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ベイエンブルクのスタウゼーで

デュッセルドルフから乗り込んだRE(ローカル・エクスプレス)は軽快にWuppertalを目指して走りました。

今日の目的地はこのヴッパータールの先、オーバー・バルメンという所からバスで向かうBeyenburgerStausee(ベイエンブルガー・スタウゼー)という所です。

初めて行く所ですが写真で見た処、湖から丘にかけて木組みやシーファー(スレート)という薄い層の割った石を屋根や壁に貼った伝統的な建物が点在しています。

湖といっても水量の調整のためヴッパー川をせき止めて出来た水溜りのようなものです。

バスはほんの156分で到着、それでもちょっと山間に来たような感じで周りは小高い山に囲まれています。

停留所から高速にそって暫く歩くと左側に見えてきました。

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水際への階段を降り、湖沿いに歩きました。

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コレコレ、写真で見た家並みが建ち並んでいてそれなりに素敵な景色です。

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堰き止められた湖の先は小さなダムになっているので、奥の方の家々は湖よりも低い位置に見えるので、まるで水の中から建っているような錯覚に陥ります。

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ダムを越え街並みへと続く橋を渡っていると、川沿いでは多くの人たちが作業中です。

そうかここも先日の大雨で被害を受けたのだと分かりました。

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救急隊員や軍隊も来ていてその被害の大きさを伺わせます。

どの家も1階は水に浸かったようで、未だドロや瓦礫をかき出しています。

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こんな大変な被害にあった所を観光気分で歩いて良いのかと自問したくなるほどで、何だか心が痛みました。

そういえばこのヴッパータール(ヴッパー谷)周辺はドイツで最も降水量が多い地域だと聞いた事がありました。

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丘の上の教会まで登りダラダラと下って行きましたが、途中にも素敵な家が並んでいます。

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ちょっと広場になたった所に建つ家の扉が立派で、凝った彫刻が施されています。

上部にある楕円のガラス部分には太いロウソクが置かれていて、かつては門灯として使われていたのでしょうね。

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下の橋までダラダラと下りると線路が現れました。

もう廃線になっていますがこんな所に列車が走っていたなんて想像するだけで楽しくなりました。

角っこにあったアイス・カフェで一休みです。

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他に店がないのでしょうか、テラス席には多くのお客さんが座っています。

疲れていたのでアイス・カフェを頼みました。

さすがアイス屋さんだけあってアイス・カフェには大量のバニラ・アイスが入っていて、

それも美味しいアイス・・・疲れた体を癒してくれました。

暫く休んでいる間にも、ひっきりなしにお客がやってきます。

先ほど見かけた10人ほどの軍隊の人もやってきました。

{彼らもアイスを食べるのだ!}と微笑ましく見ていると何と子供が2人付いて来ています。

しかも一丁前に同じ軍服を着て赤いベレー帽まで被っています。

恐らく軍人である親は長期の任務、折りしも夏休みなので子供が遊びに来ているのでしょうか・・・この分だとこの子らも将来は軍人になるのでしょうかね・・・


休憩後、湖とは反対側の川に沿って歩きました。

眺めの良い道でドンドンと歩きましたが、中々休憩ができそうなベンチがありません。

とうとう諦め再び湖へもどり、暫くこの家々を眺めていました。


もの凄く歩き、そしてちょっと心が痛む1日でした。・・・



by Atelier-Onuki | 2021-08-10 23:40 | ドイツ | Trackback | Comments(0)
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