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「ラインの滝」

未だ日本にいた随分昔にルキーノ・ヴィスコンティ監督の「ルートヴィッヒ」と云う映画を観た事がありました。

それはバイエルン王、ルートヴィッヒ二世の生涯を通じワーグナーへの異常なまでの陶酔、
そして破局から入水自殺までを描いた4時間位の長くて見ごたえのある映画でした。

撮影はノイシュヴァンシュタイン城やリンダーホーフ城でのロケやセットに至るまで豪華絢爛で、
さすが大貴族出身である監督の趣味に溢れていました。

その中でワーグナーとコジマがボート遊びをしているシーンがあったのですが、
背景は巨大な滝で水しぶきが霧のように漂う幻想的な映像が流れていました。

そのシーンは後ほど「ラインの滝」だと判明して、「あぁこんな所、一度見てみたいなぁ~」と漠然と思っていました。
唯、前にも書いたように、デュッセルドルフ辺りからは凄く行き辛い所でズッ~ト諦めていました。

まぁ映画ですし、ヴィスコンティの事ですから多分実際よりも綺麗に撮っているのだろうなと思っていましたが。・・・

さて、この日は木漏れ日も射しだして、やっと春らしい陽気になり、
お目当ての「ラインの滝」へと向かう事にしました。

コンスタンツまで又フェリーに乗り、中央駅まではバス、列車に乗り込み途中でローカル線に乗り換えてスイスのシャフハウゼンまで、
そこから又バスと嫌になる位乗り換えてやっとたどり着きました。

人気スポットなのでバスは滝目当てのツーリストで一杯です。

終点で降りてゾロゾロとその集団に付いて行きました。

坂道をダラダラ下りて行くと先頭集団の人達の「オォー」と云う歓声が上がっています。
その間に割り込んで覗き込むと眼下に“ドォーツ”と云う大迫力の水音と共に凄い滝が現れました。
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これは想像を遥かに超えた絶景です。
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暫く上からの眺めを楽しんでから坂道を下流の方へと更に降りて行きました。
麓にあるお城跡の船着場には大勢の観光客が押し寄せていて賑わっています。
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取りあえずはこの絶景を眺めながら昼食を取りました。
まぁこれでこの迫力ですからきっと“ナイアガラ”や“イグアスの滝”なんて想像を絶する位、もっと凄いのでしょうね。
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滝の右岸は岩盤になっていてその頂上にはお城が建っています。
それに向かって石橋が架かっているのですが、そこを時々電車が走っていて、お城下のトンネルを通り越して来る姿は中々シュールな感じです。
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岸壁から伸びているテラスは滝の真横まで伸びていますし、船に乗れば滝の中ほどに立っている岩盤へも登ることが出来ます。

ちょっと興味もあったのですが、とにかく何処も人だらけなので、人混みが嫌いな私は川沿を滝まで歩いて行きました。

こちら側からでも充分滝に近づけますし、迫力も充分満喫することができました。
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さて思う存分滝を楽しんだのでもう一箇所の町を訪れることにしました。

それもこの辺のことを書いているブログを読んでいたら出てきた“シュタイン アム ライン“と云う町で、
別名「ラインの宝石」と云われ誘われる地名です。

先ほどのローカル線で更に対岸側をコンスタンツ方面へ戻ります。

処でこの電車(ディーゼル車)ですが、停車駅は車内にあるボタンを前もって押しておかないと通過してしまいます。
それは駅から乗る人も同じでホームにあるボタンを押さないと止まりません。

これは正しくバスと同じではありませんか。・・・

さて「シュタイン アム ライン」の駅からはダラダラ下ると直ぐに町が見えてきます。
もう遠くからでも「オッ、この町は良いぞ・・・」と云う雰囲気が伝わって来ます。
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橋からの眺めも素晴らしく、水が透き通ったエメラルド・グリーンで、デュッセルドルフ辺りに住んでいると、これが同じライン川とは到底思えないほどです。
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特に上流側の眺めは川幅も広く、浮島もあってまるで湖かと錯覚するほどです。
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一歩町へ入るとそれは古風で良くスタイルが揃えられた建物が並んでいます。
入り口近くの数軒には壁画が施されていて、所々突き出している出窓との調和が見事です。
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建物は概ね16・7世紀に建てられた物が多く、それは裏通りに入っても古い家並みです。
歩行者天国の目抜き通りは、やはり観光客で賑わいを見せています。

