日本滞在 2. (大阪にて)

日本では最初、大阪に住んでいる高校時代の親友宅でお世話になっていました。

昨年もお世話になったのですが、彼は数年前に奥さんをなくされたので一人暮らし・・・
こちらもちょっと気楽に泊めてもらう事ができました。

それに何といってもベランダからの眺めは素晴らしく「金剛連山」をパノラマ宜しく見える眺望はちょっとした絶景です。
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連日、一緒に飲み歩いたのですが、娘を交えた夜は大阪の通称「南」の一角、
宗右衛門町にあるカウンター一本の小さなお店へと向かいました。

娘は一度行ったことがあるそうで、「金髪のお兄ちゃんだけど、料理は美味しいよ・・・」と云うのでそこにしました。

トントンと細い階段をあがり狭い店内に案内されました。
カウンターからは裏を流れる道頓堀の灯が見渡せ中々の眺めです。
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さすが入り難い店なので既にいたお客さんたちも静かに飲んでいるし、
外国人で溢れていた外の喧騒からは程遠い雰囲気です。

なるほどシェフは金髪のお兄ちゃんですが、目の前での調理は手際が良い感じで颯爽とした仕事振りです。

パラパラと注文をしましたが、どれも「ウン美味しい!」と舌鼓・・・

刺身盛り合わせも一つのお皿にドンではなく、一人一人に上品に盛り付けられた細長いお皿で提供されました。
お刺身も、ちょっと一手間加えた感じで昆布締めや、ちょっとした添え物をあしらって飾っています。

中でも「フグの白子!!」 ・・・ 
一口運ぶとほんのりと“甘み”や“旨み”が広がり「ウ~ン・これは美味い!」と思わず感嘆してしまいました。

そんな折、ギターをやっているこの同級生曰く、
以前、和泉市にあるホールで演奏をしたそうで、そこは美術館の中でとても良いホールだったそうです。

なんとそこにはロダンの「考える人」が展示されていたそうで、「あんなん大きいんやろ~、
こんな小ちゃいやつやったで・・・」、と3・40センチほど手で示していました。

他にもモネなんかもあったそうで、「あんなん皆、偽モンちゃうやろか~!」と。

「考える人」は「地獄門」の上に設置されているのは大体それくらいの大きさだし、
ひょっとして本物かも・・・と、先ずは行ってみることにしました。

彼のマンションから車を飛ばすこと3・40分ほど、周りは郊外型の商業施設がポツポツと建っていて、
もう周りは田んぼに囲まれ和歌山との県境の山々も迫ってきました。

そんな田園風景の中にポツリとその美術館は姿を現しました。

それは立派な日本家屋で相当な庄屋さんだったのでは・・・
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この日は「中国美術と銅鏡」の特別展を開催していましたが、お目当てはそのロダンです。

銅鏡へはチラッと目を向けた程度で、一路常設展の部屋へと進みました。
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奥にある狭い部屋ですが、先ず目に飛び込んで来たのは正面に展示されているモネの「睡蓮」です。
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縦長のその「睡蓮」は「アレッ、これ何処かで見たなぁ~!」と思わせました。
それは彼の膨大な数を描いた「睡蓮」の中でもとても良い出来栄えの作品です。
しかも絶対に「本物」・・・

よくよく思い出すと、このオレンジとピンクの空が映し出された池の絵は、
もっと横長の作品が確かメトロポリタン美術館にもあったはずです。

一方ロダンの「考える人」・・・これも本物に間違いありません。

入って直ぐの壁面には小振りながらコローの素敵な「風景画」が・・・穏やかながら素晴らしい作品です。

他にも「ルノワール」、「モディリアーニ」、オランダ時代の「ゴッホ」が3点、
「ミレー」に「ピカソ」、なんと「藤田嗣治」も1点展示されています。
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どれも小振りながらとても良い出来栄えの作品で暫く「ウ~ン、凄いと!」と静かに叫びながら観賞していました。

この日は「ルオー」が展示されていませんでしたが、かれこれ14・5点所有していて、何れも素晴らしいものです。

なんでも地元で綿織物を営んでいた久保惣太郎と言う人が、
壮大な土地、建物と共に彼のコレクションを寄贈したそうで、立派な美術館になっています。

それになんといってもその壮大な敷地に広がっている庭が素晴らしい。
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建物は奥深く、幾つもの建物が続いています。

楕円形のホールも途中に建てられていて、
この日は中に入ることが出来ませんでしたが、とても良い響きがするそうです。
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私たちが居る間、もう一組が訪れた程度で、閑散としていますが、これは勿体無い・・・

「もっと多くの人が見学に来てほしいなぁ~」とつくづく思わされました。




by Atelier Onuki
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by Atelier-Onuki | 2018-01-26 21:41 | 日本 | Trackback | Comments(0)
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