」や「ベルイル」での絵が使われています。
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モネがドビュッシーの曲を聴いたかどうか不明ですが、インテリで感受性の豊かなドビュッシーは間違いなくモネの絵を見ているはずです。

この日は内容も濃く、物凄く歩いたのでグッタリとしてパリへ帰りました。

さあ、明日はドビュッシーのお墓参りに行くぞ。・・・




by Atelier Onuki
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by Atelier-Onuki | 2015-12-22 02:39 | フランス | Trackback | Comments(0)
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