突き当たりには時計台の塔が立っていて城門を兼ねていますが、これは何処かでも見た風景に似ています。
これは正しくアルザスの村々での作りと同じで、比較的近いこの辺はきっと文化の交流が昔から盛んだったのでしょうね。
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裏通りの一角に更に古ぼけた建物があって、ちょっとしたミュージアムの様に開放しています。
中に入るとそこは昔の養老院跡でマネキン人形で当時の生活の様子をほんのちょっとだけ再現していました。
グニャと歪んだ屋根などその歴史を感じさせます。
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それほど大きな町ではありませんが、これはちょっとした時代錯誤に陥れられる素敵なひと時でした。

さあ、この辺で切り上げて今度はスイス側からコンスタンツへ戻ります。

今夜は“カツ・カレーェ”~と!
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by Atelier-Onuki | 2014-04-27 22:07 | ドイツ | Trackback | Comments(0)

「コンスタンツの日本レストラン」

「この地方の料理は美味しいぞ!」と言いながらも西洋料理はどうしてもヘビーなので、
疲れてくるとやはり日本食が恋しくなってきます。
それは歳と共にその傾向が益々顕著になってきたようです。

旅先が田舎の場合は最初から諦めているのですが、今回の様にちょっとした町だと、
ひょっとして日本レストランがあるかもと淡い期待をもってインターネットで調べてみます。

とあるブログによると、このコンスタンツには一軒だけ日本人が経営するレストランが存在するそうです。

そこは町からちょっと離れた所にあるようなので、念のため電話で予約を確かめた処、
「カウンターなら一席なんとか~」と云う事でバスに乗って向かいました。

バスはそこそこの町外れまで走りました。
この辺はちょっと寂れた感じの住宅街で、「そんな日本レストランなんてあるのかしら~?」と不安になるほどでした。
住所は停留所がある大通りに面しているはずなのですが、閑散とした通りにはそれらしきお店は見当たりません。

フト、I‐phoneで検索できることに気が付き、住所と店名を入力したら、出ました出ました、もうすぐ近くではありませんか!!

暫く引き返すとそれらしき赤い看板がうっすらと見えて来て、何やら日本語らしき文字も書かれています。
それにしても手前にドーンと建っているスーパーの看板が余りにも目立っていて、この肝心な看板の存在を薄くしています。

しかもお店は垣根の奥まったところにあって通りからは隠れていますし、
恐らく納屋かなんかを改装したような建物は一見しただけではレストランとは到底判別できません。
入り口もボーと赤い提灯が付いていて、何だか怪しい雰囲気です。
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恐々ドアを開けると、バーッと熱気が伝わって来るほどの混み具合で満席状態です。

突然出没た日本人らしき人物に驚いたのか最初に目が会った板さんは
目をパチクリさせながら「い・いらっしゃい??」と戸惑った様子で一瞬間が入りました。

流暢な日本語でその旨を伝えた処、安心されたのか「あぁ~はい、こちらのカウンターへどうぞ!!」と
やっと板さんらしい元気な返事が帰って来ました。

ギュウギュウのカウンターに割り込み、周りを見渡すと全員が外人客で、
あちこちの席から賑やかな話し声が聞こえ外人パワー炸裂の活気に溢れています。

カウンター越しにはご主人と思しき板さんがテキパキと仕事をされています。
天井に設置されたカメラを通してその仕事振りがモニターに写し出されていていますが、
これは外人が喜びそうな仕掛けで肯けます。

調理は最初に目が会った板さんを含め、料理が出来る度に調理場から顔を出す人も日本人で、これは期待が持てそうです。

すかさずトリ・ビーを注文して運ばれてきたメニューに目を通しました。

表示はローマ字で書かれた日本語とドイツ語で、こちらの注文も何だか変な発音の日本名を云ってしまう羽目になります。

最初にハート型をしたポスト・イットで貼られている“Fresh-Oyster Ponzu-Sauce”が目に飛び込んで来て迷わず注文。
“Hamachi‐Sashimi”で追い討ちをかけました。

こんなに内陸部なのに良くこれだけの種類の魚貝類を仕入れているなぁと感心していました。

あれこれとオツマミにも満足し、仕上げは当然ながら‘Nigiri-Shusi”となります。

出てきたその魚貝の種類に再び感心をしながら、更に感心したのは其々の握りが半分に切ってくれています。

海外での握りは大食漢の外人に合わせて、大抵はタネもシャリも大きく握られていて、
時々は閉口する位の大きで出てくる事もあります。
普段からもっと小さく握ってくれないかなぁと思っていましたので、これは食べ易くてありがたいし、
二度も楽しむ事ができとても満腹感に満たされました。

