明けて次の日は五月晴れ・・・
夜のオペラは一度観た事がある「ボリス・ゴドノフ」、ムジークフェラインではボストン交響楽団の公演もありますが、 これは明日のマーラーを聴く予定なのでフリーです。 こんな日は遠足に限ります。 もう2度ほどスケッチをしに行ったことがあるのですが、ハンガリーの国境に近いルスト行く事にしました。 バス・ターミナルのある私の好きなSudtirol Platz (南チロル広場)へ向かいました。 ここはかつてイタリア方面への南駅という鄙びた駅があったのですが、 最近大改装され名前も中央駅と変えられました。 周りにもたくさん高層ビルが立ち並び、何だか違う町に来たようで寂しくなります。 まぁ気を取り直しここから2時間バスに揺られます。 途中、エステルハージ公が収めていたアイゼンシュタットを通りますが、彼らはかつてハンガリー領から来た貴族なので、 この町には既に何処となくハンガリーの香りがするようです。 ハイドンはこの宮廷音楽学長として長年勤め数々の名作を残しています。 バスは緩やかな丘陵地帯を抜け乾いた大地にブドウ畑が点在する頃にはルストへ到着しました。 ブラブラと市役所を目指し、ちょっとお昼には早かったのですが、もう料理が作れるそうなので済ませることにしました。 ![]() 普通、市役所のレストランは大した事がないのですが、ここは美味しかった記憶があったので、 この湖で捕れた魚(サンダー)料理を注文しましたが記憶通り、美味しく頂きました。 この店も私の好きなBudweiserの生があったのですが、ここはぐっとミネラル・ウォーターで我慢しました。 ![]() 旧市街をちょっとだけブラブラ・・・この町はコウノトリが飛来することでも有名ですが、 ちょうどその時期なのかあちこちの煙突の上に巣を作っていました。 ![]() ![]() ![]() さて、これから自転車をレンタルして湖畔をサイクリングです。 広場を挟んだアーチの奥にとても気の良いオジサンが経営するレンタル屋さんがあって 何時もここで借りるのですが、料金もウィーンで借りる半額位で良心的です。 ![]() 颯爽と風を切ってと行きたい処ですが、まぁ歳相応にダラダラと走り出しました。 さて、ノイ・ジードラー湖という国境にまたがる広大な湖を目指しました。 この湖は水深が1.5mほどと浅く殆どを萱が茂っていますが、面積は琵琶湖の半分くらいあるそうです。 そのせいか野鳥の楽園よろしく水鳥をはじめ色んな種類の野鳥がいて自然保護区になっているそうです。 先ずは以前スケッチをしたことがある船小屋へと向かいました。 ここは萱の向こうに船小屋が立ち並びここから狭い水路を通って湖に出られるようです。 ちょっとノスタラジックな風景で気に入っています。 ![]() 更に水路に沿って波止場へと向かいました。 途中にはこれも萱の林越しに何軒もの家が水の上に建っていて、どの家も茅葺屋根です。 ![]() 住んでいる風ではないし、多分船小屋のようで船に乗るときだけ利用しているようですが、シュールな風景には違いありません。 この集落に通じる門が一箇所開いていました。 ![]() 恐る恐る中へと向かい、誰もいない桟橋をソロソロと奥へと進みました。 葦の茂みに包み込まれ何だか違空間へ迷い込んだようで恐怖心すら湧いてきました。 ![]() 再び町へと引き返し今度は湖沿いに南にある国境の町メルビッシュを目指しました。 途中は長閑な草原やブドウ畑を通って、心地よいサイクリング・ルートです。 ![]() ![]() ![]() 所々には萱が干してあって、多分先ほどの船小屋などの屋根に使うのでしょうね、 その積み方が可愛らしく暫く眺めていました。 ![]() ![]() メルビッシュには湖上劇場があって、夏にはウィーンのフォルクス・オーパーが引越し公演をしています。 ![]() もうこの先はハンガリーでこのまま突っ込んでみたかったのですが、パスポートを持ってきていなかったので自粛致しました。 ![]() ![]() 帰りもダラダラと自転車を漕ぎましたが、さすが15kmほど走ったのでヘトヘトです。 ![]() バス停へと引き返し、以前来た時を懐かしく思い出しながら出発までの時間を過ごしていました。 ![]() それは、数年前で今日のように出発まで時間があったのでバス停近くの鄙びた飲み屋で一杯やりながら時間を潰していたのですが、 ツイツイ調子が出てきて1杯が2杯にと盛り上がり、店を出た時には既に最終バスが出た後でした。 ![]() 仕方なく近くにあったホイリゲの2階に宿を取り一晩過ごしたことがありました。 ![]() この日はちゃんとバスに乗り込んだのですが、ウィーンまでの道のりはグッタリとして殆ど眠っていました。 さて、バスで英気を養ったので今夜はグリンツィングのホイリゲで気勢をあげることにしました。 ![]() by Atelier Onuki ~ホームページもご覧ください~ 応援クリックありがとうございます! ![]() 人気ブログランキングへ
by Atelier-Onuki
| 2016-05-26 03:58
| ウィーン
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