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モレ・シュル・ロアンのシスレー 2 (ドイツ・ニュース・ダイジェスト 11月のコラムから)

このタイミングで11月の記事をupするのは、余りにも遅すぎなのですが、
日本へ行っていたり入院をしていたりで、暫く機会がありませんでした。
今回は見送ろうかとも思ったのですが前回10月から続く流れもあったので、
取りあえず掲載する事にしました。

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モレ・シュル・ロアンのシスレー 2 (ドイツ・ニュース・ダイジェスト 11月のコラムから)_a0280569_21581858.jpg

 
印象派の画家アルフレッド・シスレー(1983-99)が愛した街を訪れたところから、今回の話は始まります。
 
ところで、私は気の赴くまま自分のスタイルで描いているつもりなのですが、
人から「シスレーの絵に似ていますね!」と言われたことがありました。

そう言われると嬉しいのですが、反面、気恥ずかしさも感じますし、
何よりもシスレーさんに対して「シツレー」だなぁと恐れ入っていました。

ただ、とても好きな画家だけに、どこか自然と似てくるのかもしれません。
 
そんなシスレーが晩年に移り住んだモレ・シュル・ロアンは、落ち着いた趣のある街です。
淡いグレーの石作りの家並みは統一感があり、また、ひなびた感じを醸し出しています。

城門を抜けて街の奥へと歩を進めると、シスレーが12枚もの連作を描いた教会が見えてきます。

ノートルダム・ド・モレと言うそうですが、屋根は微妙にねじれ、緑鮮やかな苔が生していて歴史の長さを感じさせます。
 
シスレーの家はこのすぐ裏側の小道に面していました。
土壁で囲われた家の中に入ることはできませんが、ここからも教会を眺めることができました。

メインストリートをさらに進み、もう一つの城門を抜けると、これまた古い石橋が掛かっています。
そう、ここがロワン川です。
橋の右側からとうとうと流れる川がせき止められ、ここから一段下へ滝のようにゴウゴウと流れ落ちると、
今度はゆったりとした流れとなり、その先のサン・マメス辺りでセーヌ川と合流していきます。

橋の途中には水車小屋が古い佇まいを残し、なんと洗濯場まで当時のままのようです。

川に沿って歩いていると「ああ、ここもだ!」とシスレーが描いた風景が眼前に現れます。
 
私も1枚描いてみる事にしました。
彼が描いた同じ場所からでは失礼なので、ちょっと違う角度から描いていました。

集中していたのか気が付けばもう20時近くになっていたので、
ホテルに戻り一休み、慌てて夕食に出かけた頃には21時をまわっていました。

メインストリートに出ても人影がありません。
わき道のお店も閉まっていて静かなものです。
やっと閉まりかけのよろず屋を見つけ、辛うじてハム入りのバケットを買うことができました。

時代に忘れられたような街ゆえにシスレーが描いた風景にはたくさん出合うことができました。


by Atelier Onuki
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by Atelier-Onuki | 2016-12-16 21:58 | フランス | Trackback | Comments(0)
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