ほろ酔い気分の、ご機嫌さんで店を後にしました。
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もうトップリと日は暮れていましたが、頭の片隅では「又、明日も来ようかな~!」なんて考えていました。
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メニューに載っていた“Katsu-Curry”なるものがとても気になります!・・・


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by Atelier-Onuki | 2014-04-24 22:24 | Trackback | Comments(0)

「ドナウエッシンゲンそしてマイナウ島へ」

今朝もショボショボと冷たい雨が降っています。
ラインの滝へはお天気が予報されている明日にして、今日はドナウエッシンゲンへ向かう事にしました。
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「美しき青きドナウ」あのシュトラウスの有名なワルツは大好きで、子供の頃から遠い遠いドナウへの淡い憧れを抱いていました。
ドイツ語でドナウと云うのも好きですが、英語でのダニューブと云う響きは更にロマンに溢れていてそそられます。
ドイツを源にオーストリア初め10カ国を流れるこの川はヨーロッパでヴォルガに次ぐ2番目に長い川で
遠く黒海に注いでいると思うだけでロマンがかき立てられます。

そんなドナウの水が沸いているドナウ・クヴェレと云われる源泉を一度は見たいなぁと長年思っていました。

実は本当の源泉は更に奥の山の方から流れて来るらしいのですが、長年この泉が源泉だと云われて来ました。

しかも現在は工事中という事ですが、折角なのでそんな事はお構いなしに行く事にしました。

鄙びたドナウエッシンゲンの駅からダラダラと下っていくともう直ぐに川が見えて来ます。
唯、この川は未だ“ドナウ”と言う名称ではなく“ブリガッハ川”と云う支流でドナウとは似ても似つかない名前の川です。

ここから下流に1.5kmほど行った所でブリーク川と云う小川と合流した所からドナウと云う名称が始まります。

橋の袂には案内看板が立っていて、何だか日本語も書いてあります。
よくよく読んでみると何と斉藤茂吉先生もこのドナウに興味があったようで、ミュンヘン留学中にこの地を訪れておられます。
それもちょうど90年前の4月19日と同じ日にちでした。
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彼が後々旅行記の中で初めて紹介し、日本でもこの地の事が知られるようになったそうです。
彼を記念して川沿いの合流点まで続く素敵な小道は“Mokichi-Saito-Weg”と名付けられています。
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その看板のすぐ前には彼が滞在されたホテルも健在です。
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橋を渡ってすぐ目の前の裏庭に源泉がある教会へ向かいました。
案の定、工事中の教会は入り口以外、金網のフェンスが張り巡らされガードされています。
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ここで怯んではいけません、一箇所少し開いていた隙間から侵入し穴ぼこだらけの工事現場を裏庭へと向かいました。
未だ工事途中の欄干へ上ると真下にその泉は存在していました。
木の囲いが施されその原型は想像するしかありませんでしたが、水草が茂った円形の泉はコンコンと湧き出ていて水の透明度も高く、
「オォ~この水が黒海まで流れていくのかぁ~」と感慨深く眺めていました。
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隣の宮殿には綺麗に手入れされた庭が見えていますが、ここも城主が住んでおられるとかで入る事ができません。
ここの公爵も力があったようで、モーツァルトやリストが招待され演奏会を行ったそうです。
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さて、川まで戻って茂吉が歩いた心地よい小道を下流へと下って行きました。
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まだブリガッハと云われる川は水がとても澄んでいる清流です。
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ちょうど泉の辺りまで来ると祠が建っていて泉から流れてきた水がそこから川に流れ込んでいます。
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小道の右側は自然のまま残された公園が広がっていて、昔は先程の宮殿の庭続きだったところを今は一般に開放しているようです。
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途中橋を渡り牧場沿いに延々と歩きました。

やっと対岸に記念写真を撮っている人影が見えました。
そこにはそれらしき石像も建っています。
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その三角州の先端からいよいよドナウの始まりです。
感慨深く下流に目を移すと、目の前には高速道路が横切っていて厳しい現実に引き戻されます。
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手前の土手には「Donau」と書かれた石碑が建っていて上には2779下には610と刻まれています。
恐らく河口までが2779kmで、ここまでが610kmと推測されますが610kmって何処からのことなのでしょうか・・・???が幾つも付きました。
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とは云え「まぁ未だ交通手段が厳しかった90年も前にわざわざ茂吉が訪れたのか~」と、感慨深く思いに慕っていました。

