日本滞在 6. (再び大阪へ、そして甲子園口)

京都から大阪へと戻り、この日は甲子園口にあるギャラリーで講演会が予定されています。
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機材のチェックは数日前に済ませていたのですが、出演者の方たちを交えたリハーサルをしたかったので朝から向かいました。

展覧会はもう数日前から展示されているので、初めに一通り見てまわりました。
今回はオペラの話しをするので、なるべく音楽と関わりのある絵を出品しました。
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さて、リハーサルは演奏をしてくれる彼女たちもバリバリのプロなので、
何の問題もなく和気藹々と終了しました。

講演会場はこの2階にあるホールで行いますが、開始時間が迫るにつれ大勢の方々が参加して下さり溢れそうな状態になりました。

東京からも遠路知り合いの2人が駆けつけてくれました。
結局は46・7名~この会場ではマックスに入ったのではないでしょうか。

講演は「オペラへの誘い」と題したもので、
開始5分前からモンテヴェルディの「オルフェオ」の序曲を流し、いよいよ始まるぞと言う雰囲気を盛り上げました。

これはオペラ史上、第3作目の作品で上演可能な最古のオペラですが、
この天才がえらい力を込めて作曲された名曲です。

それは太鼓のリズムに乗って弦楽や金管楽器群がワクワクとするような華やかな音楽で、
これから行われる出し物への期待が自然と膨らんで行きます。
これは単にこのオペラの序曲というよりも、オペラの夜明けを歌い上げているような印象すら感じます。

処でこの太鼓が打ち鳴らす連続音は、お祭りなんかでもそうですが、
一定のリズムをズ~と聞かされると生理的に緊張感が高まり自然と気持ちが盛り上がって行く効果があります。

例えばベートーヴェンもこんな心理効果を良く知っていて、
5番の交響曲の3楽章から4楽章への移行は切れ目なしに、ティンパニーの連続音を叩かせ、
弦群が緊迫した響きで緊張させこれ以上引っ張れない所に差し掛かった所で、
トロンボーンの開放音が高らかに響き4楽章へと入るのですが、
この開放感に人々は心理的にも感動を覚えることになります。

寄り道が長すぎました・・・

さて、お話はどうしてこのようなオペラなるものが誕生したのかから始まり、その後どう発展していったのか、
エポックになった作曲家の作品から数曲、実際にアリアを歌ってもらいながら進みました。

それにしても、それほど大きくないこの会場では実力派の歌手の声は良く響きます。
ピアノ伴奏も手馴れたキビキビとした表現で、彼女達の演奏にしばしウットリとして聴き入っていました。

後半は熱気で蒸せるほどでしたが、予定通りの時間に無事終了しました。

この後は立食パーティとなり賑やかな雰囲気の中、会話が弾んでいました。
入れ替わり立ち代り、色んな人が話しかけに来てくれましたが、皆さん初めての方ばかりで、
実はとても「人見知り」の私にはグッタリと疲れる一時でした。

パーティも何とか終了し、一緒に来てくれていた娘と大阪へと引き返しました。

やれやれ、開放された気分で北新地の「立ち飲みや街」を歩きました。
もう気分は先ほどまでの緊張感とは打って変わって「飲み屋」、「飲み屋」とウキウキ・・・

適当な店に潜り込み「生中2丁!」と急に元気を取り戻していました。
所狭しと吊られたお品書きの短冊をワクワクしながら「どれにしようかなぁ~」と迷っていました。

「すみません 寒ぶり と 生だこ!」・・・「すんません どっちも出てしまいましてん!」
ありゃありゃイキナリ・・・気を取り戻して無難に「お造り盛り合わせ」・・・
「エイひれ」に「モツ煮込み」・・・ ビールもお代わり・・・
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散々飲んだのですが、お勘定も優しいお値段・・・
ここは我々庶民の強よ~い味方でした。


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# by Atelier-Onuki | 2018-02-02 01:29 | 日本 | Trackback | Comments(0)

日本滞在 5. (京都にて – 銀閣寺から南禅寺へ)

あくる日は何処に行こうかと迷っていたのですが、四条大通りを頻繁に走っているバスを待っていると、
最初に「銀閣寺」行きがやってきました・・・ これで今日の目的地は自動的に決まりです。

