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ベートーヴェン生誕250年に寄せてー 1 (50年前の思い出)

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今年、2020年はベートーヴェンが生れて節目の250年です。

50年前の生誕200年の時は大阪で万博があり、大きな展覧会や演奏会でも彼の作品が多く取り上げられました。


中でもカラヤンとベルリン・フィルが5日間に渡ってベートーヴェン・チクルスを行うとの事で、ファンの間では大いに盛り上がっていました。

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唯、この交響曲全曲の演奏会は単品のチケットよりも、綴りになった全公演のチケットが先行発売と云う事、

主催者も上手い事を考えたもので、一気に纏めて売りたかったのでしょうね。
一度でも良いからカラヤンでベートーヴェンを聴いてみたいと切望した我々は、主催者の術中にまんまと嵌まってしまい真っ先に買おうと決心しました。

とは云っても1公演でも高額なカラヤン、ましてや綴りでなんてとてもとても1人では買える代物ではありあません。


そこで自衛策として考えたのは、ここは割り切って音楽ファンを後4人募り、ジャンケンで行きたい公演を決めるのは如何だろうか?と・・・


先ず母親に尋ねるとホイホイと二つ返事、おりしも長かった私の浪人生活に終止符が打たれ、ご機嫌よく財布の紐も緩みがちでした。


それに幼馴染で音楽ファンのK君には絶対声を掛けなくては・・・

もう1人高校の同級生で仲良くしていたM君、彼もギターをやっていて、めっきりクラシックに興味を持ち始めていました・・・


遂に綴りチケットを手に入れた我々はまるで何かの儀式でもするかのように、仲良くジャンケンをしました。

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一番先にM君が勝ち、迷わず「9番」のチケットをゲットしました。

次が母親、これは最もポピュラーな「5番と6番」を迷わず選択、
そしてK君が何とちょっと渋めの「1番と3番」の組み合わせ、
残り物に福が・・・私の好きな「4番と7番」が自動的に決まりました。

2番と8番」の最も渋い組み合わせは失礼ながら行きたがっていた予備校のデザインを教えてくれた先生への謝礼代わりとなりました。

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初めて聴くカラヤンとベルリン・フィル、そりゃ興奮をしながら出かけました。

この頃のカラヤンとベルリン・フィルの演奏は、他に類をみないほど圧倒的に優れていました。

そのしなやかな動きと豊かで綺麗な響きに皆は圧倒され、其々の音楽体験の中でも生涯忘れられない思い出となりました。


さて、今年はどんな演奏会があるのやら・・・



by Atelier-Onuki | 2020-04-19 03:30 | コラム | Trackback | Comments(0)
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