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モンセラート


先日はかねてよりの念願だったモンセラートへ行ってきました。

バルセロナへはよく所用があって訪れていたのですが、
仕事に追われなかなか行く機会がなく、ようやく今回実現することができました。

ここは険しい岩山の上に建つ修道院が巡礼地として有名です。

それは800年ほど前に、羊飼いが洞窟で黒いマリア像を偶然発見したところから始まったとも言われています。

この珍しいマリア像を麓まで運ぼうとしたそうですが、
全く動かなかったので修道院を山の上に建てることになったそうです。

このアリア像が右手に持つ球を触ると願い事が叶うという事で、より人気が高いようです。

昨年亡くなったスペインを代表する大歌手カバリエさんのファーストネームもモンセラートで、
事実、彼女のお父さんが重い病気を患っていて、ここにお参りした後、その病気が治ったことから生れた女の子にモンセラートと命名したそうです。

そんなご利益を願って、スペイン人の女の子には多い名前だそうです。

このモンセラートはモン(山)セラート(ギザギザしたノコギリ)という意味があるそうで
“ノコギリ山”って名前を女の子に?と思うのですが・・・

さて、私が行きたかったのは、ご利益が目的ではなく(ちょっとあったかも知れませんが)、
あのワグナー最後の楽劇「パルジファル」の舞台になったところだ、と聞いていたからです。

ワグナーが実際行ったかどうか、また本当にこの修道院をイメージしたのかは不明ですが、
台本にはそう指定されていますし、一度は自分の目で確かめてみたかったからです。
バルセロナのエスパーニャ広場からローカル線のカタルーニャ鉄道にのって1時間ほど、
モコモコと垂直に盛り上がったモンセラートが忽然と見えてきました。
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まずはロープウェイが発着する“Aeri de Montserrat” に到着、
ロープウェイは人気が高く混み合うので、
もう一駅先のMonistrol de Montserrat”で登山電車に乗り換えました。

この登山電車は殆ど乗客もいないので楽チンです。

可愛い形をした緑の電車は、喘ぎながらゴトゴトとゆっくり走り出しました。
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湾曲した鉄橋に差し掛かると険しい山々が迫ってきます。
眼下に街を見下ろす谷からの眺めは中々の迫力で楽しめました。
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修道院脇の駅に到着し、その迫力ある奇岩やそれにへばり付くように建てられた修道院はもの凄く大きくて立派です。
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まぁそんな景色を楽しんでいる間もなく、急いで修道院の奥へと進んでいきました。

それは、このマリア像が目的の人たちの長い列が殺到し、
お昼に始まる“ミサ”が近づくと途中で止められてしまい、
その日は見ることができないそうです。

そう聞いていたので朝早く到着したのですが、
もう既に大勢の人たちが押し寄せ、長蛇の列ができていました。
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それでもボチボチと進み、教会堂の中央付近まで来ました。
ここからは階段を1列になって上がって行くのですが、
祭壇の上にはバルコニーのような窓が開いていて、チラチラとマリア像が見えています。
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階段を登りきり、いよいよマリア像と対面です。
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前の人たちが球に触れながら神妙に祈っている姿を、
「如何触れてよいのやら?」と、ちょっとした緊張をもって眺めていました。
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いよいよ私の番になり、アクリルのカヴァーから一部だけ出ている球を
「ホゥこれがそうかと!」触れようとした時、
係りのお坊さんが脇から「もう時間がないので、速く・・・」と呟きました。
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ソソクサと触れたのですが、あぁすっかり願い事を言うのを忘れてしまっていました。

気を取り直し、外に出てこの奇妙で雄大な景色を楽しんでいました。

この奇岩たちの塊は殆どが垂直に立っていて、ノコギリのようなギザギザした感じではなく、
表面が柔らかな曲線で覆われ、むしろ粘土や綿でできているような印象です。
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それにしても、こんな切り立った山の上に、こんな壮大な修道院を建てようと思ったものです。
登山するだけでも凄く険しい山なのに、よくこんな大きな石材や建材を上まで上げたものです。

それにどう建設して行ったのか考えるだけで途方にくれそうです。
昔の人たちの執念とも言うべき偉業に、しばし感服していました。
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さて、ここからさらに上に行くケーブルカーに乗って山の上を目指しました。

ここからの眺めも雄大で、先ほどの修道院を眼下に見渡せたり、山の裏側も見ることができます。
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遠くに鄙びた祠が建っているので、誘われながらダラダラと歩いて向かいましたが、
中々の登り道、・・・ ハァハァと休みながら登って行きました。
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この先にはもっと古い時代にあった修道院の跡が岸壁に沿って名残を残しています。
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更に上にも登れるらしいのですが、足腰はもう悲鳴を上げています。

景色も充分楽しんだので下りることにしました。

まぁ、バルセロナから1時間ちょっとで、こんな奇妙な景色の中に迷い込めるので人気が高いのも頷けました。

さぁ、エスパーニャ広場に着いたら、お待ちかね・・・ギンギンに冷えた“Cerveza”!!
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by Atelier-Onuki | 2019-09-03 23:00 | スペイン | Trackback | Comments(0)
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