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オランダでのサバ釣り ー1 (8月のコラムより)

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以前、毎年オランダへサバ釣りに行っている人から「一緒に行きませんか。」と誘われました。


場所はデン・ハーグの北にある港町「スヘフェニンゲン」(Scheveningen)から船に乗るそうです。

この町の名前は日本人の間では「スケベーニンゲン」と親しまれていて、私も名前だけは知っていました。


それに船の名前が「エスペローダ号」と言うらしく、その恰好良い名前にいよいよ期待が高まります。


オジサンばかり10人ほどが夜中に集合し、出発した車は朝早く到着しました。

早々に船会社で乗船券を購入し釣竿をレンタル、いざ乗船です・・・

100人ほどは乗れそうな大きな船ですが格好良い名前とはかけ離れたボロボロの古い船でした。

其々がポジションを確保し出航です。


港を出て1時間足らずでしょうか船は減速しいよいよ釣りが始まります。

碇が下ろされ汽笛の合図で一斉に仕掛けを投げ込みました。

もう仕掛けが底へ付く前にググッと重い当りが腕に伝わってきます。

まぁ釣れるは釣れるはで、大忙しです。


当りが落ちてくると船は再びポイントを求めて移動しますが、

その間、後方にある洗い場で素早く魚を処理しなければなりません。

綺麗に洗い流した魚は水分を拭き取り、クーラーボックスへ詰めていきます。

これを何度も繰り返していたのですが、ふとあることに気になりだしました。


それはベスト・ポジションである船の先端付近で簡易椅子にどっしりと座ったオジサンが釣っていて、

竿も我々がレンタルした2mほどの安物ではなく、4・5mはあろうか本格的な竿です。

投げるタイミングも絶妙で合図の汽笛がなる直前に振り下ろすので、真っ先に投げ下ろされた疑似餌なのでサバは直ぐに食いつきます。

一度に数匹ものサバを釣り上げています。


見ていると、それをサポートする別のオジサンがいて、何だか足繁く後方へ運んでいきます。

これを待ち構えていた、又別のオジサンが洗い場でセッセと処理し何と三枚におろしているではありませんか・・・

これは本格派の人たち・・・多分何処かの卸し業者の回し者では・・・

ちゃんと三枚におろしている所をみれば日系の業者に違いありません。


私の悪い癖である闘争心が沸々と沸いてきました。(つづく)


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by Atelier-Onuki | 2022-08-31 00:29 | コラム | Trackback | Comments(0)
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