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ゴッホ - 4 (アルル-夜のカフェテラス) [ ドイツ・ニュース・ダイジェスト 9月のコラムより ]

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ゴッホのアルルでの代表作品と言えば真っ先に「ひまわり」と「夜のカフェテラス」が浮かびます。

その「夜のカフェテラス」を描いたフォーラム広場へと向かいました。

城壁を抜け暫く行くと古代闘技場の姿が堂々とした姿で見えてきます。

この先にもローマ時代に建てられた古代劇場の遺跡など観光名所を通りますが、
ゴッホはこれらの名所には、全く興味を示さず一枚も描いていません。

それは他の画家たちも観光名所を描いていないのと同様で、
どうしても「売り物の絵」的な出来栄えを避ける為でしょうね。

さて、フォーラム広場を挟んで「夜のカフェテラス」(現在は Café van Goghと改名)
の向かいに建つホテルに到着しました。
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チェックインをしていると、別の女性従業員がバタバタと帰って来て
「今さっき、カフェ ゴッホで置き引きがあって!」と半ば興奮気味に話しています。

私にも「あそこへは行かないようにね!」・・・「No~Gogh!!」と念をおしていました。

いやはや~、ゴッホの足跡を訪ねてアルルまで来ているのに、いきなり「No Gogh!」です。

気を取り直して、そのカフェ・ゴッホを繁々と眺めにでかけました。
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この建物の壁は恐らく黄色だったと思うのですが、
下半分はまるでゴッホが描いた「夜のカフェテラス」そっくりの色に塗り替えられています。
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彼は夜に描いているのでランタンの光や影を反映させた色使いをしているのですが、
黄色地に緑やオレンジなどで絵と同じタッチで描かれています。
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彼のアルルでのテーマの一つに夜の風景を描きたかったようです。

やはり尊敬をしていたミレーの「星の夜」からの影響かと思われますが、
この「夜のカフェテラス」と同じ9月に描いた「ローヌ川の星月夜」では
明らかにミレーを意識した感覚で描かれています。
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黒色を使わないで夜の表現をしようと試みていますが、屋外で描くのを基本にしていた彼は、
麦藁帽にロウソクを立てて描いていたとも言われています。

まぁあくまでも噂であって本当の事はわかりませんが、
赤毛で汚い格好をしたオランダ人が奇妙な行動をとっていたようで、
さぞかし地元の人たちにとっては怪しい人物だった事でしょう。

事実、アチコチで誤解をされたり、からかわれたりして問題を起こしています。

それでもこの変な外人にも、絵描きとしての才能を認めていた理解者たちもいたようです。


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by Atelier-Onuki | 2019-09-23 23:50 | コラム | Trackback | Comments(0)
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