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セザンヌを訪ねて 6  ローヴのアトリエ (2月のコラムより)

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セザンヌはその知的な画風で印象派からポスト印象派の時代にかけ、
押しも押されぬ最高峰の画家として知られ、
ピカソを初め後世の画家たちに与えた影響は絶大なものでした。

ところが、生前は先進性が強かったせいか意外な事に余り絵は売れていませんでした。

資産家だった父親からの仕送りに支えられ、内縁の妻と母親は折り合い悪く、
家を点々とせざるを得ないような苦労を強いられていました。

そんな彼も、父親が他界し母親も亡くなった47歳の時に、
別荘だったジャス・ド・ブッファンが売却され膨大な遺産を相続します。

やっと経済的に余裕ができた彼は街の北側ローヴの丘への途中に念願のアトリエを構えます。

この土地も父親の所有だったそうで、広大な敷地に彼自らが設計をして建てられました。

さあいよいよ彼のアトリエ詣でです。

街から歩くのは上り坂だし、ちょっと遠かったので5番のバスに乗って向かいました。
停留所名はセザンヌと至って簡単です。
下車をして町のほうへと下るのですが、通り名も "アヴェニュー・ポール・セザンヌ" と誘ってくれます。

石塀に沿うようにそのアトリエは建っていました。
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中へと入ると、そこにはいたるところに絵の中に登場するモチーフの数々が置かれています。

それらは全て彼が描いたオリジナルだそうで、俄かに気持ちが高ぶってきます。
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タンスや机などの調度品を初め、生姜壺やリンゴが入った籠などが所狭しと置かれていて、
まるで彼の静物画の世界に迷い込んだような錯覚に陥ります。
壁に掛けられているマントや鞄なども実際彼が着用した物で、彼の温もりすら感じられます。
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北側の壁には巾が30cmほどで、壁一杯の高さの長細いドアが取り付けられていますが、
これは大作「水浴」のキャンバスを出し入れする為に取り付けられたそうです。
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このアトリエから彼は足繁くレ・ローヴの丘にあるテラン・デ・パントルと言われている展望台へと通い、
サント・ヴィクトワール山を何枚も描いています。
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さて、私もそのテラスへと向かう事にしました。
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by Atelier-Onuki | 2019-03-01 00:39 | コラム | Trackback | Comments(0)
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