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ミュンスター探訪

ここデュッセルドルフの公共交通機関(Rheinbahn)が発行している定期 Ticket1000  Ticket 2000 などは

普段からとても素晴らしく使いやすい便利なTicketなのですが、更に、この夏は特別なキャンペーンが企画され

何と73日から817日までの学校が夏休みの間、平日でもこの州内全域が乗り放題となりました。


ノルトライン・ヴェスト・ファーレン州はそこそこ大きく関東地方くらいの大きさですので結構色んな所まで行けます。

まぁコロナ禍でアチコチ行けなかったので、せめてもの慰めなのでしょうか、ありがたい考えです。


そこで先日はこの州の北にあるミュンスターへ出向きました。

デュッセルドルフからローカル列車の直行で1時間半ほどの街です。

駅から旧市街地へと入ると古い建物が連なりますが、雰囲気はすでにオランダ風やベルギー風の建物も見られます。

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これらの建物の地上階はポルティコになっていて、これはボローニャが有名なのでイタリアの影響も受けているのかも知れません。

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暫く歩いていると古くてファサードが素敵な建物が現れました。

そこはミュージアムになっていますが、かつては市役所だったそうです。

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前の通りには350周年記念を現したマンホールの蓋がありました。

「何じゃろか?」と建物に引き返し、よく読んでみるとなんとここは1648年に締結された「ヴェストファーレン条約」が結ばれた場所でした。

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と言っても「ヴェストファーレン条約」なるものが何なのか良く分かっていないかったのですが、

後から調べた処、何でも30年戦争の終結の為の条約がここで結ばれたそうです。

これは国際的な条約の取り決めとしては、歴史上最初だったそうです。

400年近くも前に、こんな田舎町までオランダやスペインから使者がやってきたのですね・・・


ここを後にし、高い鐘楼を持つ教会へと近づきました。

この鐘楼には3ツの檻が吊るされています。

何でも16世紀のころ反逆者を虐殺し、その後見せしめの為、この檻にいれておいたそうです。

まぁ何とも野蛮な時代だったことでしょうか・・・

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中心地を抜けお城の方に向かって歩いていると、ちょっとした広場にカフェテラスがありますが、

その真ん中に何だか荷物を背負った「銅像」が建っていました。

パット見、何だか「二宮金次郎」の像にソックリなので近づいて眺めていました。

後から調べたらこれは「Kiepenkerl」と言う銅像で「背負い籠の男」と訳されていました。

これは昔、この街にいた行商人たちの典型的な出で立ちだそうで、ちょっと有名だったそうです。

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遠くにお城らしき建物が見えてきました。

お城の前の大きな広場を進み辿りつきましたが、現在は大学になっているので中には入ることが出来ません。

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左脇の鉄扉は開いているので、そこからは裏庭へ出られそうです。

かつてのお城の庭も今は大学に属する植物園となっていますが、その大きさに驚かされます。

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ボーッと散歩をするだけでも良い雰囲気なのですが、よく見てみると中々学術的な分類がなされています。

熱帯であったり高山であったりその環境に分けて植樹されています。

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フト脇を見るとガードレールや線路の一部も・・・

これはその辺りに生える植物が植えたれていました。

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中央に柳が立つ池の周りを奥に進むと野生の野原に生える植物や、

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シダで覆われた小道など、ちょっとジュラシック・パークを連想させます。

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とても見応えも歩き応えもある庭園を満喫し、おなかも空いてきました。


何処かレストランを求めて心地よい並木道を湖の方へ進みました。

湖脇には大きなレストランが2件も連なっていますが、遅い時間帯にも関わらず結構込み合っています。

諦めてグルッと対岸側へ周りました。


そこも湖脇にちょっと良さげなドイツ・レストランがありました。

しかも私の好きなビール「KönigPilsener」の看板も目に止まりました。

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こりゃ行かない手は無いと、迷わず入店。

早々におビール・・・当然大きい方を・・・

結構お腹も空いていたのでガッツリとシュニッツェルのキノコ・ソース添えを頼みました。

久しぶりに飲む“生”のなんて美味しいことか・・・

大判のシュニッツェルもカラッと揚がっているし、キノコ・ソースもクリーミーで上品な味付け・・・

ここは結構当りだったかも・・・


ほろ酔い気分で帰りの電車ではウトウト・・・

さあ次は何処へ行こうかな・・・



# by Atelier-Onuki | 2021-07-21 21:18 | ドイツ | Trackback | Comments(0)

指揮者カルロス・クライバーさんのこと-3 (6月のコラムから)

