![]() バルセロナへは所要があって毎年のように行っているのですが、一番の観光地であるサクラダ・ファミリアへは行く事がありませんでした。 まぁ仕事があったので行く機会もありませんでしたし、40年近く前に一度いった事があったので、 時間が出来ても「まぁ良いか・・・」とパスしていました。 唯、今回は何だか久しぶりに行く事になりました。 実際に行ってみると、いやいやもう殆ど完成に近い状態ではないですか・・・ 以前はいかにも工事現場よろしく、建築資材や彫刻がゴロゴロ転がっていて、その間を避けながら歩いたのが思い出されます。 あの頃は、完成まで後200年ほど掛かると言われていたのですが、技術が進歩したのか、もの凄い勢いで進んだようです。 ![]() 取り合えず以前は出来ていなかったメインの聖堂へ入りましたが、いや驚いたの何の・・・ まず、そのスケールの大きな空間に圧倒されます。 天井からそれを支える柱の数々、其々がオーガニックな形で植物を連想させます。 それは、まるでSF映画に出てくる巨大な宇宙船へ紛れ込んだような錯覚に陥りました。 ![]() ![]() ![]() ![]() それに圧倒的なのはステンド・グラス・・・ ここでは朝日が入る東側はブルーからライトグリーンの寒色系、夕日の西は赤から オレンジ、黄色と暖色系で纏められています。 ステンド・グラスそのものも輝いていますが、その周辺の空気をも染めています。 ステンドは本来、聖書に出てくる場面を現していますが、ここではそれが表現されているのか分かりません。 むしろスペインならではの強烈な太陽光を最大限に生かした計画だったのではないでしょうか。 どのステンド・グラスも鮮やかな色で輝いています。 ![]() ![]() ![]() 堂内を満喫し、塔へ登ることにしました。 新旧2種類の塔へ登る事ができますが、今回も古い方の塔へ登りました。 以前、来た時はガウディばっかり追っかけているカメラマンの人から、 「塔の上の梁など古い時代に工事をした部分は、接合に石膏を使っていて弱いので気をつけて。」と注意されていました。 今回はその上に補強用の足場が敷かれていたので安心して渡りました。 ![]() さあ、登りはエスカレーターで上れますが、帰りは螺旋階段を自力で降りなくてはなりません。 これが中々スリリングです。 まぁ上部は狭いながら両サイドが壁ですが、下部へ来ると中心部分に壁も手摺もありません。 中を覗くと、地上まで透けて見えています。 壁側の手摺を頼りに一段一段、降りて行きましたがかなりハードな段数でした。 ![]() ![]() 前を降りていたオジサンがハァハァ言いながら係りの人に「これ何段あるんじゃ~」と訊いていましたが、何でも440段あるそうです。 相当疲れたので地下の展示室や礼拝堂はササァと見学し、飲み物を求めて外へ出ました。 前の公園にある池の周りは大勢の人たちが休憩しています。 キオスクで炭酸飲料を買ってグビグビ、私も暫しボーッと眺めていました。 ![]() 普通、教会へは自由に出入りできますが、ここは入場料が32ユーロと驚きの高さです。 唯、この建築費は寄付と入場料だけで賄っているそうで、仕方ありません。 でも、また、行きたいと思うほど充分に行く価値はありました。
by Atelier-Onuki
| 2022-10-11 00:01
| スペイン
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