再び延々と小道を引き返しササッとお昼を済ませ、未だ時間がたっぷりあるのでコンスタンツまで引き返して、今度はマイナウ島へ向かうことにしました。

この島は別名「花の島」と呼ばれボーデン湖周辺では一番人気の観光スポットかも知れません。
まぁ花好きの私としては行かない手はありません。

この島はスェーデンの公爵が所有されているそうですが、島全体を花で埋め尽くして一般に公開されています。

路線バスは島の入り口、橋の手前まで行ってくれます。

入場料は18ユーロとちょっと高く感じましたが、入ってみるとなるほど島は広大だし、
良く手入れされた木々や花々は管理が大変だろうし入場料だけでは到底賄い切れないだろうなと感じました。
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庭園は高低差もあって変化に富んでいます。
途中の温室には熱帯の蝶々が放し飼いにされていて楽しめます。
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二つあるお城も立派な建物ですし、何と云っても花の植え込みが豪華で堪能できます。
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特にお城下の噴水から土手に植えられた花々は“コレデモカ“と云わんばかりの豪華さで圧倒されます。
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児童公園のそばには孔雀やヒヨコの形に花々が植えられていて愛嬌があります。
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もう少しノンビリと過ごしたかったのですが、お天気も今一パットせず、寒さも加わって早めに切り上げました。

処でバス停にはボタンが設置されていて、自分が行きたい方面のボタンを押しておかないと、
ここまでバスが入って来ないで幹線道路を通過して行きます。
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この日は既に待っていた人が押していてくれたので、何なきを得ましたが知らないと長らく待つ羽目になっていたことでしょう。

あぁお腹が空いた・・・
夕食はコンスタンツ唯一の日本レストランへ行くぞ!!


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by Atelier-Onuki | 2014-04-23 23:18 | Trackback | Comments(0)

「ボーデン湖」にて

先週はプレゼンテーションがあったので、その準備で10日間ほど怒涛の日々を過ごしていました。

フト気が付けばイースターではありませんか・・・

休暇を利用して予てから予定をしていたボーデン湖のコンスタンツ周辺へ向かいました。
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ここへは以前から一度は行きたいなぁ~と思いつつも、デュッセルドルフ辺りからは余りにも行き辛い所で諦めていました。
まぁミュンヘンからだと少しは行き易いのですが、それでも列車とバスに乗り継いで四時間ちょっとかかります。

それはこのボーデン湖の地形によるもので、突き出た半島の先に位置しているコンスタンツへは湖を越えなければならず、
しかも旧市街はライン川を越えてスイス側にまで食い込んでいてドイツでありながらむしろスイス側からの方が行き易い所です。

このボーデン湖は琵琶湖ほどの大きさがあって、地図上ドイツの南端に位置しているのでボーデン(底)湖と云う名前ですが、
隣接するスイスやオーストリアではそんな位置ではないので、スイスではコンスタンツ湖、
オーストリアではブレゲンツ湖と其々の湖沿いにある町の名前が付けられています。

さて、何でこんな辺鄙な所へ行きたかったかと云うと、
一つはドナウエッシンゲンでドナウ川の源泉と云われている泉を見たかったのと、ラインの滝を訪れたかったからです。

ウルムでローカル線に乗り換え、ボーデン湖畔のフリードリッヒハーフェンに着きました。
ショボショボ雨が降っていますが、ここからバスで一時間ほど目的地のメアースブルク(湖畔の砦)を目指しました。
湖に沿って丘陵地帯を走るバスは延々と続くリンゴ畑を抜け、それがブドウ畑と変るころに到着しました。

ここを拠点にあちこちと回る予定ですが、この町も古い城下町で味わいがあります。
それにコンスタンツ行きのフェリーが15分毎に出ているし、拠点としてはミュンヘンから一番近くて便利な町です。
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宿で一休みしてから、そぼ降る雨の中を散歩しました。
先ずは坂道をダラダラ上りましたが、木組みの古い家々が立ち並ぶ趣がある街並みです。
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お城も新旧二箇所あってその古い方は7世紀頃に築城が始まったそうで、14世紀ころには現在のお城になったそうです。
ここは一般公開もしていますが、城主はまだ住んでいるそうで、現在も城主が住むお城としては世界で一番古いそうです。
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新宮殿からの眺めが良いと云う事で、庭に上って見渡しました。
雨で霞んでいますが古い家々の屋根や遠く霞む対岸など中々趣きがあって楽しめました。
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それにしても城壁や城門の作り方、それに家々の雰囲気はもうバイエルン風ではなく何処となくスイス風の建物があったり、
更にはアルザス地方の影響も受けているようです。
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レストランやカフェが立ち並ぶ湖畔のプロムナードも今日は雨が降って寒いので閑散としていますが、
お天気が良いときっと綺麗だろうなと想像していました。
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もう寒いし疲れていたので夕食は宿で取る事にしました。
アスパラのクリームスープに初まって、ラムのカルパッチョなど肉も柔らかく美味しく頂きました。
特にヴィネガー・ベースの甘酸っぱいソースが美味しく、まぁ一軒だけでは判断できませんが、これから先の食事も期待が持てそうです。

