![]() 今日もサン・ラザールからル・アーブル方面へ向けて出発です。 唯、目指すは1時間ほどのヴェルノン・ジヴェルニーという駅で、ここからバスでモネの家へと向かいます。 ヴェルノンでは沢山の人が降り、皆さん目的地は同じようです。 駅前には観光用のトラムが停まっていて、我先にとチケットを求めています。 確かシャトル・バスだったと思いつつ私も列に並びました。 超満員となったトラムはガタゴトと走り出しましたが、ちょっと先にはシャトル・バスが停まっていました。 結局は途中でこのバスに追い越されながらも目的地の駐車場へと到着しました。 ここからはそこそこの距離を歩いて入り口へ向かいました。 途中、団体さん専用の入り口があったりと、ややこしいのですがやっと正面の入り口に着きました。 思っていたほどは混んでいませんでしたが、ボチボチとコロナ前の賑わいが戻ってきているようです。 ![]() 入り口からは直ぐにショップに入ります。 ここはかつて彼の晩年、オランジェリーの壁画制作のために建てた大きなアトリエです。 さて庭へ出て母屋を目指します。 ![]() それにしても花壇の植え方が上手い! 一部バラのアーチなどは人工的に作られていますが、その他はとてもナチュラルで まるで自然に生えているような錯覚に陥ります。 それでもブルーからパープル系、ピンクからレッド系、そして黄色からオレンジ系と 色の系統ごとに上手に植えられています。 当初もモネ自身が花の種類や系統を指示したそうです。 ![]() ![]() ![]() 可愛いピンク色をした母屋には大勢の人たちが入って行きます。 入り口付近やベランダで、思い思いのポーズをとって写真を撮っていますが、これらは皆さん今流行りのインスタとかにバエル写真としてアップするのでしょうね。 ![]() ![]() ![]() ![]() 家の中はさすがに混雑しています。 居間から奥の仕事場兼、接客室へと繋がっています。 ここには所狭しと壁一面にモネの絵が掛けられ、コピーながら当時の雰囲気を醸しだしています。 胸像が置かれたキャビネットの傍には、ここを訪れた時の黒木竹子さんの写真も立てかけられていました。 隣にモネ、後妻となったアリス、右端は当時の文化相クレマンソーといった面々です。 すっかりモネに気に入られていた彼女は日本人が絵の購入を希望した際、仲介役として同伴したそうです。 この部屋で上野の西洋美術館や大原美術館の所蔵となった睡蓮を購入しました。 松方幸次郎や児島虎次郎が訪れた際の写真も残っています。 ![]() さて、再び庭へと戻りバラのアーチを抜けて道路を挟んだ奥の“睡蓮の庭”を目指しました。 因みに最初は母屋側しか庭がなく、後に“睡蓮の庭”が作られました。 それに従って母屋側は“バラの庭”と名付けられました。 地下通路を抜け小川に沿って進むと睡蓮の池が現れます。 この小川は今も水が綺麗です。 ![]() ここでも大勢の人たちが楽しんでいます。 思い思いの場所で写真撮影、「そりゃ興奮して撮りたくなるはなぁ~」と言いつつ私も何枚も撮っていました。 ![]() ![]() 特に藤棚の掛かった太鼓橋は人気でここでも撮影に勤しんでいます。 この奥の小さな池には「舟遊び」などのモチーフになった小船が浮かんでいて雰囲気を醸しだしていました。 ![]() さあ、充分楽しんだので、ここを出て彼のお墓参りです。 家の前の通りも気を使って、同じような雰囲気で綺麗に花が植えられています。 向かいのカフェも沢山の花々が植えられ良い雰囲気です。 ![]() ![]() 途中のミュージアムも綺麗な花壇が、やはり色の系統別に植えられています。 正面入り口へは、ここではフジのアーチになっていました。 ![]() この裏手は原っぱなのですが、ここでも気を使ったのかモネのモチーフよろしくオレンジのポピーが自生しています。名も知らぬ紫の花とのコンビネーションも素敵でした。 ![]() この素敵な道をドンドン進むと、見えてきました教会です。 ![]() 十字架の形をした墓でアリスを初め一家が埋葬されているようです。 ![]() ![]() 小さな墓地ですが、何故か第1次大戦で撃墜された飛行機の隊員たちのお墓も写真付きでアチコチにありました。 今日も盛りだくさん遊んだので、気持ちはお腹一杯になりましたが、実際は腹ペコ、 帰り道、パン屋の営むカフェでパンと飲み物を購入し、駐車場近くの川沿いで遅いお昼を取りました。 さあ、今日は早めにパリに戻るか・・・
by Atelier-Onuki
| 2022-07-13 17:49
| フランス
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