セザンヌを訪ねて ③ : 市街地 (ドイツ・ニュース・ダイジェスト11月のコラムから)

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エクスの地図を貰うべくツーリスト・インフォのあるロトンデの泉を目指しました。

ロータリーの道を挟んでインフォ側の広場にはセザンヌの立像が建っています。

エクス周辺を写生するため画材を担いで歩いている姿を表現した像で、
「フムフム、こんな感じで歩いていたのだなぁ!」と
尊敬の眼差しでアチコチとグルグル回りながら眺めていました。
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インフォでくれる地図は良く出来ていて、特にセザンヌ縁の場所を分かり易く歩けるように
オレンジの点線で散歩道を示してくれています。

この点線と同じルートの道路には“C“(Cezanne)と書かれた真鍮が埋め込まれていて、
それを辿って行けば迷わず歩けるようになっています。
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地図にはセザンヌ縁の地は30箇所以上あって全ては回りきれませんが、
ここからプラタナス並木の広々としたミラボー通りを生家を目指して歩き出しました。

この道は歩道の幅がタップリと取られているので、心地よい散策が楽しめます。
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緑のテントが大きくテラス席に張り出したレストラン「レ・デュ・ギャルソン」が現れました。
ここはセザンヌが足繁く通ったことで知られています。
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道を挟んだ角、今は銀行になっていますが、ここはセザンヌのお父さんが営んでいた「帽子店」の跡地です。 
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道が狭くなりオペラ通りへと入りました。

この先にクローム・イエローの外壁をもつ生家が残っていますが、扉は堅く閉じられています。
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Uターンをして今度はカルディナーレ通りのセザンヌが通っていた「ミニュ中学校」を目指しました。

この中学校では一つ下の学年にパリからエミール・ゾラが転校してきます。

同じ中学校に歴史に名を刻む2人が同時期にいたなんて、もの凄い学校ですね。
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唯、パリからの転校生は「イジメ」の対象となってしまいます。

元来、気難しく人付き合いの悪かったセザンヌは、むしろゾラをかばい、
そのせいでイジメッ子たちからボコボコに殴られたことがあったそうです。

それ以来、ゾラとは生涯に渡って親しく付き合うことになりますが、
まだ中学生なのに、お互い何処か才能の片鱗を見出していたのかも知れませんね。

この事件のあと恐縮したゾラは籠一杯のリンゴを抱えてセザンヌを見舞ったそうです。

その後、セザンヌの重要なモチーフの一つになった「リンゴ」はこの時の印象が強く残っていたのかもしれません。
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彼らはエクス周辺にも一緒に出掛け、サント・ヴィクトワール山、そして石切り場などを訪れますが、
セザンヌにとっては後に生涯に渡って向き合う重要なモチーフとなります。


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by Atelier-Onuki | 2018-11-17 01:17 | コラム | Trackback | Comments(0)
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