明日も雨の予報なので、先ずはドナウエッシンゲンにでも行こうか。・・・


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by Atelier-Onuki | 2014-04-22 23:40 | ドイツ | Trackback | Comments(0)

「フォルクス・ガルテン」で

昨日は花の見所について会話をしていたのですが、シャクナゲもそろそろ季節を迎えます。
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当然ながらエッセンにあるヴィラ・ヒューゲルやデュイスブルクへ行く途中の
フロッシェン・タイヒ(カエル池)にあるシュロス・グラーベンの広大な庭園ついても、その素晴らしさに付いて話し合っていました。

ヴィラ・ヒューゲルはデュッセルドルフからエッセン方面に20分ほどS-バーンに乗れば長閑なヒューゲル駅に到着します。
駅のすぐ裏手にあるこのヴィラは鉄鋼で有名なKrupp家が所有するお城の様な館で二階には
当時は舞踏会なども行ったホールがあって今は演奏会場としても使われているようです。
館も立派なのですが、丘陵を上手く利用したその庭園は広大で起伏に富み更に見ごたえがあります。
これを見ただけでも、この一族が如何に繁栄してきたかが伺えます。

中でもシャクナゲは見事な植え込みで鬱蒼と茂った木々を堪能することができます。
特に谷間を挟んで館側から眺めるシャクナゲは絶景としか云いようがありません。

もう一つのシュロス・グラーベンは我がシャクナゲ体験の中では一番見事なもので、もう感嘆するしかありません。
庭園は迷子になってしまうほど広大で、その至る所にシャクナゲが咲いていて、それも樹齢が古いので大木にまで成長しています。
それが鬱蒼と林の様に茂っていて、中にはシャクナゲのトンネルを抜けることもできます。

唯、ここの最寄駅は畑の真ん中を走っていて利用客が殆どいないため、
事前に停車のボタンを押しておかないと止まらないで通過してしまうと云うノンビリさです。

本当はここへ行きたかったのですが、5月からでないとオープンしていません。

これらの写真が手元のPCに保存していないのでお見せ出来なのが残念ですが、その内機会があれば又ご紹介させて頂きます。

そこで昨日の彼女が力説していたフォルクス・ガルテンは大昔行った切りだったので、久しぶりに行って見ることにしました。
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中央駅から南へ一駅と直ぐに到着しました。

この公園は元々公園だった所を拡張して25年ほど前にBGAと云うガーテン博が開催されました。
これは毎年ドイツの何処かの都市で開催され、それを機に庭園や緑を増やそうと云う取り組みです。
ここの広大さも半端ではありません。
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入口に立っている案内板で確認をして散歩を始めたのですが、パラパラ咲き出しているシャクナゲに気をとられていたら、
途中から隣接している墓地へと迷い込んでしまいまいた。

この墓地もやたら広くて相当歩いてしまいました。
結局はもうどっちの方向に行ったら良いのやら分からない状態になりました。

墓地の出口を求めて暫く歩いていると、同じ形をした無数の墓石が立っている区切られた一角に遭遇しました。
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ははぁこれは多分大戦の時の無名墓地かと思い近づいてみました。

最初にあった墓石を読んでみると、そこには名不明とありオランダ王国としか書いていません。
隣の墓石には名前が刻まれていましたが、やはりオランダ王国と・・・
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見渡すと墓石と云う墓石にはチューリップが植わっています。
それも全部オレンジ色・・・これはオランダのナショナル・カラーでしかもチューリップです。
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反対側にあった入口にまで歩き、説明板を読んでみると、
この人達は全てオランダ人で大戦中ドイツにおいて強制労働を強いられ亡くなった人たちでした。

この周辺だけでも3万人ものオランダ人が強制労働をさせられていたそうです。
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暫くしんみりとした気分で眺めていましたが、ちょっと神妙な気分になり、歩くのも疲れてしまったので、今日は諦めて帰ることにしました。

帰り際もう一度、案内板で確認をしてみたら、何と公園の三分の一も歩いていませんでしたが、
どっと重い疲労感が漂っていました。・・・






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by Atelier-Onuki | 2014-04-11 05:13 | デュッセルドルフ | Trackback | Comments(0)