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クライバーを聴きたいと云う思いは募るばかりでしたが、

1989年のニューイヤー・コンサートに登場すると、音楽雑誌で大きく報じていました。


コリャ行かなければ・・・とは云え普段でもチケットの入手は至難の技、

ましてやクライバーとなれば異常な争奪戦になることが予想できました。


何冊もの音楽雑誌などで、音楽ツアーに強そうなあちこちの旅行代理店を見つけては片端から電話をかけて問い合わせました。

中には簡単に「アイヨッ、ありますあります!」って感じで受け答えする代理店があって、

こりゃ良かった直ぐに予約をしようとよくよく訊いてみると、な何とウィーン近郊のバーデンでの全く別物のニューイヤー・コンサート・・・
そりゃチケットある訳だし、そんなの普通わざわざデュッセルドルフから行きません。

ようやく信用できそうな代理店がミュンヘンにある事が分かりました。
当時はマルク時代で、一枚1200マルク(あの当時だと10万円以上の価値)でしたが、まぁクライバーですから覚悟は決めていました。

それにチケットはホテルに届けるとの事、多分彼らもウィーンの誰かに頼むのでしょう。

(当時は演奏会の10日前に売り出され、前夜は1晩中何度かの点呼を受けながら並んで1人2枚まで買うことが出来ました。)


実際、ホテルでチケットを手にするまでは本当にちゃんと来ているのかヤキモキしていました。


1月1日とうとう、その日がやってきました。

会場のムジーク・フェラインは花々で飾られ華やかな雰囲気ですが、更に何か異様な緊張感が漂っています。

いよいよオーケストラが登場しチューニングをし終え着席しました。

この落ち着いた辺りで指揮者が登場するのですが、中々出てきません。

彼は急なキャンセルも何度か犯してしているので「大丈夫かなぁ」と心配になってきました。

5分も待ったでしょうか、ちょっと緊張ぎみにやっと登場してきました。

始まる前から聴衆もオーケストラも緊迫しています。

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やっと最初の「加速度ワルツ」が奏でられました。

これこれ、陽光が差し込むなかのワルツ・・・なんと心地よい事でしょうか・・・

それでも若干硬い演奏で未々調子が出ないのでしょうか・・・ 

2曲目は「田園ポルカ」まぁポルカですから陽気な音楽で、しかも途中からオーケストラの人たちが歌うシーンがあります。

これですっかり肩の力が抜けたのか次の「トンボ」などは軽快ながらハッとする綺麗な瞬間が・・・

そして「こうもり」序曲、もう颯爽とした演奏で、音楽が生きいきしています。

そして最後の追い込み部分など、これ以上早く弾けないほどの猛スピードで閉じられました。


追記

クライバーはその後、1992年のニューイヤー・コンサートにも登場し、

更に素晴らしいワルツや軽快なポルカの演奏を繰り広げました。

そこで、沸々と疑問が湧いてきます。

確か彼はお父さんエーリッヒが指示用の書き込みを入れた楽譜しか取り上げなかったはずで、こんなにも沢山のレパートリーがあったのかという事です。

調べてみると、何とエーリッヒはウィーン生まれ・・・そりゃワルツやポルカも得意にしていたはずです。

事実、何曲か聴いた事がありましたが、何れもウィーン流のツボを得た素晴らしい演奏をしていました。

カルロスにも根底にウィーンの血が流れていたのですね。・・・納得



# by Atelier-Onuki | 2021-06-21 19:49 | コラム | Trackback | Comments(0)

指揮者カルロス・クライバーさんのこと-2 (5月のコラムから)

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ある日仕事から帰って来ると、大音量でヴェルディの「椿姫」が掛かっています。

それは暫く前に発売されたクライバーのレコードでヴェルディのオペラにしてはエラク緊張感が漂う、引き締まった演奏でした。

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数ヶ月前に「オテロ」を観た家内はすっかりクライバーの虜になっていました。

「良いな~、俺もクライバーが聴きたいなぁ~」と羨ましく思っていました。

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その後、ヨーロッパで住むようになり、ここだと聴く機会もあるだろうと音楽雑誌に出ている