銀閣に着き参道にあるお店をチラチラ見て楽しみながら近づいて行きました。

偶々ラッキーだったのか、訪れている人も少なく静かにまわることができました。
池の周りをゆっくりと歩き、渋いながらも趣のある銀閣を眺めていました。
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それにしても2階の窓など鐘の形が施されていたり、あの無骨な室町時代にしては細部まで凝った装飾がなされているようです。
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枯山水の庭は山の方へと連なっています。
石の階段を登って行くと、玉砂利に描かれた幾何学模様が綺麗に見えます。
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銀閣越しに京都の町々も遠く望めます。
近くに居た誰かが「あの辺に金閣寺」が見えるんですよ!」といっていたので、
何度も凝視をしたのですが、見つけることができませんでした。

山を下り、もう一周銀閣を眺めて、ここを後にしました。

寒い日でしたが、お天気は良かったので思い切って「哲学の小道」に沿って南禅寺まで歩く事にしました。

小川沿いの小道は綺麗に整備されていますし、周りの家々も雰囲気のある日本家屋で心地よく散歩を楽しんでいました。
それにしても延々と桜並木が続いていて、そのシーズンはさぞかし綺麗なのだろうなと想像していました。
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途中、いかにも「日本の風景」と云うような神社が現れました。

近づいて説明板を読んでみると、ここは若王子神社といって、この裏山には新島譲を初めとする同志社に縁の人たちの墓地があるそうです。
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お墓好きの私ですが、山道を墓地まで20分と書いてあったので、ここは先のことを考えると残念するしかありませんでした。

長かった散歩もやっと南禅寺の門が見えてきました。
途中の「奥丹」という湯豆腐発祥の店先をチラ見しながら寺社ないに入って行きました。
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唯、ここへ来たのは南禅寺が目的ではなく、その奥にある水道橋いわゆる「水路閣」が見たかったからです。
それはレンガ造りの古いアーチ状の水道橋で、昔、京都美術館へ来た帰りによく歩いた懐かしい所だったからです。

それにしてもお寺の敷地内にド~ンと横切っているレンガ造りで洋風の橋はシュールでちょっとした異空間を演出しています。
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水道橋を潜り裏のほうから上に登ることができました。
今なお綺麗な水はとうとうと勢いよく流れています。

暫く感傷に浸りながら橋の上に止まっていた青サギを眺めていました。
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昔は下流に向かって橋の上を歩けたのですが、なんでも一部ひび割れが見付かったそうで、現在は通行止めです。

仕方なく上流の方へと歩きましたが、この方向へ行くのは初めてです。

暫く歩くと貯水場が現れここで行き止まり、この先が通り抜けられるのか不安だったのですが、
地元の人らしきオジサンがガツガツと歩いて行くので、後を付いて行きました。

細いレンガ造りの建物の脇を広場の方へと進みました。
どうもここは発電所のようですが、今も使っているのかしら・・・
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対岸の丘にもレンガ造りの建物が点在しています。
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広場を下ると突如として長い斜面が現れました。
それにしても長く、えらい幅の広いレールも敷かれています。
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これはいったい何なのか訝りながらダラダラと下って行きました。

途中にはレール上に船が乗っていますが、「エッなんで船?」と益々訝しくなってきました。
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斜面を下り切り、橋を渡るとそこには「疏水記念館」が建っていました。
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これは気になるし入場も無料とあるので迷わず入りました。
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窓口の奥には係りのオジサンが暇そうに一人いるだけで、訪問者も私一人です。

説明をじっくり読んでみると、これは何と明治23年に完成した疏水だそうで、
琵琶湖から延々と水を引いて来たそうです。

この理由の一つは御所を火災から守るための貯水池が必要だったのと、
もう一つは琵琶湖方面からの人や物流を山を越えずに迅速に交流したかったようです。

この発想は秀吉の時代からあったそうで、明治になってようやく念願がかなったようです。
これは京都府の長年の夢を叶える為の肝いり事業だったそうですが、
設計を担当したのは、何と卒業論文でこの計画を発表した「田辺朔朗」と云う人で何と29歳という若さでした。