「藤」あれこれ

昨日は風が強くて、晴れたり急に嵐の様に雨が降ったりと目まぐるしく変わるお天気でした。

一仕事を終えて町中を歩いていると、とあるイタリアン・レストランのファサードに立派な藤が見事に咲いていました。
これは良く手入れをしているなぁと感心をしていました。
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一度帰宅すべく路面電車に乗っていると、ベルゼン・プラッツにある古風な薬局のファサードも見事なフジが咲いています。
実はこの右隣の家が10年ほど前に市の重要建築に指定されたそうで、偶々所有者の方が知り合いで、
その折にファサードからの絵を描いて欲しいとの依頼を受けた事がありました。
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処で藤と云うと、藤娘の舞踊とか仁清の壺を思い出して、どうしても日本風な感じがするのですがドイツでも結構見かけることがあります。
尤も原産は確か日本だったかも知れません。

季節的には開花がちょっと例年より早い気がしますが、ちょっと他の藤も見たいなぁと衝動に駆られました。

夕方近くに時間ができたので、私の知っている藤の名所を巡ってみることにしました。

名所と云っても日本にある名所の様に凄く立派なものではありませんが、色と云い形と云い清々しい感じがとても好きで、
ああ良い季節が来たなぁと嬉しい気持ちになる植物です。

そう云えばジベルニーにあるモネさんの広大な庭園にも日本を模した太鼓橋に立派な藤棚がありますし、
何枚か横長の画面に粗めのタッチで描いていましたね。・・・

先ずはライン川に面して建っている二軒のアパートを訪れました。
ここは二軒並んで見事な藤棚が建物のファサードにへばりついています。
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どちらもちょうど満開でタワワに咲いた花々が風に煽られ気持ち良さそうに揺れています。
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特に左側の白い家は出窓に沿うように藤がまとわり付いていて、
こんな部屋がアトリエだったら「きっと気持ち良く仕事が出来るだろうな~」と羨ましく想像をしていました。
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数軒先の垣根として植えられた藤も可愛い感じで気に入りました。
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ベルゼン・プラッツまで歩いて先ほどの薬屋で、再び眺めた後、いよいよお目当てのノルト・パークへと向かいました。

そこは街の北側にある広大な公園で、水族館も併設されています。
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藤棚は数箇所あるのですが、奥の方にある睡蓮が植わっているプールを囲む様に建てられた一角には、
樹齢が古い立派な藤が四方を取り囲む様に植わっています。

これが満開になると見事で、昔スケッチをしたこともあったのですが、余りにも難しく失敗をした事がありました。

近づいてみると、何だかちょっと雰囲気が変わったようです。
どうもかなりの枝を伐採したようで、ショボショボとしか咲いていません。
それもちょっと開花前で未だツボミの状態です。
まぁ太い幹はそのままなので何年かすれば又立派に成長することと思いますが、寂しい気分で眺めていました。
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すると遠くから「オヌキさ~ん!」と云う声が聞こえて来ました。
「アラッ~後ろ姿だったけど直ぐ分かりましたよ~」と昔からの知り合いの方が近寄って来ました。

この方は山好きの人で昔は良く南ドイツの山へ行く時は色んな情報を教えてもらったものです。
そう云えば25・6年前に初めてミッテンヴァルトへ行った時も彼女から教えて貰ったのを思い出しました。

「お久しぶり~、ひょんな所で・・・どうしたの?」・・・「パン屋さんの前の家・・・ご覧になった?!」、
「はぁ~」、この方もドイツが私よりもずっ~と長く、突然切り出された会話は時々分からない時があります。

良く良く聞いてみると、私も先ほど見たイタリアン・レストランの藤が余りにも綺麗だったので、
きっとここはもっと綺麗だろうとやって来られたそうです。
なんだそれじゃ私と同じ理由ではないですか。・・・

よも山話をしながらブラブラ散歩を続けました。

近くの日本庭園にも立ち寄りました。
この庭園は日本の著名な造園家が設計したそうで、小さいながらもとても良くできた庭園で、
一角だけを切り取ったらまるで京都にでも来たような錯覚に陥ることができます。
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少し見頃は過ぎましたが八重桜も未だ花々を付けています。
その隣にはマロニエが既に白い花を咲かせています。

別の桜のバックには何とリラが花を咲かせているではないですか。・・・

一見するだけでは気付きませんでしたが、良く良く考えて見るとこれらの花は例年より一ヶ月ほど早く咲いているようです。

ちょっとシュールな組合わせだったので思わず写真に収めました。
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よも山話は途切れる事がありません。(尤も殆どは彼女が喋っていましたが・・・)
こりゃ終わりそうにもないし、公園内のカフェへ行くことに・・・

