ここ1ヶ月ほど自宅待機の日々が続きつまらない毎日を過ごしていますが、 ほんのささやかな息抜きとして近くのスーパーへ買い物に出かけています。 行ったら行ったで別のストレスもあるのですが、 まぁ散歩の積もりで片道1kmほどを歩いて週に1・2度は通っています。 それでも大きなスーパーなので食品はもとより日用品まで大抵の物が揃うので助かります。 途中の道には両サイドに大きな墓地があるのですが、木々も鬱蒼としているし綺麗に整備されているのでむしろ心地良ささえ感じます。 ![]() 特に左の墓地は大きく途中かつての引込み線を挟んで上下に広がっています。 ![]() ![]() 昔、まだ子供が小さなころは奥のまだお墓が建っていない予備の敷地で、紙飛行機を飛ばしに行ったものです。 紙飛行機といっても競技用のモデルを丁寧に作り輪ゴムで飛ばしていたので、中々よく飛び広いスペースが必要でした。 ![]() 通りに戻り、右側の墓地の裏側は結構大きな池があります。 それもアルベルトゥス湖と立派な名前も付いています。 池の袂にはこの池の管理事務所を兼ねた釣りクラブが怪しげに建っています。 ![]() ![]() ここへ来たころは釣りもしていたので、どうしたら会員になれるのか一度きいた事があったのですが、 「今は会員が一杯なので、新しい会員は受け付けていません。」と中々閉鎖的でした。 まぁドイツやヨーロッパの国々では釣りは狩猟の領域なので、狩猟民族の彼らにとってはしっかりとした管理がされています。 まずは10日間ほど釣りに関する基礎知識や環境への配慮を教わり、その後試験があってこれに受からないとライセンスが貰えません。 しかも大抵の川や湖は、各々その地区で管理されているので、更に許可を得なければならず敷居の高いシステムになっています。 今日も前を通ったので除いてみると、やはりコロナの影響で試験は暫く休みと書いてありました。 (もっとも期限は過ぎていましたが・・・) ![]() 遊歩道へ出て池を見ると、なんとオジサン2人がノンビリと釣りをしているではありませんか・・・ 橋げたに椅子を置いての本格派で羨ましく眺めていました。 ![]() ![]() この遊歩道は普段あまり人通りがなく、むかしはスケッチにも訪れていましたが、 このご時勢で結構散歩をしている人たちも多くスケッチどころではありません。 ![]() 池端では子供たちがシートを敷いて、ノンビリとピクニックです。 (本当は禁止されていますが、まぁ子供たちですし・・・) ![]() 久しぶりに奥の方まで歩いてみました。 この先は林のように鬱蒼と木が茂っていたのですが、数年前の突風で何本も倒れたので、 今はちょっとスカスカの状態になってしまいました。 ![]() 途中、リンゴの木が淡いピンクの花を咲かせていて見とれていたのですが、 フト下の方の枝を見ると、何だか本が入ったビニール袋がぶら下がっています。 ![]() だれか忘れていった本を拾った人がぶら下げたのかなと、近づいてみるとビニール袋には何か書かれています。 それも手書きではなく、ちゃんとプリントされたもので、よく読んでみるとタイトルとして「旅行中の本」とあります。 中身の本は表紙にヴェニスの写真が・・・ 下に書いてある説明を読んでみると「親愛なる発見者へ」とあり、「これは特別な本で忘れたり落としたものではありません。 どうかまた旅ができる様自由に持っていって下さい。」という主旨が書かれていました。 ![]() 気になったので後で調べてみると、これはBookcrossingという団体の活動で、 もう読み終わった本を家の戸棚で眠らせておかないで、多くの人たちに廻し読みをして欲しいとの活動でした。 どうもアメリカでこの活動が始められたそうですが、ドイツも多くの加盟者がいるようですし、日本でもこの団体がありました。 最初はちょっと奇妙にも思えましたが、まぁ本を有効活用するのは良いことなのでちょっと微笑ましい気分になりました。 さあ、早く自由に出歩ける日が来ますように・・・
by Atelier-Onuki
| 2020-04-16 00:05
| デュッセルドルフ
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