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「グルベローヴァの予定が・・・」

先日はエッセンのフィルハーモニーでグルベローヴァが歌うオペラ・ガラがあって楽しみにしていたのですが、
病気の為キャンセルされました。
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代わりにYolanda Auyanet というスペインのソプラノが代役で出演することになり、まぁ折角なので聴きに行ってきました。
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曲目も一部変更になり、当初はグルベローヴァらしいプログラムでベルリーニとドニゼッティのオペラからのアリアでしたが、
この二人の作曲家の作品は少なめになりヴェルディの「トロヴァトーレ」と「椿姫」から2曲ずつ追加されました。

彼女の名前すら聞いたことがなかったのですが、丁寧な歌い口調は透明感や清涼さも充分でとても好感がもてました。

オーケストラはエッセン・フィルで普段はオペラ・ハウスで演奏をしていますから、
オペラの演奏もオペラっぽい感じが充分に伝わってきます。

このオーケストラには輝かしい歴史があり、あのマーラー6番の交響曲は作曲家自身の指揮で初演をしています。

その前年にはR.シュトラウスがやはり自ら「家庭交響曲」をここで演奏しています。

それにここはAlfried Krupp Saal と命名されたホールが素晴らしい・・・

これも鉄鋼王 Krupp家が所有していたと思われますが、何度か建て替えられた後、
12・3年前に全面改装されたホールが完成しました。

市立公園内にオペラ・ハウスと向き合うように建っていて、
外観は格調のある古風な建物ですが、内装はサッパリ目のモダンなインテリアです。
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ホール内はルツェルンのフェスティバル・ホールにそっくりで、最初に行った時は錯覚をしたほどでした。
それほど大きくないサイズもほぼ同じくらいでしょうか、響きが自然でとても聴きやすい素晴らしいホールです。
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当日、正面入り口の壁面には今シーズン出演する主だった音楽家の大きなバナーが取り付けられて、
一番目立つ位置にグルベローヴァの微笑んでいる写真が載っていましたが、この日は何だか空しく微笑んでいるように映りました。
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彼女も、もう70歳になりますね・・・

もうこんな歌手はこの先何十年もでないでしょうから、
また機会があれば聴きに行きたいなぁと思っています。・・・



by Atelier Onuki
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by Atelier-Onuki | 2016-03-25 02:33 | 音楽 | Trackback | Comments(0)
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