あれやこれやと近場で花の見所を教えてくれました。
こりゃ殆ど爺さん婆さんの会話ですね。・・・

でも明日は彼女が力説していたフォルクス・ガルテンでも行ってみようかな・・・



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by Atelier-Onuki | 2014-04-10 04:38 | デュッセルドルフ | Trackback | Comments(0)

「再びデュッセルドルフにて」

一週間後に迫ったプレゼンの最終調整をするため、昨日から再びデュッセルドルフに入りました。

先日来、我が乏しい神経をフルに使う仕事をしていたので、肩から首はパンパンに張っています。
どこかでマッサージでもと調べてみると、何と日曜日も営業しているマッサージ屋さんがありました。
いやぁ~デュッセルドルフは日本人にとっては便利でありがたい街です。

早々にたっぷり80分の予約を入れました。
マッサージを受けて直ぐに「お客さん、ガッチガチにコッテますねぇ~」と云われて、
何だかちょっと褒められた様な変な気分になりました。

ガシガシと解され、やっとすこし軽くなったようです。

帰り際、お天気もちょっと晴れ間が出てきたので、ブラッと旧市街地を歩いて、
未だ午後でしたが久しぶりにアルト・ビールを一杯引っ掛けて帰ることにしました。
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アルト・ビールはこのデュッセルドルフを中心に醸造されている茶褐色をした独特のビールで、
醸造法が古い作り方なので英語で云うOld(アルト)ビールと云われています。

何年も前ですがTVのCMで、とあるビジネスマン風の日本人がドイツ人にビア・ホールへ連れて来られるシーンがありました。
カウンターに座りビールが出てきますが、日本人がその茶褐色のビールを怪訝な顔つきで眺めていると、
ドイツ人が英語で「これはデュッセルドルフで有名なOld Beerだ!」と説明します。
益々怪訝な顔つきになった日本人が恐る恐る一口飲むと 
「フム、オールド バット フレッシュ.」と凄い日本人訛りの英語で嬉しそうに応えていました。

これはちょっと日本人をカラカッタきらいもありますが、記憶に残る面白いCMでした。

さて、この旧市街地にはアルト・ビールの醸造所が何軒もあるのですが、
川原近くの「Uerige」と云うビールを飲むことにしました。
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処であのハイネもこれらビア・ホールが立ち並ぶ飲み屋に挟まれた家で生まれています。
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このアルト・ビールはコクが深いのですが、特にこの”Uerige“はビターで飲みごたえがあり好きなビールです。
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Uerigeがビールの醸造を始めたのは比較的新しいそうですが、このレストラン自体は1600年開業と歴史のある建物で、
ビールもこの地下で作られているので新鮮そのものの美味しい逸品です。
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ところでこの”Uerige“は元来”Ürig”(変なとか、風変わりな)と云うドイツ語から来ていて、
まぁちょっと変な店へ行こうかと云った処から店名になったのでしょうか?
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たった二杯でしたがちょっとホロ酔い気分になれました。
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さぁ、明日から又、戦闘モードにスィッチを入れ替えて頑張れそうです。

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by Atelier-Onuki | 2014-04-07 03:37 | デュッセルドルフ | Trackback | Comments(0)

「トゥチングのブラームス」

先月ブロムシュテットとBRの演奏会に行った折にプログラムを貰いました。
BRの演奏会はありがたい事にプログラムを無償で配っているのですが、
これが良く出来たプログラムで何時もしっかりとした解説が載っていて感心をしています。

先日はオール・ブラームスのプログラムでパラパラ見ていたら、Comptonと云う画家のとても素敵な風景画が載っていました。
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それは「ハイドンの主題による変奏曲」の解説ページに載っていたのですが、詳しく読んでみると彼がこの曲を作曲した地の風景で、
何とミュンヘンから南へちょっと行った所にあるTutzing(トゥッツィング)と云うシュタルンベルガー湖畔の町でした。

「エェこんなに近い所へ来ていたのだ!」と初めて知りました。

ここへはS-バーンと云う普通電車に乗って行ける所で
「こりゃ暖かくなったら行かなきゃ~!」と思っていました。
しかも高校生の頃から親しんできた大好きな曲ですから尚更です。

先週はデュッセルドルフで神経を使う仕事をしたのでとても疲れていたのですが、
明けて日曜日はポカポカ陽気、近所の染井吉野も満開で見ごろでした。
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よし思い立ったら百年目、陽気に誘われて行くことにしました。

