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小さな町に暮らし・・・

私の住んでいる町の地区はHeerdt(ヘアット)という小さな集落で、街の中心からラインを渡り、

ノエス市に隣接するデュッセルドルフの西端に位置しています。

それでも路面電車に乗れば街まで15分ほどと便利だし自然もまだ残っていて住みやすい環境です。

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初めてデュッセルドルフに来た時からこの地区に住みだし、すっかり気に入っていました。

今のアパートに引っ越したのが30年前でトータルで35年もこの地区に住んでいます。

実家でも19年しか住んでいませんから、これは我が人生で一番長く住んだことになります。

時間はあっと云う間に過ぎ、この辺りに住んでいる人たちは殆どが年寄りになってしまいましたが、

その分、静かな暮らしができ落ち着いています。

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さて、最寄の停留所はNikolaus-Knopp-Platzと言いますが、これは昔の町長さんの名前が付けられたそうです。

停留所に近い広場には昔、市役所が建っていたそうで、今はその跡に石碑だけが建っています。

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また教会も建っていますがこれは当時のままの古い建物です。

この脇から始まる細い道は「Alt-Heerdt」という通り名で、その名のとおり古い家並みが続いています。

昔の絵葉書に乗っている写真と比べても町並みはさほど変わっていないようで、

車さえ駐車していなければ、ちょっとタイム・スリップをした気分になれます。

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この道を川をめざして歩きました。

途中の三叉路もちょっとした広場になっていますが、ここには古い十字架が建っていて良い味わいを醸しだしています。

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その直ぐ右側にはレンガ作りでかつての樽の製造・販売をしていた建物がありますが、

今は何処かの事務所とアパートになっていて、ここも良い感じです。

ちょうど隣との垣根には藤が満開で見ごろでした。

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再びAlt-Heerdtを奥に進みました。

この辺りからは、もう半分以上の家は立て替えられていますが、所々オリジナルの家も残っています。

普段はあまりキョロキョロ見ながら歩きませんが、今日は探索ですから気になった建物があったら見上げながらの散歩です。

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そうこうする内にファサードが綺麗な家がありました。

ベージュのレンガにレリーフ状のブドウの装飾や窓の上には蛇と戦う獣の装飾も・・・

天辺にはA.D.1902と建てられた年号が付いていました。

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そのちょっと先にあった子供の絵が描かれたファソードも可愛いかったです。

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途中、旗が吊り下げられた出入り口があって、庭の方にに出られそうな感じです。

どうも{AltHeerdt}と書かれた小さなホテルでガルニと下に書かれているので簡易ホテルです。

ちょっと気になったので裏庭に回りましたが、結構広い庭で「リラ」も咲いていて良い感じでした。

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通りも川沿いの角っこまで来ました。

ふとこの角の古い店をみると、なんとギャラリーではありませんか・・・

こんな所にギャラリーなんて、今まで知りませんでした。

まぁこの辺の風景を描いた絵や抽象画が飾られていましたが、こんな辺鄙な場所で、お客は来るのかしら・・・

ただ、とても古い建物で曲面の壁にはライン・ハウスと立体文字で書かれていました。

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川辺にでましたが、ここは蛇行した川の膨らみの頂点で結構なカーブです。

ちょうど五隻ほどの船が集まりちょっとしたラッシュです。

一艘の船が追い越そうとしていますが、集まって来たので、ちょっとドキドキ・・・

多分ちゃんとしたルールが決まっているのでしょうが心配になるほどでした。

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船は殆どが運搬船ですが運ぶ荷物によって色んな種類があるので、暫く見ていても飽きません。

船尾には国旗が掲げられているので、どの国の船か一目で分かるようになっています。

当然、ドイツが多いのですが、オランダ船も結構な頻度で走っています。

それに上流に位置するスイスや海を一旦経由したベルギー船まで走っています。


さて、家に帰りベランダで一休みをしていたら、下の道路で「ブワォ~ン」と大きなエンジンを掛ける音がしました。

「オット、フェラーリでも停まっていたのかなぁ~」と下を覗くとエエッ、フィアットの軽ではありませんか。

しかも乗っているのは、あのジョゼッペ・・・

やるな爺さん改造車に乗っているのだ・・・しかもフィアットの軽!

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今日の夕食は爺さんに敬意をはらって「ピザ」となりました。

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さぁて、ナポリにでも来たような気分に浸っている内に、今度は何と「お、お好み焼き」の登場です。

いや~どうしたら良いのやら・・・

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ものの30分でナポリからドウトンボリへ・・・まぁこれも良いですね・・・


by Atelier-Onuki | 2020-04-24 04:39 | デュッセルドルフ | Trackback | Comments(0)
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