1年後には日本発のこの水力発電所を完成させ、
この電力のお陰で停滞しかけていた京都の経済に活力を蘇らせ、今日もその恩恵に預かっているそうです。

それにしても偉い方で「ヘェ~、ホ~ッ!」と感嘆しながら見学していました。

奥の部屋にあるジオラマ模型も圧巻で、何本かある疏水の位置や水の流れを上手く表現していました。

当時使われた測量計や水深計なども展示していますが、これらはドイツ製で何だか嬉しくなりました。

大いに感心をしたのでグッタリと疲れたまま、大阪へと向かいました。

さあ、明日は講演会の第2弾が控えているので、「今日は余り飲まないぞ!」と思いつつ ・・・ 「串の坊」へと直行しました。


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# by Atelier-Onuki | 2018-01-31 00:37 | 日本 | Trackback | Comments(0)

日本滞在 4. (京都にて - 四条から嵐山)

一夜が明け、今度は電車を乗り継ぎ京都へと向かいました。

京都も久しぶりで、かれこれ30年ほど行っていませんでした。

四条烏丸を拠点に錦市場や先斗町を徘徊して楽しんでいました。
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大阪では黒門市場も訪れたのですが、雰囲気はこちらの錦市場の方が数段魅力的に感じました。

大勢の外国人に揉まれながら歩くのは同じなのですが、お店は京都らしい品々を売っていて楽しいものです。

途中にあった老舗らしき蕎麦屋で、これまた久しぶりに美味しい「ニシン蕎麦」を頂きました。
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夜はホテルの人に教えてもらった近くの居酒屋へ、・・・ 大勢の人で賑わっていましたが、壁際の席に潜り込みました。

「寒ぶり」や「生だこ」に「タラの白子」・・・それに地元の名も知らぬお酒の美味しいこと・・・
もう上機嫌で飲んでいました。

ちょっと二日酔いながら、次の日は嵐電に揺られて嵐山へと向かいました。

途中「車折神社」も通ります。
ここへは「芸能」の神様という事で受験を控えていた頃にお参りに来た事がありました。
それは私が受験をしたのは当時「芸能デザイン科」と言う学科だったからです。

嵐山に着き、先ずは渡月橋を目指しましたが、人力車の客引きの人が何人も居て、ちょっと面倒になるほど勧誘にやってきます。
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途中で引き返し、ささっと天竜寺を目指しました。
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蓮池から始まる寺社内は大きな敷地でさすがと云った所、・・・ 
途中には立派な門構のお寺が幾つも隣接していますが、
どこも綺麗なお庭で一軒一軒覗き込んで楽しんでいました。
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さて、今度は有名な嵯峨野の竹林に向かって歩きました。

歩いていると噂の「うなぎ屋」さんに通り掛かりました。

ここは京都で学生時代を過ごした娘から聞いていた「うなぎ屋」さんで、
まだ11時にもなっていないのに、もう14・5人の人が並んでいます。

後ろ髪を引かれながらも、「後から後から」と自分に言い聞かして、とりあえずは竹林を目指しました。

ここも大勢の外国人で賑わい、ちょっと風情は削がれますが、
どうして想像以上の美しさ・・・なるべく竹林だけを見ながら進みました。
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竹の緑は清々しい色で、時折注がれる木漏れ日越しを楽しんでいました。
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竹林のアップダウンを抜け、ドンドンと歩を進め「常寂光寺」までやってきました。
流石にここまでは外国の人たちはやって来ません。
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ちょっと高台に建つこのお寺は静かでゆったりと楽しむ事ができました。
苔むした坂道を登り、五重塔が建つあたりからは京都の町が一望でき心地よい時間を過ごしました。
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帰り道、閑静な住宅街を歩いていると田んぼの向こうに藁葺きで趣のある家を見つけました。
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近づいて、看板を見るとそこには「落柿舎」と書かれています。
「フ~ム、何時ぞや学校で習ったことがあったかも・・・」と、良く良く読んでみると、
そこは松尾芭蕉の弟子の向井去来と言う人の別邸だったそうで、
芭蕉もここへは3度も訪れ、ここで「嵯峨日記」を著したそうです。
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さあ、お昼・・・いよいよ、あの噂の「うなぎ」・・・

店へと引き返すと、ありゃありゃ20人ほどの人が並んでいます。
お店の人が出てきて、「この最後尾辺りだと1時間半ほどお待たせすることになりますけど・・・」と申し訳なさそうです。

せっかくなので覚悟を決めて並ぶ事にしました。

それにしても並んでいる80%ほどの人は、大陸から来られた人たちです。
どうも最近あの国でも日本の「うな重」は有名で人気があるそうです。
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それにしても寒い中、待つは待つは・・・
ようやく陽の当る所まで進んできたあたりで、
やっと店内へと案内されましたが、ここでも暫く床机に座り待っていました。
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ついに席へと案内され、早々に注文「うな重定食のセット」を頼みました。