電車は湖方面に向かうので遠足気分の乗客で一杯です。
まぁ殆どの人達が行楽気分なので皆の顔はほころんでいます。

途中、森を抜けるともう直ぐにシュタルンベルク湖の駅に到着です。
ここからは湖沿いに高台を走るのでとても心地よい風景が続きます。

長閑なTutzingの駅からはダラダラと湖の方へと下って行きました。
ここは落ち着きのある町で途中流れていた小川も自然のままで水も鱒が泳いでいるほど澄んでいます。
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家々も大きなヴィラが点在していて豊かさを感じさせます。
それに山荘風のヴィラはその殆どが木造の四階建てと背が高く、それぞれの階には大きなテラスが付いていて、
この町独特の建築文化なのかも知れませんね。
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大通りに出るとレトロ感溢れるカフェもあって誘われます。
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ブラームスが滞在したペンションはこのHauptstrasse(大通り)に面しているのですが先ずは湖まで下ってみました。

湖畔にでると「ブラームス・プロムナード」と書かれた小さなプレートも掛かっています。
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ボート小屋が立ち並ぶ素敵な小道を抜けるとパッーと景色が広がり湖畔越しにお城が建っている対岸や遠くアルプスの山々が見渡せます。
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グリーン・ベルトになっている湖畔には大勢の人達がノンビリと散策をしています。
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中央付近にある大きな柳の下には、直ぐそれがブラームスの碑であることが遠くからでも予測が付きました。
これは彼の生誕100周年を記念して建てられたそうですが、
碑に書かれている内容は「ヨハネス・ブラームス、作曲家、Tutzing、三作品」とサッパリしたものです。
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調べた処によると、その三作品とは弦楽四重奏op.51番の1と2、それに同じく弦楽四重奏の67番、
そしてあの「ハイドンの主題による変奏曲」、しかもピアノ連弾バージョンと管弦楽バージョンです。
(大局で云うと三作ですが、五作と云っても構わないかも知れませんね。)

何の目的でミュンヘンに来ていたかは分かりませんが、偶々Heyseさんと云う人がここへ連れて来たそうで、
すっかり気に入った彼は再びここを訪れ、5月から8月まで何と4ヶ月もの間滞在しています。

さていよいよ彼が滞在した家を探すべく大通りへとダラダラ坂を上って行きました。
Huputstrasse 74番地は通りから少し奥まった所に建っていました。
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どうも数年前に建て替えられたそうで、新しい建物ですが山荘風の立派なヴィラです。
暫く眺めた後、再び湖側の裏側へと回りました。
そこは先程通ったボート小屋が立ち並ぶ小道でした。
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ちょうど裏門の辺りには桟橋に出られる入り口があって、しっかりとした柵で仕切られているのですが、
門をソーと押すと何と無施錠ではありませんか。・・・
小さな広っぱに出るとそこから林のように茂った萱の間から三本の桟橋が伸びています。
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その中央桟橋の先端には何だかベンチのような物が見えています。
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迷わず行ってみると、まぁ「どうぞ、お座り下さい。」とばかりの佇まいで,座り心地の良さそうな籐のベンチが置かれていました。
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そこからは古風な塔が建っている岬の向こうに、ツーク・シュピッツを初めとする雪を湛えたアルプスの連山が堂々と横たわっている姿が見渡せます。
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ベンチにドッカと腰をおろし、おもむろにi-phoneを取り出しました。
そうですこの時のための「ハイドン・バリエーション」です。

処で、この原曲はハイドンではなかったとの説もありますが、私にはどうでも良いことで、このブラームスの曲が好きです。

低弦のピッチカートに乗ってオーボエが穏やかな主題を奏でだしました。
そりゃこんな風景に囲まれていたら、穏やかな気分で作曲が進められるでしょうね。

あの手この手とまるでパッチワークのように複雑で変化に富んだ変奏は、短いながらもどの変奏も聴き応えがあり飽きる事がありません。

7番目では私の好きなホルンが軽快な旋律を高らかに鳴らします。
これは堂々と連なるアルプスの連山を想起させてくれます。

そしてシミジミと始まった終曲は段々と盛り上がりをみせ、再び堂々とした主題を奏で、
それに乗った木管群はキラキラと彩を与え曲はクライマックスへと導かれていきます。
曲はグット音量とテンポを落としたかと思うと一気に加速し、まるで名残を惜しむような長い和音で閉じました。

いや~この心地よさは、まるでパラダイスに居るような気分になりました。

ブラームスさん素晴らしい曲を書いてくれてありがとう。・・・




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by Atelier-Onuki | 2014-04-01 00:24 | ミュンヘン | Trackback | Comments(0)