アイゼナッハを出発し次の目的地ドレスデンを目指しました。 この街を訪れるのは20年ぶり位でしょうか・・・ ![]() 前回訪れたのはここのシュターツカペレ・ドレスデンの来日公演でスポンサーをされていた企業が表敬訪問のためで、 私はその通訳的な役割で同行しました。 この企業にはオーケストラもあって来日の際、当時の音楽監督をされていたシノーポリから練習を受ける予定も入っていて、 団長さん自らが挨拶に来られました。 当日はドレスデン側も団長さんが出てこられ、何と音楽監督の部屋へ案内されました。 そこは歴史を感じさせる調度品が格式を醸しだしていました。 挨拶も終え、折角だからオペラを観ていって下さいと、チケットを渡されました。 公演直前に席に着くとそこはロイヤル・ボックス1列目のど真ん中でした。 こんな席は眺めたことはありましたが、座るのは最初で最後です。 まぁちょっと恥ずかしさもあり緊張しながら観たのを思い出します。 まぁオペラまで時間があるのでとりあえずツヴィンガー宮殿内の絵画館へと向かいました。 ![]() ![]() ここにはあの有名なラファエロが描いた「システィーナの聖母」がありますし楽しみです。 それにしても大きな美術館で観て周るのは大変です。 古い時代の彫刻などは通過し、お目当ての部屋へと向かいました。 ![]() 正面の壁には遠くからでも認識ができます。 ありました、ラファエロが・・・その聖母子を描いた全体も見応えがありますが、特に人気なのは下の方に描かれた2人の天使です。 その純粋無垢で愛らしい姿は、ここだけトリミングをしてクリスマス・カードなどに使われています。 ![]() ![]() ここにはオランダ絵画も多く展示されていますが、レンブラントも多くの名作があるし、私の好きなホッベマも1枚ありました。 それにフェルメールも「取り持ち女」というタイトルのフェルメールにしては大きめの1枚があります。 スペイン絵画の部屋では何といってもムリーリョの「聖母子」が素敵です。 色んな画家がマリアさんを描いていますが、私はムリーリョの描くマリアさんの顔が一番好きです。 ![]() おっとこの美術館にはもう1枚私の好きな、否1番好きかも知れないマリアさんがあります。 それはイタリアの画家カルロ・マレッティが描いた「聖母子」で、まぁ上品な顔立ちですが、 ちょっと庶民的な暖かさもあって親しみやすい感じがします。 ![]() さて、美術館を出て、川向こうにあるミルク屋「DresdnerMolkerei Gebruder Pfund」 というお店を目指しました。 まぁ長ったらしく偉そうな名前ですが、(ドレスデン・ファンド兄弟のミルク屋)と意外とベタな名前です。 ここは店内のタイル装飾が見事で“世界一美しいミルク屋”として知られています。 店は大通りに面していて外からは通り過ぎてしまうほどの店構えです。 ![]() 唯、一歩中に入ると思わずオ~ッと感嘆してしまうほど綺麗・・・ 壁から天井、ショーケース、床に至るまで見事なタイル、それも可愛い図柄で飾られています。 これらのタイルはドレスデンにあるビレロイ&ボッホが制作したそうです。 ![]() ![]() 素敵な階段を2階にあるカフェへと登りました。 ![]() まぁここもまるで昭和かと思わせるレトロな雰囲気・・・ シャンデリアも相当歴史を感じさせますし、テーブル中央には布が敷かれ使いかけのローソクがドンと置かれています。 ![]() ![]() コーヒーのミルクシェイクを頼み暫し時代錯誤を楽しんでいました。 さぁそろそろいい時間になって来たのでホテルへと戻る事にしました。 外に出ると雪が舞っていて気温を見ると、-6度寒い訳です。 ホテルへ戻ると途中に素敵なチョコレート屋を発見、寒かったので思わず入店しました。 迷わずホット・ココアを注文、まぁ上品な味わいで、ほんのりシナモンの香りも控えめに伝わってきました。 ![]() ![]() 体も気持ちも温まり、さぁ今夜はオペラに望むぞ・・・
by Atelier-Onuki
| 2022-11-30 20:23
| ドイツ
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