先ず出てきたのは「鯉のアライ」と「鰻ざく」、それに「肝焼き」、
これらの面々を見たら堪らず「生ビールお願い!」

良く冷えたビールはグィッと喉にシミ込み「ウィッ~ 美味い!!」
思わず二杯目を頼んでいました。

最後に出てきた「うな重」に「肝吸い」、まあ何てふっくらとした絶妙な美味さ・・・
「ああ、並んで良かったなぁ~」とつくづく思わされました。

この日は大いに歩いたのでグッタリです。

また、ホテルの近く、今度は京町屋風の居酒屋で一杯・・・

この夜は魚ではなく京野菜やおばんざいを楽しんでから床につきました。


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# by Atelier-Onuki | 2018-01-30 00:50 | 日本 | Trackback | Comments(0)

日本滞在 3. (大阪から伊勢へ)

ムサビ展での講演会が終った次の日は、私の日本滞在中にと得意先が提案して、
あるイベントの打ち上げを企画してくれました。

それは昨年ザルツブルク近郊のGollingと言う町で開催された10周年イベントでしたが、
皆さん其々に良い思い出だったようで、ほんのちょっと前の出来事にも関わらず楽しく思い出を語っておられました。

それにしてもこんな企画を催して頂いて、とても嬉しく楽しませて頂きました。

さて、次の講演会まで一休みなので、伊勢と京都を回りました。
伊勢には特に思い入れはなかったのですが、何となく向かいました。
ここは小学校の卒業旅行で行った以来です。

上六から近鉄特急に乗り込みましたが、これは列車も綺麗だし快適な旅を楽しみました。
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まずは伊勢神宮の内宮へと向かいましたが、改めて行ってみると壮大な敷地で、
周りには木々が鬱蒼と茂った参道をジャリジャリと進みました。
いわゆる天照大神を祭っている内宮までは結構な距離を歩きます。
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私は神道ではありませんが、この荘厳な佇まいを歩き、やはり日本人として心の故郷のような尊厳さを感じました。
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参拝後は、まるで映画のセットのような「おかげ横丁」も楽しめました。

大勢の人で賑わっていますが、人さえ見なければちょっと江戸時代に
タイムスリップしたような錯覚に陥ることが出来て面白かったです。
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先ほどの内宮でたくさん奉納されていた、「白鷹」の造り酒屋を発見、滑り込んで試飲をすることに。・・・
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後から隣に来たオジサンがなんだか美味しそうな串をもっています。

「それ、何処で買ったのですか?」・・・「ここを出て3軒くらい右の店で・・・」

ありましたありました、牡蠣やら魚のフライを売っています。

串葦の牡蠣フライを購入し、再び「白鷹」へ・・・昼間っつから上機嫌です。
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松坂牛の串刺しや干物の店とハシゴをして大いに楽しんでいました。
ほろ酔い気分で最後は当然のように「赤福」で仕上げました。
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この日は鳥羽まで移動し、伊勢湾の入り口付近の太平洋の眺めを楽しみました。
流石、海の色も明るく穏やかな感じです。
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旅館の人が言うには、ここは冬でも暖かく夏はクーラーが要らないほど爽やかで住み易いそうです。
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あくる朝、あのサミットで有名になった「賢島」へも足を延ばしました。

サミット会場に選ばれたほどですから、さぞかし素晴らしい所だろうな、と期待しながら向かいましたが・・・

祭りの後は何とやら・・・ウ~ム・・・ちょっと寂れ感は否めません。

それでも会場になったホテルの近くからの眺めは島が複雑に点在していて、人気もなくちょっと不思議な光景でした。(結局は写真も港の一枚しか撮っていませんでした。)
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さあ、気を取り直して・・・京都へと向かうことにしました。





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# by Atelier-Onuki | 2018-01-28 20:22 | 日本 | Trackback | Comments(0)

日本滞在 2. (大阪にて)

日本では最初、大阪に住んでいる高校時代の親友宅でお世話になっていました。

昨年もお世話になったのですが、彼は数年前に奥さんをなくされたので一人暮らし・・・
こちらもちょっと気楽に泊めてもらう事ができました。

それに何といってもベランダからの眺めは素晴らしく「金剛連山」をパノラマ宜しく見える眺望はちょっとした絶景です。
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連日、一緒に飲み歩いたのですが、娘を交えた夜は大阪の通称「南」の一角、
宗右衛門町にあるカウンター一本の小さなお店へと向かいました。