演奏会予定を繁々と眺めていたのですが、中々クライバーの演奏会がありません。


当時はインターネットなど無い時代でしたが、ヨーロッパ中の演奏会予定が網羅されている

KonzertAlmanach”という分厚い年鑑を購入し、早々に指揮者の項目で探しましたが、

何処にもクライバーと言う名前が出てきませんでした。


その頃からクライバーはちょっと精神的に問題があるので中々指揮をしないのだと噂されだしました。・・・

事実、彼はお父さんエーリッヒが指示の書き込みを入れた楽譜しか使用せず、それもパート譜にまで拘っていたそうです。

その為、レパートリーがもの凄く狭く、曲目を全部思い起こす事ができるほどの少なさです。

練習時間も通常の倍くらい要求し、入念に準備されていました。


リハーサルに立ち会った人の話によると、彼はよくブツブツと独り言を呟くそうです。

「あぁエーリッヒだったら、如何しただろうなぁ~こうしただろうかなぁ・・・」と

そんなクライバーですが、一旦本番の指揮台に立つと別人のように、颯爽とした指揮姿で振り始めます。

音楽はスピードに乗り緊張感が全編に漂っていますが、変幻自在の動きにはしなやかさや叙情性も加わり、

聴衆のみならずオーケストラの奏者たちもグイグイとその魅了に引き込んでしまいます。


そんな折のある夜、広告塔の前を通ったらC a l r o s ・・・と目に入って来ました。

最初はラテン・バンドかなんかのポスターかと思いきや、何とKleiberと続いているではありませんか・・・ 

確かこのシーズンは予定されていなかったはずなのに・・・


それもそのはず、その日はちゃんと予定されていた別の演奏会が入っています。

急遽、決まったらしく何と開演は夜11時からです。

家に帰って早々に家内に報せた処、「へぇ、ありがとう!」と言っています。

この頃は子供が小さくどちらかが子守をしなければなりませんでした。

あ~ぁ又クライバーを取られてしまいました。


その後、数ヶ月の間にメータとイスラエル・フィルがそして何とムーティとウィーン・フィルで同じブラームスの2番を聴く機会がありました。


どちらも素晴らしい演奏で、特にムーティは歌に溢れた名演でしたが、

家内は「まぁクライバーに比べたら・・・」とフンとしていました。

まぁ切り札を出されては応酬の仕様がありませんでした。




# by Atelier-Onuki | 2021-05-26 00:09 | コラム | Trackback | Comments(0)

ムターもワクチン接種

この数ヶ月前からワクチン接種促進のためのポスターがアチコチの停留所に貼られています。

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女優を始め色んな人たちが登場いるのですが、

昨日見たポスターにはヴァイオリニストのアンネ・ゾフィー・ムターが登場していました。

「我々の最高の楽器はウィルスに立ち向かうことだ!」とのキャッチが載っていました。

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早く皆がワクチンを打ち終えコロナが終息する事を願うばかりです。・・・

因みに私は7月に2回目の接種する予定です。


# by Atelier-Onuki | 2021-05-22 00:05 | デュッセルドルフ | Trackback | Comments(0)

デュッセルドルフのヘソ

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ここ1年ほどは何処へも行けないので、デュッセルドルフ市内をウロウロ散歩しています。

先日は通り名が「Hans-Sacks-Straße」なる中央にグリーンベルトがある広い通りを歩きました。

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ハンス・ザックスとはワグナーのオペラ「ニュルンベルクのマイスタージンガー」に登場するマイスターの親方です。

唯、私個人的にはあまり好きなオペラではありません。

とにかく長い・・・上演時間だけでも4時間半ほどで、単独のオペラでは一番長いのではないでしょうか。

ワグナー唯一の喜劇と云われていますが、ちっとも面白くありません。

それに最終幕でこのザックスが若者に「マイスターとは」と延々と解き明かすシーンがありますが、ここもやたら長くくどい・・・

聴いているうちにやたらと尤もらしい理屈をこねる以前会社にいたドイツ人社員の顔が浮かびヘキヘキしてしまいます。


まぁ気を取り直し散歩を楽しみました。

次に出てきた横道には「Goethestraße」とあります。その次は「Rembrandtstraße」、

さらに「Schumannstraße」と続きこの辺はやたら歴史上の著名人の名が冠されているようです。

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シューマンはこの街で音楽監督をやっていたので分かりますが、ゲーテやレンブラントはなんら縁もなさそうです。


暫く進んでいると歩道に真鍮のプレートが埋め込まれているのに気が付きました。

何だろうと眺めていると「ここがデュッセルドルフのちょうど中央なんだよ!」との声が上から聞こえてきました。

フト見上げると窓からオジサンが顔を出していて誇らしげに喋っていました。

よくよく見るとそこにはデュッセルドルフの地図が中央に、その周りに「地図上、デュッセルドルフの中央」と書かれ緯度と経度が示されていました。

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ちょうど桜(といっても白い桜)も見ごろで楽しい散歩となりました。

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# by Atelier-Onuki | 2021-05-10 23:43 | デュッセルドルフ | Trackback | Comments(0)