![]() 先日、知り合いから教えてもらった家内が行った処、とてもアジサイが綺麗だったと言っていたので、私も訪ねてみることにしました。 デュツセルドルフから電車で1時間半ほど、オランダ国境に近いKleveという街からバスで10分ほどの所にある“モイランド”と云うお城です。 唯、この日は工事中のためKrefeldから代替バスで途中の駅まで乗り継がなければならず、結局は2時間半ほど掛かってしまいました。 日曜日だったのでバスの本数も少なく、2時間ほど待たなければならずタクシーで行こうと決めたのですが、タクシー1台とて見当たりませんでした。 「もう、帰ろうかなぁ~」と挫折しそうになりましたが、折角ここまで遠路やってきたのでお昼でも取って時間を作ろうと腹を決めました。 街の中心地あたりをウロウロしてみましたが、さほど魅力は感じませんでした。 唯、丘の上に立派なお城も見えたので、ここまで行けばそれなりに楽しめたかも知れませんが、今はコロナの関係で閉城中とのことでした。 取り合えずは通りに面したハンバーガー屋兼タイ料理屋という何とも微妙なお店のテラス席に座りました。 あまり期待もしないまま、タイ・ボウルなるものを頼みました。 出てきた料理はうどん鉢ほどの器にカレー味が絡められたスパゲッティ麺です。 それでも鶏肉に野菜がたっぷり、枝豆も結構入っていて、微妙ながらもそれなりに頂く事ができました。 さて、バスの時間も近づいてきたのでダラダラと駅に戻りバスの到着を待ちました。 時間となり、先程まで別の乗り場にズ~と止まっていたバスがやってきました。 この街とクサンテン(Xanten)というローマの遺跡で有名な街を往復しています。 バスは軽快に田舎道を飛ばし、あっという間にお城へ到着しました。 まぁ、回りは畑や木々に囲まれた長閑な所です。 バス停のすぐ隣に小さな教会が建っていますが、これはゴッホがヌエネンで描いた教会と全く同じ佇まいです。 道路を挟んでビア・ガーデンがありますが、この建物もオランダ風のスタイルで、この辺は同じような文化圏なのでしょうか。 ![]() ![]() 駐車場からお城の入り口までは広大な敷地で結構歩かなければなりません。 やっと入り口のチケット売り場に辿りつきまいたが、ここでは未だ名前や住所など申請しなければなりませんでした。 ![]() 入り口の建物を出て暫くお城に向かって歩きましたが、もうこの辺りからアジサイが道の両脇にズット植えられています。 いよいよお城が見えてきましたが、雨が降り始め慌ててお城の中へなだれ込みました。 ![]() ![]() 城内は展覧会場になっていて、この日はヨゼフ・ボイスが開催されていました。 3階まである展示をサッと見ましたが、ボイスはその制作意図のバックグラウンドを 知っていないと分からない作家、というよりもパーフォマーで私には良く分かりませんでした。 さてお目当ての庭を散策しようと出てきましたが、未だ雨が降っています。 暫く建物の廊下で待機していましたが、まぁ考えようによっては雨はアジサイには相応しいお天気です。 ![]() やっとあがったのでお城のサイドからグルッと1周しようと歩き出しました。 お城の両サイドも裏もタップリとした庭園で、芝の上には彫刻の森よろしくモダン彫刻が結構たくさん点在し、この城主が芸術愛好家であることが伺えます。 アジサイもアチコチに植えられていて楽しめます。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 一番最後にお城の手前の庭園へ向かいましたが、ここに1番たくさんのアジサイが植えられていて、鬱蒼と茂った様は圧巻でまるでアジサイの茂みの様です。 ちょっと珍しい種類や、見たことのない色もあって、すごく楽しめました。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() カフェへともどり裏のテラス席で休憩、炭酸水が喉に沁みホットする一時です。 テラス裏にもアジサイが植えられていて堪能していました。 ![]() ![]() さて、帰りのバスはXsanten行きが丁度あるので、こちら経由で帰ることにしました。 帰り道は畑が連なる並木道を軽快に進み、40分ほどの道のりでしたが楽しみながら乗っていられました。 このモイランド城ではクリスマス市も有名だそうですが、まぁ寒いだろうし「来年のアジサイの頃、また来ようかな!」とツラツラ考えながら帰路につきました。
by Atelier-Onuki
| 2021-08-06 23:25
| ドイツ
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