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「ウィーン芸術週間」  (ドイツ・ニュース・ダイジェスト5月のコラムから)


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よく「ヨーロッパで何処がお勧めですか?」と訊かれることがあるのですが、

それは何に興味があるのかで違ってくるので答えるのに苦労をします。


唯、もしその人がクラシック・ファンだったら迷わずウィーンを一押しします。


音楽の種類も多岐に渡っているので一概には言えないのですが、

オペラも含め平均値が飛びぬけて高いからです。


9月から6月までのシーズンは年間を通して演奏会やオペラが組まれていますが、

特に5月半ばから6月一杯まで催される「ウィーン芸術週間」の期間中は力の入った

演奏会に外来のオーケストラやソリストなど大物を呼ぶことが多いのです。


オペラもプレミエ(新演出)が多く組み込まれたり、

歌手や指揮者も実力のある人たちを招いてレヴェルの高い公演を催しています。


まぁここ数年は大物の指揮者やソリストが激減してきましたが、

それでもウィーン・フィルを聴くだけでも行く価値はあると思います。


彼らの定期演奏会は月に一度程度、土曜と日曜の昼間に行われます。

(この期間中はエクストラで別の日にも演奏会が組まれることも多いです。)


夜には彼ら本来の仕事であるオペラの公演があるので、自主的に始められた演奏会は昼間となりました。


そんな訳で、ウィーン・フィルを聴いたその日の夜にオペラや外来のオーケストラを楽しむことも可能なのです。


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私の体験では、11時から小澤さんとウィーンフィルの演奏会を聴いて、

夜にはムーティとフィラデルフィアの演奏会と言う贅沢な一日を過ごしたことがありました。


また極々偶に、ウィーン・フィルとベルリン・フィルという世界最高のオーケストラ2つを

同じ日に聴けるなんて夢のようなこともあり、これはウィーン以外では考えられません。


その日は午前11時からラトルでベートーヴェン・チクルスの最終日

当然ながら「第9番」の交響曲が演奏されましたが、

同日夕19時半からはアバドとベルリン・フィルによる演奏でマーラーの「7番」を聴きました


これはアバドがベルリンフィルの音楽監督として登場する最後の演奏会で、

かつて追っかけをしていたと思しき、ご婦人たちの熱気で溢れかえっていました。

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会場はムジーク・フェライン(楽友協会)とコンツェルト・ハウスが隔年で担当会場となります。


気候も一番良い季節ですし、昼間はカフェ巡り、夜、演奏会やオペラに行かない日は

グリンツィングのホイリゲで一杯傾けるのもとても気持ちの良い瞬間です。


by Atelier-Onuki | 2019-05-22 00:55 | コラム | Trackback | Comments(0)