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キリル・ペトレンコとベルリン・フィルの演奏会から

昨夜はペトレンコとベルリン・フィルの演奏会がケルンであったので出かけました。
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演目は
ストラヴィンスキー 「3楽章の交響曲」
B・A・ ツィンマーマン 「アンティフォネン」
ラフマニノフ 「交響的舞曲」

以上の3曲で見ての通り難解な曲ばかりでした。

当初は行くのを迷っていたのですが、「折角ベルリン・フィルが来てくれるので!」と聴きに行く事にしました。

ストラヴィンスキーは以前ブーレーズのレコードで聴いたことがあったのですが、
余りにも難解で1度きりしか聴いた事がありませんでした。
今回はネットでショルティがBRを振った映像を見つけ、しかも演奏に先立ってショルティ自ら解説をしてくれています。
これを3回ほど見て予習をしたのですが、結局は余り馴染めないままでした。

それでも演奏はさすがベルリン・フィル・・・随所にハッとするような綺麗な箇所があって、それなりに何とか付いていきました。

2曲目の「アンティフォネン」なんて作曲家すら知らない人で、ケルン近郊の作曲家だそうです。
曲はモダンで全般的にラテン音楽を漂わせ、時折入る打楽器などはジャングルの気だるいムッとした暑さや不気味さも表現いるようです。
ジャズ風のリズムも刻まれますが、どうしてもギコチナイ感じです。
ラテン風のリズムでもどうしてもドイツ風の暗さが付きまとい、「やはり自殺をしてしまった作曲の音楽だなぁ!」との印象でした。

後半はメインのラフマニノフの「交響的舞曲」で、彼の最後の作品とか。
これも何故かCDを持っていているのですが、ちょっと聴いただけで、それ以来一度も聴いていませんでした。
ラフマニノフらしい甘美なメロディも随所に出てきて、
弦の響きなどはベルリン・フィルの柔らかく清涼な響きで楽しめました。
それでも、どうしてもラフマニノフの甘美になればなるほど感じる安っぽさは否めず、
「やっぱりピアノ協奏曲の2番か3番をやってくれたら良かったのに」・・・と
勝手に呟いていました。

観衆は満員ですし、スタンディング・オベーションでの熱気に満ちた拍手はやはりケルンの人たちにとってもベルリン・フィルは誇りなのでしょうね。
ウィーン・フィルの時よりも熱気を感じました。
キリル・ペトレンコとベルリン・フィルの演奏会から_a0280569_19470.jpg

終演後は急ぎ足で駅裏の屋台へ・・・冷えた缶ビールを一気に飲み干しました。


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by Atelier-Onuki | 2020-02-21 01:09 | 音楽 | Trackback | Comments(0)
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