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「私の好きな天使」 (ドイツ・ニュース・ダイジェスト 4月のコラムから)

 ヨーロッパにはキリスト教がテーマの絵画がたくさんあって、愛らしい天使(キューピッド)が描かれているものが多くみられます。

特に有名な天使は、ドレスデンにあるラファエロが描いた名画「システィーナの聖母」で、
雲に乗ったマリアの足元に描かれたほおづえをついて上を眺めている二人の天使でしょうか。
この部分だけを取り出してデザインされたクリスマス・カードやグッズもあり、誰もが一度は見たことがある天使だと思います。

 そんな中、私が一番好きな天使は、ムリーリョが描いた「Pieda(ピエタ)」に描かれている天使です。
この絵は修道院を改装したセヴィーリアの美術館に展示されています。
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この美術館のハイライトと思われる正面壁面には、「ムリーリョの間」ともいえるほど、彼の代表的な名画の数々が飾られています。
ただし、この絵はそのメインの展示場所から右側に外れた一角に展示されていて、彼の代表作というわけではないようです。
事実、この絵のタイトルが分からなくて、この美術館のウェブサイトをはじめ、ありとあらゆるサイトをインターネットで調べましたが出てきませんでした。
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とうとう私が撮った写真を貼り付けて、類似の画像を探したらやっと引っ掛かってきました。
 タイトルはスペイン語で「Pieda(憐れみ)」というそうですが、これはミケランジェロの彫刻「ピエタ」と同意のようです。
十字架から降ろされたキリストがマリアの膝に頭をもたげ横たわっています。
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このマリアの目も紫色に腫れ上がっている様子が見事に描かれていますが、天使はその右端でひざまづいてキリストの左手を支えています。

そして、この天使は眉間にシワを寄せ、今にも泣き出しそうな顔をして怒っています。
目は赤紫に腫れ上がり、いかに泣いたかをうかがい知ることができます。
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その表情には、怒り、哀しみ、敬愛と、いろんな感情が凝縮して描かれていて、
見ているとジーンとむせぶような感覚になり、身震いがするほどの感銘を与えてくれました。


by Atelier Onuki
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by Atelier-Onuki | 2016-04-18 19:34 | 絵画 | Trackback | Comments(0)