マーラーの墓参り (グリンツィング墓地)

昨日までマーラーの重い曲を続けて聴いたので今日はグリンツィングにある彼のお墓参りに行く事にしました。

地下鉄とバスを乗り継げば直ぐの所に泊まっていたのですが、
今日は何だかノンビリと町の景色を楽しみたかったので路面電車を乗り継いで気ままに行く事にしました。

リング沿いのブルク劇場で途中下車・・・
この直ぐ隣、ホーフブルク庭園にある薔薇の咲き具合を確かめに寄りましたが、
まだパラパラと咲いているだけです。
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中にはとても芳しい薔薇が咲いているので楽しみにしていたのですが残念です。

それども、少ないながら試してみようと近づいたのですが、
丁度私の行きたい方向から一つ一つ匂いを嗅いでいるオジイサンがやってきました。

それも相当汚い格好をしていて、あのオジイサンが嗅いだところに又鼻を突っ込む勇気は生れませんでした。

まぁ諦めて私の好きな庭園内のカフェテリアでノンビリとしていましたが、
時折バラの香りが漂ってきて心地よく過ごしていました。
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さぁグリンツィング方面への停留所があるショッテントアに向かって歩き出しました。

途中、小高いところに建つアパートにはベートーヴェンが時期を隔てて2度も住んでいます。
ここでは交響曲の4・5・7番を初め「フィデリオ」やピアノ協奏曲の4番、
それにヴァイオリン協奏曲など彼の中期における重要な作品をたくさん作曲しています。
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さて、路面電車は街中を出てダラダラと郊外へ向かって進みます。

最寄り駅で降り、ダラダラと長い坂道をグリンツィング墓地目指して上って行きました。

門を潜ると花を一杯抱えたオジサンが近づいてきて「グスタフ・マーラー?」といきなり尋ねてきました。
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どうも墓守の人らしく手招きをしながら案内をしてくれました。
きっと多くの人が訪れるのでしょうね・・・何度か来ているので知っていたのですが、
このご親切を裏切る訳にはいかず、素直に従いました。
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「ここがそうだよ。」と誇らしげです。
墓の上を指差して「彼はユダヤ人だから石がいっぱい積んであるんだよ~」、
ほっ~確かに沢山乗っています。
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「処でアルマ・マーラーのお墓は何処ですか?」・・・「フ~ン、そりゃ知らんな・・・」と
親切だけど、ちょっといい加減な墓守さんでした。

この石を積む風習は日本でも見受けられるお墓がありますが、調べたところによると、
大戦中にユダヤ人を多く救ったシンドラーのお墓に誰かがお礼の意を込めて石を積み始めたのが始まりだと云われていて、
石の持つ不変性から不滅とか永遠とかの意味があるようです。

さて、このマーラーのお墓をあっちへ行ったりこっちへ行ったりとシミジミ眺めながら佇んでいました。
高台に立つ、このお墓の後ろからはウィーンの町が望めます。

さて、アルマは斜め後ろに背中合わせであるはずです。
植え込みを抜け4つほどずれた所に立っていました。

それは何と最後の彼氏ワルター・グロピウス家のお墓でファミリーが埋められているようです。
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唯、立っている細長いブロンズ製の墓石にはアルマの名前だけが刻まれ、
そこにはフルネームでAlma Mahler Werfel とグロピウス家の墓なのにマーラーあり、
旧姓ありとややっこしい関係を表していました。
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名前の下には生年と没年が刻まれていましたが、1964年没なので私が14歳の時・・・

まだ生きておられたのですね・・・ちょっと身近な存在に感じました。


by Atelier Onuki
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by Atelier-Onuki | 2016-05-30 22:35 | ウィーン | Trackback | Comments(0)
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