オランダへの小旅行 – 4 (アムステルダム、ゴッホ・ミュージアム)

昨夜は「焼き鳥屋」で英気を養ったので、今日は朝早くからゴッホ・ミュージアムを目指しました。

とても久しぶりの訪問でしたが、入り口も変更されていて、
20年ほど前に美術館の裏に増設された黒川記章さん設計の別館から入る仕組みになっていました。
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朝早くにも関わらず大勢の人が並んでいます。
やっとゲートを抜けるとエスカレーターで一旦地下へと降り、ここから連絡路を通って美術館へと入って行きます。

展示は地上階のオランダ時代から始まり、更に上の階に上がると
パリ、アルル、サン・レミ、オーヴェール時代と彼の足跡順に分かり易く展示されています。

この美術館は弟テオの長男がオランダ政府に相談をし、
共同で設営されたもので、さすがその質と量は世界一のゴッホ・コレクションです。

初期のヌエネンで描いた集大作「ジャガイモを食べる人々」にしても3枚描いた内で最後の最も完成度が高い作品が展示されています。
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パリ時代の作品からは絵がパッと明るくなり、割筆画法など印象派の人たちの影響をもの凄い勢いで吸収している様子がグイグイと迫ってくるようです。
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アルル時代は残念な結果になったのは有名な話ですが、「ひまわり」を初め、
彼が住んで居た「黄色い家」、それに私の好きな「収穫」(麦秋クローの野)・・・

この絵を見ると必ずと言っていいほど、あのビゼーの「アルルの女」からパストラールの長閑な響きが頭の中で鳴り響き、
ちょっとムッとした暖かい風も感じられます。・・・(あぁ気持ちよかった!)
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それにテオに長男が生れたお祝いにと贈った「アーモンドの木」、
ターコイズ・ブルーの空を背景に穏やかに花を付けたアーモンドの枝を描いていますが、
その丁寧に描かれた筆致からテオや生れた子への愛情が伝わってきます。
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そして最後の年に描かれた2枚の「麦畑」はやはり見応えがあります。

1枚目は大きな空間に描かれた紺碧の空を、もくもくと不思議なタッチで描かれた雲が、まるで何か奇妙な生物が動いた軌跡のように描かれ、
その下には緑を基調とした麦畑が広がっていますが、
その筆致や色使いはとても穏やかで爽やかな印象を与えます。
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一方、隣に飾ってある「カラスのいる麦畑」では空も麦も道もウネリ、画家の激しい感情がダイレクトにぶつけられています。
何匹ものカラスが風に煽られているのでしょうか、麦畑の上を飛び回っています。
これが又不吉な印象を与えていますし、彼が自殺をしたのはこの麦畑だったといわれています。
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一般的にはこれが彼の最後の作品だと云われていますが、実は最後の作品は「木の根と幹」という作品で、
これはタイトルの通りこの3つのモチーフだけをクローズ・アップして描いているとても穏やかな作品です。
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自殺説も確かではなく、麦畑で近所の子供たちと遊んでいる内、誤って子供に撃たれたとの説もあります。
この事件後、彼は2日間生きていますが、この事に関して何も語っていません。

さて、別館の方では「ファン・ゴッホと日本」と題した特別展が開催されていて興味深い内容の展示がされていました。
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まぁゴッホは浮世絵から大きな影響を受けたのは有名ですが、改めてその経由を見ることができる機会でした。

ゴッホはとても日本へ行きたかったそうですが、余りにも遠くその願いは叶うことはありませんでした。
かれは浮世絵に描かれている人物などの影が描かれていないので、
日本では太陽が真上から注がれているのだと思い込んでいたようです。
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そこで考え付いたのがやはり光輝くプロヴァンスに日本に近いものを感じたようで、いよいよアルルへと向かいます。

いやぁ中身の濃い絵画をじっくりと見て回ったのでグッタリです。
少々遅いお昼を取ることにしました。

結構お腹も空いていたので、今日は中華と決めました。
確か「飾り窓」周辺に美味しい中華レストランが何軒かあったはず。
トラムでダム広場まで出てブラブラと向かいました。
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ゴジャゴジャとした路地を進んでいくと、オット目の前が直ぐ飾り窓で、
昼間にも関わらず既にオネエサン方がウインドウの中で待機をしています。
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まぁそれにしてもアッケラカンとしたもので、全く開放的です。
ハンブルクのレーパーバーンなどは女人禁制で通りは鉄壁で仕切られ簡単に入れなくしていますが、
ここでは観光客や家族ずれが平気で歩いていて、小さな子供なんかも訳が分からないまま覗き込みながら歩いている有様です。

さて、以前行ったことのある美味しかった中華は見当たらなかったのですが、
店先にチャーシューやトン足に鳥などの燻製が所狭しと吊られた店に遭遇しました。

大抵こう云う店は期待が持てるので迷わず入りました。

喉も渇いていたので早速ビールを頼んだのですが、どうもこの店ではアルコールは提供していないようです。
気を取り直してチャーシューと餡かけチャーハンもどきを頼みました。

それにしても、もう2時を過ぎているのに、そこそこのお客が入っています。
それも全員が中国人(多分)・・・これは期待ができそうです。

さすがにチャーシューは多すぎて食べ切れませんでしたが、ドイツでの中華とは一味違う美味しい本格的なお味でした。

中々美味しい店だったので帰ってきてからネットで調べたら、「榮記飯店」という名のお店で、な何とこの店にはあのジャッキー・チェンも来たそうです。

写真に写っている手前の「TOKO DUN YUNG」の左奥で斜めに建っている白黒の古い建物です。
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オランダは古くから東洋貿易で栄えましたから、アジア系のレストランも充実しています。

明日あたりお昼でも食べに又Venloにでも行ってみようかな・・・

(尚、ゴッホ美術館は撮影禁止でしたので絵のデータは他から貰ってきました。悪しからず・・・)



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by Atelier-Onuki | 2018-06-23 00:57 | オランダ | Trackback | Comments(0)
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