娘は一度行ったことがあるそうで、「金髪のお兄ちゃんだけど、料理は美味しいよ・・・」と云うのでそこにしました。

トントンと細い階段をあがり狭い店内に案内されました。
カウンターからは裏を流れる道頓堀の灯が見渡せ中々の眺めです。
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さすが入り難い店なので既にいたお客さんたちも静かに飲んでいるし、
外国人で溢れていた外の喧騒からは程遠い雰囲気です。

なるほどシェフは金髪のお兄ちゃんですが、目の前での調理は手際が良い感じで颯爽とした仕事振りです。

パラパラと注文をしましたが、どれも「ウン美味しい!」と舌鼓・・・

刺身盛り合わせも一つのお皿にドンではなく、一人一人に上品に盛り付けられた細長いお皿で提供されました。
お刺身も、ちょっと一手間加えた感じで昆布締めや、ちょっとした添え物をあしらって飾っています。

中でも「フグの白子!!」 ・・・ 
一口運ぶとほんのりと“甘み”や“旨み”が広がり「ウ~ン・これは美味い!」と思わず感嘆してしまいました。

そんな折、ギターをやっているこの同級生曰く、
以前、和泉市にあるホールで演奏をしたそうで、そこは美術館の中でとても良いホールだったそうです。

なんとそこにはロダンの「考える人」が展示されていたそうで、「あんなん大きいんやろ~、
こんな小ちゃいやつやったで・・・」、と3・40センチほど手で示していました。

他にもモネなんかもあったそうで、「あんなん皆、偽モンちゃうやろか~!」と。

「考える人」は「地獄門」の上に設置されているのは大体それくらいの大きさだし、
ひょっとして本物かも・・・と、先ずは行ってみることにしました。

彼のマンションから車を飛ばすこと3・40分ほど、周りは郊外型の商業施設がポツポツと建っていて、
もう周りは田んぼに囲まれ和歌山との県境の山々も迫ってきました。

そんな田園風景の中にポツリとその美術館は姿を現しました。

それは立派な日本家屋で相当な庄屋さんだったのでは・・・
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この日は「中国美術と銅鏡」の特別展を開催していましたが、お目当てはそのロダンです。

銅鏡へはチラッと目を向けた程度で、一路常設展の部屋へと進みました。
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奥にある狭い部屋ですが、先ず目に飛び込んで来たのは正面に展示されているモネの「睡蓮」です。
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縦長のその「睡蓮」は「アレッ、これ何処かで見たなぁ~!」と思わせました。
それは彼の膨大な数を描いた「睡蓮」の中でもとても良い出来栄えの作品です。
しかも絶対に「本物」・・・

よくよく思い出すと、このオレンジとピンクの空が映し出された池の絵は、
もっと横長の作品が確かメトロポリタン美術館にもあったはずです。

一方ロダンの「考える人」・・・これも本物に間違いありません。

入って直ぐの壁面には小振りながらコローの素敵な「風景画」が・・・穏やかながら素晴らしい作品です。

他にも「ルノワール」、「モディリアーニ」、オランダ時代の「ゴッホ」が3点、
「ミレー」に「ピカソ」、なんと「藤田嗣治」も1点展示されています。
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どれも小振りながらとても良い出来栄えの作品で暫く「ウ~ン、凄いと!」と静かに叫びながら観賞していました。

この日は「ルオー」が展示されていませんでしたが、かれこれ14・5点所有していて、何れも素晴らしいものです。

なんでも地元で綿織物を営んでいた久保惣太郎と言う人が、
壮大な土地、建物と共に彼のコレクションを寄贈したそうで、立派な美術館になっています。

それになんといってもその壮大な敷地に広がっている庭が素晴らしい。
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建物は奥深く、幾つもの建物が続いています。

楕円形のホールも途中に建てられていて、
この日は中に入ることが出来ませんでしたが、とても良い響きがするそうです。
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私たちが居る間、もう一組が訪れた程度で、閑散としていますが、これは勿体無い・・・

「もっと多くの人が見学に来てほしいなぁ~」とつくづく思わされました。




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# by Atelier-Onuki | 2018-01-26 21:41 | 日本 | Trackback | Comments(0)